- Amazon.co.jp ・本 (393ページ)
- / ISBN・EAN: 9784813012016
感想・レビュー・書評
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BLと明記されているBL小説を読んだのはこれが初めてかな? でも挿絵も少ないし(見た目の)BLっぽさもあんまないし読みやすかったな。なんとなーく、BL小説はちょっと…と思ってるので…BLっぽいのは読み漁るくせに…
勧められて読んだけど、あらすじを聞いて思い浮かべた魚住くん像とはだいぶ違って、最初の方はアレ、と思ったり。自分の勝手な想像で。もっと悲壮感に溢れたキャラかと思ってた。こんなふわっふわのキャラとは思ってなかった。
でも読み進めていくうちに魚住くんにのめりこんでいくわけで…前半はあまりBL臭も無く、どっちかっていうと魚住くんについて、って感じなのでおいしかったな。最近ガッツリよりちょっと匂うぐらいの方が好きになってきたもんで。
それでもやっぱりBL、久留米とのもどかしい関係とかもちゃんと書かれてて、かわいかったなあ。
脇役(って言っちゃだめかな)もいいなあ。マリさん最初ウワーって思ったけどなんだこのオカン…サリームも重要キャラだし。
何と言っても濱田さんです。濱田さんと魚住くんの絡みが一番好き…襲いかけたあたりから好きになった…濱田さんが魚住くんの世話焼いてるの微笑ましすぎてもう。保護者第二号のような濱田さんいい人超いい人。
単行本読んだの久々で、文が二段になってるのも久々だったなあ。結構読み応えあったと思う。良くも悪くも、わたしの中でBL=サラっと進んでサラっとやってサラっとハッピーエンド、なので、こんなに丁寧に描かれてるとは。じっくり恋をしてる感じがしていいな。
で、最後の章は予想以上の重さでびっくりした。魚住くんそういうタイプじゃないと思ってた。というか、こういう話題の本をしばらく読んでなかったので不意打ちだったというか。
面白い。面白いんだけど、ここまでの流れを全部断ち切って一刀両断するとしたら、すごい中二病だ!とも言い換えられるのかもしれない(笑)
いや、ここまで生と死を描かれてるとそういう枠じゃないのかな、でもこんなにコッテコテに不幸で完璧なキャラって初めて見たかもしんない…(笑)
だからこそ割り切って、貪り食うように読んだけど。
夏の子供ではじっくりじっくり愛を育むの…か…?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読後に伊勢屋まで走ったわ
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「夏の塩」、「夏の子供」と続きますよー
いい -
BLか??と思いきや、ほとんどそんな描写はなく。
ほろほろと泣けて、大切なものは何かに気付かされる、そんな物語。
魚住のまわりにいる、久留米や、マリさん、サリーム、濱田、それぞれがやさしくて、あったかい。
久々にいい本を読んだなぁと思った。 -
軽いテンポでサクサク読めるし、短編連作型だったので、とても読みやすいです。
個人的に文字の使い方?がやらが、あんまり好きではないところがあったけどまあ、話としては面白い。
魚住がひたすらにかわいい。大きい大人。こどものまま大人になった青年、そんな言葉がピッタリ。
重いテーマを中心に芯を置いてるけれど、そこまで暗くはない。
エロがなく、ひたすらなまでに惹かれ合う過程やそれに対する葛藤を描いてくれているのが個人的には嬉しい。
エロはいらん、過程見せろという過程厨にはたまらないかと。 -
欲しい。しかし高い。しかし欲しい…!
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泣いた。魚住に萌えた。胸がいっぱい。無邪気さがたまらない。
始まりは滑稽なぐらい不幸体質にニュートラルな魚住で…いや、味覚障害だの本当は壊れまくりなのに…久留米大好きなんだよね…ぁあ言葉に出来ないっ!
その他の登場人物も魅力的だった。どの人もいないと違う空気になってしまうような。マリちゃん凄いし。
久留米が王子様的に助ける役じゃないとこも好き。魚住を可哀そうとか思ってなくて、呆れながらも見てると面白いって感じの久留米がいいな。しょうがない、放っておけない、だけど少しだけ見せる喜ぶ姿とか楽しんでる感じが。
次は夏の子供。眠らず読みたいんですけど、どうしてくれるの。