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- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784810913484
感想・レビュー・書評
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2023年7月、静岡新聞の読書欄 <著者は語る>を読んで気になった本。
取材を超えた山脇さんの行動力によってこそ綴ることができた牛が精肉になるまでの細やかな過程、屠場で働く人の語り、思い。知っているつもりでわかっていないことばかりだった。 -
品川駅の東口に今もあるという芝浦屠場。差別や偏見を受けつつも働く従業員の姿を描いた渾身のルポ。
先日30年ぶりに品川駅の東口を訪れあまりの変貌に驚かされた。昔は駅近辺に広大な空地がありテニスコートとやたらとカラスの多い屠場の建物が目立っていた。今は新幹線も止まり長く暗い地下道もない。
本書はその芝浦屠場で実際に働いたというライターが20年ほど温めていた題材と向き合って作品化したもの。働く人々に対する愛情そして肉の解体現場のリアルな姿が見事に描写されている。
思い出のある品川の裏(当時の東口は正にこの表現がふさわしかった)の姿を描いた作品、懐かしくまた筆者の人生を見つめる冷静な視点を楽しむことができました。
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