京都伏見のあやかし甘味帖 月にむら雲、れんげに嵐 (宝島社文庫)

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784800289599

感想・レビュー・書評

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  • 伏見稲荷の子狐が憑りついた小薄れんげ。どうも、小薄家の歴史に、あやかしとの関係の秘密があるようである。今回は、牛若丸と弁慶が現れて、てんわやんわ。それにしても、虎太郎の甘味日記の和菓子は魅力的だ。京都は古い都だが、新しいものを取り入れようという気質も豊かで、和菓子においてもそうであるらしい。

  • 「一折 天狗の赤ん坊」
    赤子の鳴き声が聞こえ見てみれば。
    彼女の周りに常に神獣が居たら、幽霊だなんて怖くないと思ってしまうのも無理はないだろうな。
    普通の人の子であったとしても大変な自体だろうに、天狗の子となると困惑どころではないだろうな。

    「虎太郎の甘味日記 ~柏餅編~」
    彼女を怒らせてしまった理由も分からず。
    甘い物で一つお許しをというのは一つの手かもしれないが、訳を分かってないのは少し問題だろうな。

    「二折 安倍晴明に聞く」
    連れ歩いていた怪異と憑いていた幽霊。
    これは好かれやすいと言っていいのか分からないが、確かに彼の言う通り不用心すぎるな。
    成長し人の目にも映るようになったという事は、色々と外を出歩く時に苦労しそうだな。

    「虎太郎の甘味日記 ~幽霊子育飴編~」
    彼も気にかけていたのは例の子供の存在。
    いくら何でも巻き込まれただけの彼なのに、彼女と一緒に探し続けていこうとする優しさが凄いよな。

    「三折 清水の舞台から」
    突然告げられた彼からの告白の内容は。
    彼女の母親の気持ちも分からなくもないが、あくまでも当人達の問題だからな。
    彼はいつから一人で考えていたのか分からないが、今後を考えると不安はあるよな。

    「虎太郎の甘味日記 ~初めての手作り編~」
    彼の夢を伝え背中を押して欲しいのは。
    きっと彼女の事を特別に思っているからこそ、そういう風に思ってしまうのではないだろうか。

    「四折 天狗の内裏」
    大きくなった彼の本当の名や存在は。
    過去の事を思い出すと、当たり前だが凄く後悔する事があるだろうが人に当たるのは違うだろう。
    彼がこれまでの彼女からの世話を覚えていてくれたおかげで抜ける事が出来たが、これで大丈夫なのだろうか。

    「虎太郎の甘味日記 ~左女牛丼編~」
    彼を急かしている者の存在は身近な。
    歳の差やこれまでの歴は、どう足掻いても埋める事は不可能だからこそ苦しいだろうな。

    「五折 武蔵坊弁慶」
    消えてしまう前に引っ張った彼を。
    突如現れた彼の存在にすら恐ろしいと感じるだろうが、怖気付きながらも彼に話し掛けた彼女は本当強い人だな。
    自分の命をかけて護った者に、もう一度会えるというだけで嬉しいだろうな。

    「虎太郎の甘味日記 ~告白編~」
    今後の事を職場で素直に話した結果。
    彼の過去に何があったのか分からないが、彼の夢を素直に応援はしてくれるのだろうか。

    「六折 二人と一匹の討ち入り」
    大切な人を救い出す為に多少の無茶を。
    いくら弁慶と言えど一人で正々堂々と大群に向かうには、少し無理があったろうな。
    生まれ変わりたいと願い、尚且つ人が憎いと思った者なら兎も角あれではただの道具ではないか。

    「虎太郎の甘味日記 ~終わる生活編~」
    幸せな一時はたった一言で簡単に砕け散る。
    彼からしたら彼女から出て行くだなんて、今までの言動からしたら予想外だったのだろうな。

    「おまけのひと口 小狐のこまりごと」
    彼女を京から追い出したい理由は。
    何かしら彼等と彼女の祖先は繋がりがあり、彼女にもその血が流れているからこそ厄介事に巻き込まれるのかもな。
    ただ何も伝えず彼女を突き放すばかりでは、自ら死地へ飛び込んでしまう可能性もあるのではないだろうか。

  • 虎太郎、存在感ないぞ!和菓子レポもいいけど、れんげさんともっと絡んで!

  • れんげの大冒険は続く!楽しいなぁ。

  • クロがだいぶ成長して大人しくなってきたかな。何となく京都歴史案内が無理やり入れられているような所と、れんげの設定が後付けっぽいのが気になる。
    全体的に何か物足りない印象。

  • れんげが突然押し付けられたのは、あやかしの赤ん坊!赤ちゃん期間は短期間で済んだけど、それでも1週間も何の経験もない人間が赤ちゃんの面倒見るのは大変だよね。アドバイスもらえる人もいないどころか、秘密にしないといけないし。
    成長した赤ちゃんの正体は源義経!彼を狙って天狗やら弁慶が入り乱れて危ない目に遭うし。怒って文句は言うけど、結局は自発的に助けに入るれんげはやっぱり面倒見がいい。
    虎太郎とは、お互い意識しあっているのに遠慮が先に立ってじれったい関係だけど、あんまり彼の活躍無かったなぁ。
    クロは相変わらず健気でカワイイ。

  • お互いに口べたすぎて意思疎通ができず、お互いがおもっていることを誤解してこのまま別離してしまいそうな展開。今後どうなるのかとても気になります。

  • 最後かと思ったら、続くだった、、、あらら、まだまだ続きはでないよな。

  • 面白かった!
    今までいちばん面白かった。
    漫画みたいなんだけど、それがまた良かった。
    次作が楽しみすぎる!

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著者プロフィール

2014年よりWeb上での小説公開を開始。『乙女ゲームの悪役なんてどこかで聞いた話ですが』にて出版デビューに至る。

「2016年 『乙女ゲームの悪役なんてどこかで聞いた話ですが5』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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