- Amazon.co.jp ・本 (172ページ)
- / ISBN・EAN: 9784801000995
作品紹介・あらすじ
記憶の迷路…書くことの迷路…遠い記憶の断片の彼方から立ち現われる孤独な生の歩み…"自伝"的フィクションの新しい地平をひらく!
感想・レビュー・書評
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モディアノの小説を読むと、まるで「あの頃」で人生が本当は終わってしまい、残りの人生が夢であるかのように錯覚する。知りたかった真実が示されない過去の中でわたしは死から繰りかえし追放され、一人きりで取り残される。記憶を辿るたびに時間は光のように消えて行く。けれども、消え去った光の中から、時はまた甦る。空白に浮かびあがる言葉《あなたがこの辺りで迷わないように》を胸のポケットにしまって。今回のモディアノはいつもより少しだけわたしに優しかった。再び書きはじめること。不滅の時の中でわたしが書くたびにあなたは立ち現れる。
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たゆたうような語りが、読む者をセピア色の世界へと誘う。過去は事実か。記憶は真実か。夢はどこから夢なのか。朦朧とする言葉のなか、「彼女」の書き置きだけがてのひらに確かな重さをもって、響く。『あなたがこの辺りで迷わないように』。
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翻訳が…。
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翻訳…w
正直、久々に読むのが辛かった。そして、ほぼないことですが…途中で断念。うっすらと、たぶん面白い話なはずというのも感じただけに、非常にざんねん。 -
あいまいな雰囲気がいつまでのも余韻のように残る作品。
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2014年のノーベル賞作家の自伝的小説。
寂しい子供時代、青年期、過去を思う作家と、時代が行きかう。その書きぶりに、なれるのに時間がかかった。 -
朝5時30分に見る夢のような小説、とでも言おうか。どこか物悲しい暖かさだけが残る小説。不思議すぎて理解が追いつかなかったが、一気に読めたので☆3