世界でたったひとりの子 (竹書房文庫 し 2-2)

  • 竹書房
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (453ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784812491652

感想・レビュー・書評

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  • 設定が面白そうと思い読んでみたけど、少し児童文学に近いのかな、、あまりハマらなかった。
    学生時代に読みたかった。

  • 老化防止薬が開発され、人々は若い肉体を保ったまま100年、200年と生きられるようになった。
    その代わり、ほとんどの人から生殖機能がなくなり、子どもは貴重な存在に。
    主人公タリンは、保護者?ディートに連れられ、子どもとのひとときを提供して歩く。
    子どもの外見を一生維持できる、PPという手術を受けるようしきりに求められるタリン。
    タリン自身が求めることとは。

    長く生きたらそれだけ幸せなのか、
    老いないことは幸せなのか、
    考えさせられる作品。
    10代〜20代の人に特におすすめしたい。
    何が幸せかって、分からないまま何となく日々を過ごさないために。

  • 老化防止薬が開発され、外見は老いることなく、人々は長い時を生きることが出来るようになった世界。
    自然の摂理か、神が与えし罰か、それに伴い子供が生まれなくなり、貴重な存在となっていく。

    大人の都合に振り回され、自分の意思を認めてもらえず、人としてではなく、物としての価値でみられる人生に、もがき苦しむタリン。
    読んでいて辛かったがラストに救われた。

    大人になることも、老いることも、受け止め、愛しめる人生を歩めれば。。。と感じさせてくれた作品だった。

  • あいかわらず、いろいろなことを考えさせてもらえる
    「老いるということ」
    「老いることを無くすということ」
    「希望を持つということ」
    「絶望に陥ってしまうということ」
    「生きるとはどういうことなのか」
    「生きる証とはどういうことなのか」
    「切なさ という感情」
    「哀しみ という感情」

    人は物語を欲する動物である

    シアラーさんの作品を読むたびに思うことです

  • タリンがかわいかった。タリンが恐怖におののく時は私も不安になった。
    すごくかわいそうだったけど、ネタバレ




    最後には、お父さんが見つかって家族と再会出来て、自然と笑うことができてよかった。

  • 【あらすじ】
    医療技術が発達し、いつまでも若いまま生 きられるようになった世界では、かわりに 子どもが生まれなくなった。
    数少ない本物 の子ども、タリンは「子どもとのひとと き」を提供することで暮らしをたてていた が、大人になる前に見た目を子どものまま にしておく「永遠の子ども」手術を受ける よう期待される。
    大人だらけの世界で生き る少年タリンの運命は?…。

  • 作者は外国の方なのですが、訳者さん(金原瑞人さん)が翻訳がうまいため、外国小説特有の読みづらさはなく、久しぶりに落ち着いて楽に読める児童書に出会えました。レーベルは児童書じゃない気もしますが、この読みやすさ、小学校高学年~向きだと思いました。

  • 作者は外国の方なのですが、訳者さん(金原瑞人さん)が翻訳がうまいため、外国小説特有の読みづらさはなく、久しぶりに落ち着いて楽に読める児童書に出会えました。レーベルは児童書じゃない気もしますが、この読みやすさ、小学校高学年〜向きだと思いました。

  • 間に合ってよかった、と素直に思わせる。
    間に合わなかったら、自ら命を断っただろうか。
    世界は、こうして細っていくのだろうか。

  • 中学の頃読んだ。こどもであることの価値とか、本当の家族を探したりだとか、見かけだけのこども達だとか、寂しくて切ない。だけど読後は陽だまりのような温かさを感じました。

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著者プロフィール

英国スコットランド北部のウィックに生まれ、現在はサマセット州に住んでいる。テレビやラジオ、映画、舞台のシナリオライターとして活躍したあと、数多くのヤングアダルト小説を執筆、ガーディアン賞にノミネートされた『スノードーム』(求龍堂)などを生みだした。映画やテレビシリーズになった作品もあり、日本では『チョコレート・アンダーグラウンド』(求龍堂)を原作としたコミックやアニメ映画が制作された。他に、『青空のむこう』、『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』『This is the Life』(いずれも求龍堂)、『スキ・スキ・スキ!』(あかね書房)、『世界でたったひとりの子』『あの雲を追いかけて』『骨董通りの幽霊省』(いずれも竹書房)などがある。

「2017年 『ガラスの封筒と海と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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