降りていく生き方: 「べてるの家」が歩む、もうひとつの道
- 太郎次郎社エディタス (2003年3月3日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784811806693
作品紹介・あらすじ
しあわせは私の真下にある。引きこもりも病気も不安も、逆転の発想で糧にする「べてるの家」の人々。問題山積の当事者と家族、医師、支援者の軌跡を深く取材した書き下しノンフィクション。”豊かな回復”への道筋。
感想・レビュー・書評
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「べてるの家」のこと
しかも 取材して書いている方が
横川和夫さん
もうそれだけでも
これは 読むに値する
自分らしく、人間らしく生きるには、
どうしたらよいか。
さまざまな実践を取材し、
たどりついたのが
「べてるの家」である。
ーまえがき より
横川和夫さんの著作を
読み続けてきたものとしては
なぁるほど
ここに辿り着かれたのですね
と深く同意してしまう
日本の教育行政、学校教育の在り方に
疑問を抱いている方、
いや むしろ
なんの疑問も抱いていない方にこそ
必携の書である詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2023/08/15 図書館
つまみ読み
もう少し時間を見つけて読みたい -
べてるの家のメンバーの体験や取り組みが具体的に語られています。自分の家に放火した人、警察沙汰になるほど大暴れした人、宇宙に飛び立とうとする人、それぞれのメンバーの病気の体験談は壮絶ですが、その事を語れる場所があり、付き合ってくれる仲間がいる事がどれだけすごい事なのか。病気を抱えると生育歴や家庭環境が原因と言われるけれど「ダメな親でもいい社会ができる事を目指す。受け皿があればダメな親でもいい」と言う向谷地さんの言葉が印象的。すべての人が、人間らしく生きると言う事を考えるきっかけになる本。オススメですよ。
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北海道の「浦賀べてるの家」は統合失調症など精神障害を持った人々が、その人なりの生き方を見つけていくための場所。集まっている人の人生は、それはもう壮絶なものです。
オランダの学校では校則は「人間らしく行動すること」なんだそうです。今の日本では、いかに要領よく稼ぎ、人生を充実させるかということに価値が求められ、精神障害者や子供たちの「当事者性」は無視。日本の教育制度は、国家のために役立つ人を育てるカリキュラムと言って過言ではない、という主張はまさに今の日本のエリートおじさんたちの様子を言い表していて、脱力( -.-) =з -
この本の考えを元にした映画を昨日見たので。
伝えたいことはよく分かったけれど、
映画としての出来はストーリーも映像も音響も学芸会レベルだったのが残念だった。
啓蒙活動は難しい。
でも、そこで描かれていた人たちの生き方は素敵だと思った。 -
精神障害者のための地域活動拠点であるべてるの家の記録。
人間はずっと上に登っていかねばならない、進歩・成長していかねばならないという前向き発想ではなく、良い意味で力を抜いた「降りていく生き方」を模索する人々の話。ものの価値観を見直す良書。 -
スゴイ本です!
説明が難しいですが、とっても楽しくて自分を振り返ることも出来る、皆さんに読んでほしい本です♡ -
べてるの家を取材した記者によるルポ。
客観的な視点から書かれていて、内部の人による
べてるの家に関する本では語られていない内容が
描かれている。