教養として知っておきたい33の経済理論

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  • 彩図社
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801304529

感想・レビュー・書評

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  • 人々がどのような心理で商品を買うのか。企業や販売店などはその心理をどのように利用しているか。そういった行動心理学を始めとして、これまで学者が提唱した経済理論をわかりやすく説明している。後半は少し難しい内容だが、「教養として知っておきたい」レベルであるので、大まかに経済学を学びたい、ある程度は教養として抑えておきたいという人にはおすすめしたい本である。

  • 人間心理に基づく日常的な経済理論から世界を動かしている経済理論、古典的な理論から現代的な問題を説く理論など、理解しておきたい経済理論がコンパクトにまとめられている。

  • 分かりやすく説明してるので、頭をスッキリ整理出来る。

  • 易しくいろいろ書いてある。でも、行動経済学が先に書いてあるのは、なんか変な感じ。。

  • ものすごく読みやすい。なんとなく分かった気になっていたことをしっかり学べた。特にシャハトの経済理論のしなやかさは今の世の中にものすごく必要な理論のような気がした。

  • 純粋に分かりやすい本。経済学で使われている理論を簡易的な表現で説明している。とっかかりで読むのにおすすめ。

  • 言葉だけ知っている初心者でも、経済の仕組みがすんなり入ってきた。伸縮財政の適用は今の日本に必要。拡大再生産なしには成り立たないお金の仕組みは、経済発展を唱える少し上の世代の意見のベースが分かった気がする。経済発展できないこれからの社会に生まれる次の理論は何だろう。

  • 公共工事にはコンコルドの誤謬が生じやすい。
    行動経済学から、返報性の原理、譲歩的依頼法。
    協力関係を築くことの難しさ=囚人のジレンマ。
    都会は、囚人のジレンマそのもの。簡単には協力しない。田舎は無制限のゲームだから親切になりやすい。
    ネットの世界では囚人のジレンマのように攻撃的になりやすい。顔が見えない知らない人相手だから。

    税務署への密告は大半は身内=嫉妬心を隠せない。嫉妬心は損得勘定を超える。自分が損してでも、嫉妬した相手を貶めたくなる。

    ナッジ理論の悪用=解約月を限定する、解約を電話のみにするなど。

    自信過剰の法則=ほとんどの人は自分の評価を高く見積もっている。
    アンエンガーの商品選択の法則=選択肢が多すぎると買えなくなる。ジャムの法則。間違った選択をして後悔することを避けようとする。
    プロスペクト理論=儲けより損失を重要視する。
    ハロー効果=最初の印象を持ち続ける。同じ学生の論文を続けてみない。最初の論文の印象に引きずられるから。

    悪貨は良貨を駆逐する。=貴金属貨幣だったから。
    アメリカの50セント銀貨は銀90%だったものを40%に落とした。旧通貨は溶解された。さらに銀がほとんど入っていない50セント硬貨が発行され40%の銀貨も鋳つぶされた。

    世界では人口爆発中。

    シャハトの経済理論=すべての局面に通用する経済法則などない。資本主義的経済方法がない社会主義経済はない、階級間の社会主義的協調のない資本主義も存在しない。
    経済に一人勝ちはない。

    シュンペーター=技術革新による景気の波を主張した。

  • 経済学のトリビア知識やエピソードをちりばめた本である。「経済理論」と言うほど硬くはなく「教養」と言うほど高尚ではない。気軽に読めて「経済」が身近に感じられる本。
    現在の社会の政治経済を考察するためには、やはりある程度の経済学の知識は必要不可欠と思う。本書のようなわかりやすい経済学周辺知識は、小生のような一般ピープルにちょうど良いレベルとも思えた。
    とりわけ「貿易黒字と豊かさ」についての考察はもっと世に知らしめるべき。貿易黒字が国の利益のような誤った見解は、トランプだけでなく未だ世の中に多い。国家経済の目的は一部企業の利益増大ではなく、国民の豊かさの追求にあることを原則に振り返って認識できる本である。

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著者プロフィール

1960年生まれ、大阪府出身。
元国税調査官。主に法人税担当調査官として10年間国税庁に勤務。
現在は経営コンサルタントの傍ら、ビジネス・税金関係の執筆を行なっている。フジテレビドラマ「マルサ!!」監修。著書に『脱税のススメ』シリーズ(彩図社)、『完全図解版 税務署対策最強マニュアル』(ビジネス社)、『サラリーマンのための起業の教科書』(小学館)などがある。

「2023年 『正しい脱税』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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