イチロー思考: 孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫

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  • 東邦出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784809404122

感想・レビュー・書評

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  • 開始:20080718、完了:20080718

    イチローの言動をベースに、プロフェッショナルとしての心構えをかいている。うまくビジネスに結びつけた自己啓発の良書だと思う。以下、気になった言葉。人の評価を気にしているうちは大したことはできない。無駄だと思えることを気持ちを込めて持続できる。成果の見えない仕事を黙々とこなす。自分が決めたミッションをひたすら実行し続ける。新年を持ってこれらのことを実効できたら、生まれ持っての才能に左右されることなくだれでも幸福になれる。絶え間ない興味が天才をつくり出す。ヒットを打ち損じたことで新たな興味が芽生えそれがバットを振らせ続けた。細かいことほど念入りにやる。説明のつかないヒットは彼の辞書にはない。他人が言う成功を追いかけ始めたら、なにが成功かわからなくなってしまいます。イチロー自身「成功」という言葉があまり好きではない。たとえ成果が出なくても「自分が成長した」と感じることができればそれは人生における重大事に必ず生きてくる。好奇心がイチローの進化をささえる。好奇心を持ち続ける限り、どんなに続けても飽きることはない。好奇心をもって仕事にのめりこめば必ず見えてくる深淵がある。それがますますのめり込む動機付けとなる。人間にとっていままで見えなかったものが見えるようになることこそ大きな快感である。好奇心は「経験」を通してしか育たない。近道なんかない。「努力」という文字が頭に浮かんでいるうちは本物ではない。好奇心を持って目の前の仕事に没頭していれば、「努力」という文字は頭からきれさっぱり消える。経験に基づいた好奇心を育てることこそ、才能を獲得する大きな武器となる。いくら努力してもそれが実らず、まったく結果が出ない状態が続いてあきらめようとしたとき、突然「成功の扉」が開く。成功の女神は、その人間の忍耐力とか、執着心の強さを試しているのである。ちょっとした工夫が一流と二流の差をつける。いちばんの理解者は「もう一人の自分」。もし驚くほど早く時間が過ぎていくなら、それはあなたが自主的に行っている行為である。逆にその時間が長く感じるなら、それは他人のためにしている行為なのだ。「記録を更新する」ではなく「自分のベストを尽くす」。感謝の心、「こんな不況なのに仕事があることに感謝しなければ。。。」と考えて全力を尽くす。この人は伸びる。組織の中枢に生き残れるのは感謝の心を持った人である。「僕がこんなにトレーニングをしている理由は簡単なことです。僕を獲ってくれたスカウトの方に失礼があってはいけませんから。。。」。自主性があるかないかで練習は二つに分かれる。「進んでやる練習」と「やらされる練習」である。自主性に理由はいらない。やりたからやる。信念なくして自信なんか生まれない。成功しようがしっぱいしようが信念は不変である。「言い訳」こそ成長を阻む敵である。「僕がいつも自分のことをあまり言わないのは、言い訳に聞こえるからです。」自信が持てれば、周囲に合わせる必要などない。内発的モチベーションとは「好奇心」と「執着心」のこと。結局は細かいことを積み重ねることでしか頂上にはいけない。それ以外には方法はない。思い通りにいかなかったことに意識の照準を当てて、自分が納得できたかどうかに、トコトンこだわる。「失敗」と定義した仕事の中に飛躍のヒントが転がっている。納得できないまま成約させた商談もあれば、ベストを尽くしてまとまらなかった商談もある。ほとんどのヒットをなぜヒットになったか説明できる。「努力する、一生懸命やる、そんなことを仕事をするうえで最低限のことであり、わざわざ口にすべき言葉ではない」と考えている。「努力している」とか「がんばっている」という意識がある限り、まだまだ低次元の格闘に過ぎないのだ。「欲」とか「自我」を捨て去ってひたすらプロセスの中で最高のパフォーマンスを追い求める。その境地になって初めて大きな仕事ができる。プロセスを大切にしよう。その道のりが楽しい。「有言実行」こそ夢を実現させる強力な武器。人間は自転車に似ている。走っているあいだは安定しバランスがとれる。ところが走るのをやめるとぐらぐらする。個人的な目標がなくなると、不安になり一種の喪失感を覚える。幸せはあなたが自発的に心の中に発生させる絶対的な価値観の中にしか見出せない。長時間自信を持ち続けて初めて確信に変わる。徹底的に基本を鍛えること。本番の1時間の体験はプレッシャーのっかあらない100時間の練習に値する。本来の自信はプレッシャーのかかった状態でしか育たない。自発的にプレッシャーの重圧のかかった中で仕事することに喜びを見出そう。プレッシャーこそ人間を成長させる何物にも変えがたいエネルギーである。結果が出ないときどういう自分でいられるか、それがいちばん大事。「やる前からわかっている」という境地になるまで目の前の仕事をと格闘しよう。魚がスイスイ泳いでいるのを見て、「魚は泳ぎが上手い」と思う人はいない。魚にとってはそれがごく当たり前のこと。好きなことをやっているとそれを努力と言われても自分ではそう思わない。「いや、別にたいしたことない」って言います。人間は評価されると舞い上がる。客観的に自分を見なければいけない。常識をまず疑ってみる。ほんのかすかな変化に気づく。直観は案外あたる。

