心中するまで、待っててね。 (下) (ビーボーイコミックスデラックス)

著者 :
  • リブレ
4.19
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本棚登録 : 2211
感想 : 32
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  • Amazon.co.jp ・マンガ
  • / ISBN・EAN: 9784799745113

感想・レビュー・書評

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  • 同人時代からファンの市梨せんせい。仄暗いお話がとても美しいのは知っていたけれど、今作もそれが炸裂。過剰に炸裂。とにかくつらい。ひたすらつらいです。最後も最早ハッピーエンドなのかバッドエンドなのかわからなくなるくらい感情ぐちゃぐちゃにされます。
    ラストにたどり着くまでの展開は天才的です、、。わかっていてもわからない、見えるようで見えない、見たくない、そんなゾワゾワを主人公と味わえます。怖いんだけど、夢中になってしまいます。
    絵は相変わらずとっても綺麗。そのぶん、ゾワッとします。そうした怖さも含めて、もう、美しさの域…。
    あとBL的なところでいえば二人の体格差が死ぬほど萌えます。これも絵がうまいからこそ…。ごちそうさまです。。

  • 悲しい。感動的な悲しさじゃなくて胸が痛くてすっきりしない悲しさ。福太は引っ越しすべきだけど葵兄ちゃんは一緒に行けない理由。昔のままの姿の理由。福太が気付いたのは偉い!!けど、それからの行動が純愛と言われればそうかもしれないけど…やっぱり悲しい結末。葵兄ちゃんの母がもう少し普通であれば、葵兄ちゃんはいなくならなかったのではとどうしても思ってしまう。賛否両論は納得。「さよならアルファ」が好きな私はどうしてもすっきりハッピーエンドとは思えない。だけど二人には幸せになってもらいたい。帯の「僕が~ってこと」を裏から見たらちゃんと読める。手が混んでるなぁ。

  • 一緒に心中しました、ありがとうございました。

  • 作者の描く、美しく不憫な受と強い愛と暴力性が混在する攻が好きなので即購入。
    求めた通りのものだったけれど、社会性の強い題材だったのでもう少し掘り下げがほしかったと思いました。

    ホラーやサスペンスの要素がある作品って、BL漫画には少ないけど、BLゲームなら多い。ゲームで見慣れてるからこそ、他のエンディングも見てみたいと感じてしまった。個人的には、エンディングが選べない媒体(=漫画)だったら、やっぱりハッピーエンドを望んでしまうところがある。
    たとえば(全然ジャンル違うけど…)ドラマ相棒だったら、短くても泣ける話になってたのかもと思ったり。BLだと二人の世界になりがちなので、他者に止められたり説得されたりがないぶん、カタルシスが得られないこともあるんだなぁ。

  • 涙無くしては読めない、ただただ悲しい物語。
    非常に現実的でシリアスな問題とファンタジーが混在する世界。
    現実的で辛辣なラストを迎えますが、ファンタジー要素を含んだ設定で、本当にこのラストしかなかったのだろうか?という気がしてしまうのは私だけでしょうか。
    前情報をあまり調べずに読んだせいか、もう少しファンタジーに寄せたラストを期待していました。
    ハッピーエンドをうたっていますが、これはいわゆるメリバと言われる分類ではないかと思います。
    主人公たちにとってのハッピーエンド、最後の2人の笑顔を見ればそこに偽りはないでしょう。
    しかし、個人的にはあまりハッピーな気持ちになれるエンディングではなかったです。
    「良かったね」と手放しで言える終わり方ではなかった。
    なんだかモヤモヤが残り、ただただ悲しい結末でした。
    ラスト数話はもう悲しいとしか言いようがなかった。
    些細なことで歯車が狂い始め、一体誰を責めたら良いのか?
    父か、母か、犯罪者か、息子か…。
    どこかで救いようがなかったのかと思わずにはいられません。
    そして、最後に主人公が選んだ結末。
    それが正しい事なのか、もう私には分かりません。
    ただ、最後の2人の笑顔が本当に幸せそうで、その先の2人の幸せを願うばかりです。

    ‪出来るだけネタバレは避けましたが、自分の中でもまだ気持ちの整理がつかず、非常に評価が難しかったです。‬
    ‪他に道はなかったのかと、延々と考えてしまう、後を引く作品です。‬

  • 下巻できっちりとタイトルが回収されました。福太が犯人を殺害後、雪の中で葵の遺品と共に心中を果たすというエンドはとても綺麗で、これもふたりにとっては幸せのかたちなのだろうと思います。

    ただ、一点だけ気になるところがあります。葵が自身の辛い境遇の中で可愛がり、ひっそりと心の支えにすらしていた福太との心中を本当によしとする子なのか、わたしにはいまいちぴんと来ませんでした。それ故、福太が病んで葵の存在を作り出し、その幻をひとりで見続け、全て彼の見た幻想の果てに心中をするという内容であった可能性が捨てきれません。もしそうであるならば、幸せになったのは一体誰なのだろう、なんて。

  • 上巻でもぽつぽつ引っかかっていたあのクソジジイがやっぱりって感じだった。まじ胸糞悪くなった。
    葵兄ちゃんがいなくなりたくなった気持ちや背景がちゃんと描かれていて妙に納得してしまった。
    プレッシャーだったよねって。

    噂には聞いたことがあるけど、初めてメリバ物を読んだ。
    自分の中でまだうまく処理できていないけれど、心がぐっと重くなったのは感じた。
    けれどその感覚が今自分が生きているんだなって実感したような気もした。

  • もう、泣けた…
    けど読んで見て頂きたい作品です…
    ほんとに最高だし、いい作品です…
    やばい語彙力が……

  • 泣けたし、1週間くらい病んで引きずってた

  • 上下巻もの。
    メリバ作品だという先入観での購入。
    下巻が読み応えあり。

    上巻で仄かに感じる謎や違和感。それらを下巻でしっかり紐解いていく勢いと無駄の無さは、マンガとして引き込まれました。

    結末が読み手に委ねられる作品で、個人的にはハピエンだと解釈しました。下巻を受け目線で読んだ為です。
    この作品は受けと攻めどちらにより感情移入するかで、メリバかハピエンかの捉え方が変わると感じます。
    しかしどちらにせよ、ストーリーが重いので気軽に2周目を読む気には中々なれません……。

    サンプルからショタ受けのイメージがあって購入を渋っていましたが、読んでよかったと思える作品でした。
    仄暗い世界観を味わえました。


    なんと言うか……。
    個人的な問題ですが、どうしても受けの容姿が気になり作品に深く集中出来なかったのが悔やまれます。
    色んな意味で、恋はスリル、ショック、サスペンス……。

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