オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉

著者 :
  • 竹書房
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784801935280

作品紹介・あらすじ

昨年、5月1日に80歳でなくなったサッカー元日本代表監督イビチャ・オシ氏。2003年から2007年という短い時間ながら、日本サッカー界に多大なる貢献をした。
しかしながら、オシムイズムやその頭脳がその後も、代表チームや育成現場で脈々と活かされていることはあまり知られていない。
サッカー指導や、学術研究、はたまた教育現場で、そのフィロソフィーを受け継ぐ人たちの熱と葛藤、世界の智将が彼ら彼女らに遺したレガシーとは。「オシムさんがいた時代」に生きた者として、未来に語り継ぎたい巨星の至言とその物語。

感想・レビュー・書評

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  • 大昔にオシムさんの「オシムの言葉」を読んだことがあって、
    細かいことは覚えていないけど、
    ポジティブな印象が残っていまして、
    今改めてサッカー関係の本を読んでいる中で、手に取った本。

    ※オシムの言葉
    https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/408746301X#comment

    今回は、オシムさん自身はお亡くなりになったので、
    オシムさんと関わりのあった人が10人くらい出てきて、
    オシムさんとの思い出話や学びを語ってくれます。
    最初の方は、選手が出てくるのですが、
    最後ら辺にはなぜこの人をチョイス?という人もいますが、
    著者としては多様性をもたらしたかったんでしょうか。

    それでも、オシムさんって日本で活躍された
    たくさんいるサッカー監督の中でも、
    なぜか愛されて、亡くなられても
    こうやって本になるという意味では、
    ちょっと稀有な存在なんでしょうかねぇ。。
    自分は直接、コミュニケーションを取った訳ではないので、
    その辺りのニュアンスがちゃんと言語化できないのですが、
    本からもそんな魅力的な匂いが漂ってくる本です。

  • Kindle Unlimitedで読了。元日本代表監督であるオシムさんがどんな考え方で生き、サッカーを視ていたのか、ジェフユナイテッド千葉や日本代表で共に戦った選手やスタッフの視点で語られています。サッカー好きなら読んで損はないはずです。改めてオシムジャパンの行き着く先を見てみたかったなーと感じました。

  • オシムさんを悪く言う人を見たことがない。
    厳しくも愛のある指導で選手だけでなく、多くの人から尊敬された方なのだとわかる一冊。
    現在理論立ててあるようなトレーニングを以前からやっていたことが本当にすごい。

  • 仙人。いやこの表現も陳腐。
    11人それぞれの胸にあるオシムストーリー。
    同じようで違ってて、時には意味不明だと笑いながらもその意図に気づいて驚嘆して。
    根底は同じ。
    チャレンジしろ。
    ルール(常識とやら)に縛られるな。
    既存の(普遍の)発想を超えていけ。

    人生ってそんなもんだろ?

    そんなもんだ。
    何回も、何回も読もう。
    立ち止まりそうになったら。
    進んでいないと感じたら。

    日本に来てくれて本当にありがとうと、思う。
    RIP。

  • レジェンドの素晴らしい一冊。彼の知恵、情熱、言葉、育成の哲学、これらは日本が幸運にも出会えた宝であり、大切に繋げていかないと単純に損である。順天堂との練習試合や新潟まで及んだオシムの影響など知らないエピソードも。いつも思うのだが、岡田武史氏の感想を聞いてみたい。

  • サッカー好きな人は必読
    全世界から愛された人で、日本サッカーの発展に貢献した事がよく分かります。

  • サッカーファンならずとも、オシムの名は知ってるだろう。私も、オシムの人となりを書いた本は何冊か読んだ。オシムへの、敬意と愛をたくさん感じる本だ。改めて、日本のサッカーに関わってくれてありがとう、と、部外者ながらお礼を言いたい気持ちになる。代表監督の中でも、格別な印象的な人だったなぁ、すごい人だったなぁ、と、惜しむ気持ちでいっぱいだ。

  •  以前、ジェフ・ユナイテッド市原(・千葉)の非常勤取締役でした。その間、「ナビスコ・カップ2連覇~J2陥落~蘇我ユナイテッド・パーク(ユナパ)建設・竣工」と、天国から地獄を体験しました。オシム監督には直接お目にかかることはなく、次のアマル・オシム監督(息子)からでしたが、その偉業はいまだに仲間内でも語り継がれています。

     既に多数の書籍が出版され、「いま何故オシムさん?」はありましたが、読んでみました。ゴールを決めたり、派手なディフェンスをした選手ではなく、チームのために献身的に走り切った「水を運ぶ人」を評価していたとか、選手の家族まで思いを馳せて発表時期を決めていたなど、「オシムの言葉」のみならず、その姿勢も書かれていると思います。「サッカーにエゴイストは必要ない」というのが印象的でした。

     佐藤(勇)、阿部(勇)、巻、山岸、羽生、水野、水本など、懐かしい名前も出てきましたが、今期は久しぶりに「J2プレイオフ」に挑戦。遺産を活かして、J1復帰を果たしてもらいたいと思います。

  • あらためて、凄い人が日本に来てくれて多くの物をもたらしてくれたことを思い知った。今それを受け継ぎ、つなごうとする人がいる。それは日本サッカーだけでなく日本の社会にも大きな遺産になるはずだ。私たちもこの本を通じて彼の想いをつなげていきたい。


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著者プロフィール

島沢優子(しまざわ・ゆうこ)
ジャーナリスト。筑波大学卒業後、英国留学などを経て日刊スポーツ新聞社東京本社勤務。1993年~96年までジェフユナイテッド市原(現在は市原・千葉)を担当。98年よりフリー。スポーツ及び教育の現場を長く取材。著書に『スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか』(文藝春秋)『世界を獲るノート アスリートのインテリジェンス』(カンゼン)、『部活があぶない』(講談社現代新書)、『左手一本のシュート』(小学館)など。『サッカーで子どもをぐんぐん伸ばす11の魔法』をはじめ、ジェフで育成部長等を務めた池上正氏の著書8冊を企画構成した。公益財団法人日本バスケットボール協会インテグリティ委員、沖縄県部活動改革推進委員。

「2023年 『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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