  • 予想通り虎視眈々と自分の目標に向かって邁進するイチローらしい語録が並べてある。
    が、それ以上でもそれ以下でもないか。

  • 現在、一番カッコいいと思う日本人。
       一番憧れる日本人。
       一番目指すべき日本人。

    気質が自分と合ってるような気がします☆

    響く言葉多すぎ!
    〜以下、大量に抜粋〜


    自分にとって、満足できるための基準は
    少なくともだれかに勝ったときではない。
    自分が定めたものを達成したときに出てくるものです。


    成功にはいろいろあると思うんですけど
    自分の中で立てた目標というものを成し遂げた。
    そのことを成功だというのなら、わかります。


    あのときの僕といまの僕を比べるのは
    いまの僕に失礼だと思う。


    パワーはいらないと思いますね。
    それより大事なのは
    自分の「型」を持っていないといけないっていうことです。


    今日は結果が出ませんでした。
    でも、そのことを悔やんでもいないし
    恥ずかしいとも思っていません。
    なぜなら、全力を尽くしたからです。


    最高のボールのはずです。
    その球に対してスウィングしようとする自分がいる。
    しかもスウィングできる自分がいること。
    そういう自信をつかむために敢えて振りにいくんです。


    僕がいつも自分のことをあまり言わないのは
    言い訳に聞こえるからです。
    説明してもその真意がきちんと伝わるかどうかは
    難しいところだと思うんです。
    どうとられるかわからないことは発言せず
    行動で示したほうがいいと思ってます。


    身体がでかいことにそんなに意味はない。
    遠くに飛ばす力はバランスだとか
    身体を正しく使うことによって生まれる。


    結局は細かいことを積み重ねることでしか頂上には行けない。
    それ以外には方法はないということですね。


    空振りだとか三振だとかに一喜一憂しないということが大事です。
    そのピッチャーを打つための「なにか」を得られればいいわけで
    僕は打席ごとに勝った負けたと騒がないように心がけています。


    太いバットだとミスショットも多くなるんです。
    普通に打つときに太いものでは
    当たってはいけないところにも当たる可能性がある。
    僕はそれが嫌なんですね。
    確実に当てたいから、細いバットなんです。


    ヒットが出ていなくても、自分の感覚は狂っていないので
    焦ったりすることはなかったんです。


    プロとしてなにを見せないといけないとか
    自分自身がなにをしたいかということを
    忘れずにやらなくてはならない。


    ゲームを振り返ってみて、今日の場合
    無駄なものはなかったということです。
    すべてにおいて大事な役割を果たせたと思います。
    ただ、こんなことはもうないし、この時点で終わっていることです。
    早く明日になってほしいです。
    こういう結果のときに余韻に浸ったりすると
    この先ロクなことがないですから。


    あのヒットの1本がどれだけうれしいか。
    もちろん、その素振りはは見せないですよ。


    何度も言っていますが、変わることは何もありません。
    変えようとするつもりもないし、その必要もないでしょう。
    イチローであることを変えようとすると、なにかが狂ってくる。


    重要なのは、対戦しながらどんなピッチャーかを
    学ばなくてはならないことです。


    応援してもらいたかったら、プレイでしっかりとした自分を
    見せることだと僕は思ってるいるんですね。


    僕はこどものころから、目標を持って努力するのが好きなんです。
    だってその努力が結果として出るのはうれしいじゃないですか。


    ただし、基本は大事にして
    そこからは外れないようにしてはいましたけどね。


    ボールというのは
    バットに当たったときに捉えるのではなく
    投手の手から離れた瞬間に捉えるものなんです。


    結局、好きなことをやっていると
    人からそれを努力と言われても
    自分ではそう思わないんですよね。
    そういう人にすごいね、とか言っても
    「いや、別に大したことはない」って言いますよね。


