- Amazon.co.jp ・本 (143ページ)
- / ISBN・EAN: 9784808707798
感想・レビュー・書評
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2022.6.5記
薄いしテキストより写真がメインなので、あっという間に読み終えるかと思いきや、思いのほか時間がかかった。紹介される 作家/作品 が 1人/1つ ずつ、非常に味わい深いため。
基本、人名(写真家)事典という認識。見開きの2ぺ-じで1人の作家を取り上げ、代表作の写真図版とテキストで解説するスタイル。自分のような独学の写真(史)超初心者にはピッタリ。
取り上げられた写真家の中には、あのルイス=キャロルなども。もちろん『鏡の国のアリス』の著者。そういえば、何かの本で、キャロルが写真家でもあったようなことを昔読んだような。
基本海外の写真家を紹介しているので、日本人写真家や日本における写真史については、例えば『「現代写真」の系譜』(圓井義典. 光文社新書, 2022)などと併せて読むと良いと思った。
※日本人写真家を全く掲載していない訳ではないが、面積の小さいコラムで10人程度だけなので。
写真というジャンルの教養書・入門書として、公共図書館にピッタリ。
〜〜〜書誌データ
@版元:東京美術
https://www.tokyo-bijutsu.co.jp/np/isbn/9784808707798/
@NDL online
https://id.ndl.go.jp/bib/000007654938詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ビデオもカメラもない時代、見たままの三次元の世界を紙に写し取る機械を作るという発想は、とても斬新だったに違いない。黎明期から、芸術の一分野や重要な報道手段としての地位を確立するまでの写真の歴史が、主要作家や作品を取り上げつつ紹介されている。マン・レイ、ロバート・キャパや『不思議の国のアリス』の作者ルイス・キャロルらが、写真史の中でどう位置付けられているのか、よく分かった。
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・クラレンス・H・ホワイト
・エドワード・スタイケン
東京と京都と横浜からの出展が目立つ。
東京と京都はいま改装中で見られないのが残念。 -
帯文(袖):”写真の誕生から20世紀までの写真の流れを代表的な写真家60人の作品を通してわかりやすくたどる。”
目次:はじめに、1章 写真の発明|19世紀半ばまで;ジョセフ・ニセフォール・ニエブス 他、2章 写真芸術の探求|19世紀後半;オスカー・ギュスター・レイランダー 他、3章 前衛の時代|20世紀前半;チャールズ・シーラー 他、4章 現代写真への展開|20世紀後半;アンリ・カルティエ=ブレッソン 他、用語解説、カメラの歴史 -
これは判りやすい。
大きな図版を中心に要点がまとめられており、
ちょびっと興味のある人が写真史を理解するのに最適だと思います。
世界で最初の写真から現代の写真家の作品まで、
時代の流れに沿って作品が解説付きで揃います。
写真誕生後、絵画の芸術性の洗礼を受け、やがて記録性・報道性を磨き、
前衛芸術という青春時代を経た写真は、コマーシャル・フォトと近代美術の両面を持つ
成熟した大人になりました。そして表現方法・技術は今なお模索され続けています。
ありふれたものを、上から下から間近から遠くから、新しい視点で視、
今まで見えなかったものを見せるのが、写真の醍醐味だと思いました。 -
東京美術から出版されている「すぐわかる」シリーズ。
カメラオブ・スキュラの開発から現代写真までの流れを作家ごとに追った一冊。
正直「すぐわかる」しょくぶつ、といったような、何と言うか、幼児向け書籍のイメージが強かったわけだが、60人の写真家が均等に且つ手広い備考とともに紹介されており、わかりやすくとっつきやすいところから、入門書には適した本ではないか、と思われる。
次いでの印象は、○○といえばこの一枚!というのを敢えて外した、「この一枚も有名なんですよ」というような資料の乗せ方が気に入った。
新たに興味を惹かれる写真家も見つけられたりと、眺めても良し、読み込んで自ら調べても良しな一冊。 -
写真史の教科書・参考書として見ておくべきだった。写真術が発明された頃がわりと詳しく、現代写真はあまり。厚み◎ さらりと整理するのに最適。
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歴史や写真史は文字ばかりなので、
こういった、写真と照らし合わせてくれる本は、
とても助かる。
百聞は一見にしかず。写真。 -
図書館で借りてきました。カメラや写真のことを全く知らないのでなにもかもが新鮮で楽しいです♪ 写真家さんたちの歴史がとても分かりやすく解説されています。助かる。^^;
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写真は好きだけど、どう系統だててみていいかわからなかったので、こういう本はありがたい。図書館さすが。