大聖神 (竹書房文庫 よ 2-2)

著者 :
制作 : 日下 三蔵 
  • 竹書房
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本棚登録 : 42
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801926172

作品紹介・あらすじ

怪電波の謎を解くべく、快男児中村春吉が東蒙古奥地へと向かう! 明治バンカラ豪傑シリーズ、初の長篇。

感想・レビュー・書評

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  •  痛快娯楽小説とでもいうべきか。中村春吉秘境探検記シリーズの長編。相変わらず明治という時代の香りが文中の漂う。

     「幻綺行」を読んだばかりなのだが、短編の方が面白く感じた。長編だとちょっとダラダラしているように感じた。そこで、巻末に収録されている「自転車世界無銭旅行者 中村春吉」のほうが面白く読めた。やはり事実(?)は、小説より奇なりか。

  • 中村春吉秘境探検記「幻綺行」に続くシリーズ初の長編。素晴らしいのは、装丁の見事さ。パラフィンフィルムの破れ具合やしわのより方、新刊なのに古書に見える装丁の凝り具合に感動。SF用語を排しているのに、内容はSFであり、主人公の中村春吉のバンカラぶりが面白くて一気に読めた。併録の「自転車世界無賃旅行者 中村春吉」の内容は猛獣と素手で戦うとか色々と眉唾ものだが、歴史上の人物として謎が多くて魅力的なのは間違いない。

  • 幻綺行に続く、中村春吉の長編冒険小説。一人称で書かれた文章は軽快。敢えてSF用語を排する事で冒険小説の雰囲気が溢れてくる。

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著者プロフィール

横田順彌(よこた・じゅんや)
1945-2019年。佐賀県に生まれる。法政大学法学部卒業。70年、「少年チャンピオン」にショートショートを発表し商業誌デビュー。SF、冒険小説作品の他、古典SF研究、明治文化研究の分野でも精力的な執筆活動を行った。88年、『快男児押川春浪』(會津信吾と共著)で第9回日本SF大賞、2011年『近代日本奇想小説史 明治篇』で第32回日本SF大賞特別賞、第24回大衆文学研究賞大衆文学部門、2012年、第65回日本推理作家協会賞評論その他の部門をそれぞれ受賞。他に『幻綺行 完全版』『大聖神』(竹書房文庫)などがある。

「2022年 『平成古書奇談』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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