    自分はいま、ここにいる。
    でも、自分のナナメ上にはもう一人の自分がいて
    その目で自分がしっかりと地に足が着いているかどうか
    ちゃんと見ていなければいけない。
    そう思ったんです。


    打てなかったあとに道具にあたるのもあまりいい感じはしませんね。
    だって、バットが悪いわけじゃないんだから。
    モノにあたるくらいなら自分に当たれと思います。

  • ●他人の評価はとてもあやふや。人はあなたが考えているほど、あなたに興味などない。
    ●細かい決め事をコツコツと丹念にこなして初めて偉大な仕事ができる。
    ●周囲の評価を気にしながら成功を求めると、成果がなかなか仕事に出会ったとき、「こんなに努力してるのに報われない」と簡単に投げ出してしまう。「自分が成長した」と感じることができれば、人生における重大事に生きてくる。
    ●「一喜一憂」する思考パターンを捨てる。
    ●信念を持って仕事をしよう。成功しようが失敗しようが信念は不変である。
    ●結果のでないことは必ずしも悪くない。仕事と悪戦苦闘することにより自分が磨かれる。
    ●結果がでなくても、真剣に物事を追い求めている状態をスランプとは呼べない。
    ●楽観主義者は「・・・できる」という言葉で締めくくる。
    ●さまざまな工夫を凝らして理想を追い求めることを決してあきらめないことこそ、大きな仕事を達成するために不可欠な要素。
    ●他人の評価は気まぐれで無責任。「自分の物差し」をしっかり持って、圧倒的な絶対的評価者となる。

  • イチローのインタビューなどでの言葉から、その思想をたどる1冊です。
    ポジティブシンキングで、ひらすらに努力し、自分を信じて突き進む。
    分かっていても、できそうでできないことですね。
    精進したいものです。

  • 特別な人間ではなくても重圧に耐える術を知れば頂点を極めることは可能だ!限界をつくらない考え方をICHIROに学ぶ。ヒントは発言の中にある。

  • 勉強になる。というか自己啓発の本、成功者の本はだいたい一緒のことが書いてある。
    逆境の時こそ、成長するチャンス。分析し、試行錯誤すれば絶対に前進している。
    成功の時こそ、うぬぼれるな。客観的な目を持て。
    自分の理想像をしっかりと持つ。決めたら揺るがない、信じ続ける。

    実行に移すのが大変だと思いつつも、その通りだと思う。
    来年こそは、自己実現のために就職したいから、ここでちゃんと自己分析をしないと。

    ともかく、野球のことはわからないけど、イチローはアスリートじゃない、修行僧だ。と感じた本でした。


  • 未読

  • 生徒に薦められ読んだ。

    彼が努力の天才といわしめる理由がそこにある。

  • イチローの言葉に著者がビジネス的な思考を付け加えてる感じ。イチローはすげぇな、やっぱり

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著者プロフィール

1947年兵庫県生まれ。臨床スポーツ心理学者。追手門学院大学スポーツ研究センター特別顧問。前鹿屋体育大学教授。日本スポーツ心理学会会員京都大学工学部卒業。1971年住友電気工業に入社。研究開発本部に所属。学生時代テニスプレーヤーとして活躍し、全日本選手権にも出場。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院に学び工学修士号を取得。1982年に脱サラし、米国オリンピック委員会スポーツ科学部門本部の客員研究員としてオリンピック選手のデータ分析に従事。過去25年以上にわたり臨床スポーツ心理学者としてプロスポーツ選手のメンタルカウンセラーを務める。また、日本でも数少ないプロスポーツ選手・スポーツ指導者のコメント心理分析のエキスパートとして知られている。2013年3月鹿屋体育大学を定年退職。2010年より5年間「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)に準レギュラーとして出演。主な著書に、ベストセラーになった『イチロー思考 孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫』(東邦出版)をはじめ、『大谷翔平 勇気をくれるメッセージ80』(三笠書房)、『ゴルファーの潜在能力を開花させるマインドセット革命』(実業之日本社)、『新庄剛志 楽しく夢をかなえる言葉』(清談社Publico)など250冊以上にのぼる。

「2024年 『岡田彰布 眠れる力を引き出す言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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