天国までの49日間 (スターツ出版文庫)

著者 :
  • スターツ出版
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本棚登録 : 1711
感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・本 (429ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784813701781

感想・レビュー・書評

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  • とても読みやすい小説。
    中高生向けにオススメだなってすごい感じた。もちろん、子を持つ大人とかも読んで欲しいけど。
    ただ、考えて欲しいのがいじめは子供の世界だけでは無いと思う。大人だって間違えた選択する。
    そういう時どうすればいいか。今の環境から逃げればいい。リセットだ。
    ただ、負けたくないと思ってるなら戦えばいい。この選択を間違えては行けないと思う。
    戦うことが全てではない、戦って負けそうなら逃げればいい。
    いじめられていたとしても、絶対に間違えた選択をしてはならない。死んだからなんになる。死んでも変わらないんだ。死んだからといって加害者は変わらない。だけど、この状況を変えたい、変えたい、変えたい。
    強く願う勇気の使い方を間違えないで欲しい。
    逃げるという選択は間違えではない、辛い道が全て正解ではない。日本人の美徳意識と謙虚さが自分をどんどん追い込んでいく負のスパイラルになっていく。。逃げるのも勇気だ。

  • 意外と評価は高くないですが、私はこの天国までの49日間シリーズが本当に大好きです!!
    学校の読書感想文でもビブリオバトル(知的書評合戦)でもこちらの本を紹介させていただきました。
    私はこの本に出会えて良かったなと思うし、自分自身読書は大好きだけどここまでハマりまくった本はなかなか見つからなかったので作者さんに大きな拍手をしたいです。

  • Humans should know that bullying is a silly act anyway!

  • 涙無しでは読めれない本だった。
    感想にするとなんて書いたら良いか分からないけれど、“いじめられたことを許す“てなかなかできないんじゃないかなって思った。いじめる子が強いのではなく、いじめられたことを許せる子が強いのかもしれない。
    大人になると損得で考えすぎることも多くて、許せるようなことも許せなかったり、簡単に許すと相手が自分のことを軽々しく思うんじゃないかって許せなかったりする。わたしもそうだから…。
    この本を読んで、されたことを“許す”ことの大切さに気付けたのと、わたしも“許す”心が持てるようになれればなって思た。

  • 二人の関係はどうなるのかなと思いながら読んでいたのですが、最後の1ページに驚きました。。

  • 社会問題である「いじめ」の残酷さと命の有難さを、自殺して幽霊となった私を通して伝えている作品。虐める側の気持ちを人間の弱さとともに感じた。死人に口無しとはよく言ったものであり、復讐は何の生産性もなく自他共に傷つくことだと改めて気付いた。虐め問題を身近に感じている人が読むにふさわしい本だと思う。

  • いじめ問題の難しいところをファンタジーで補完した感じ。
    問題からしてスッキリはしないけど少し泣いたいい話。
    最後は好みの分かれるところ。

  • いじめを苦に自殺した14歳の安音。死んだものは49日間の地上での猶予を与えられて、その間に天国か地獄に行くことを決めないといけない。

    唯一、亡くなった安音が見える同級生の榊との共同生活。最初は鬱陶しいと思っていた榊も学校の事件を通じて、態度が変わっていく。

    いじめを行っていた同級生の行為が読んでいても、非道のひとこと。いじめをする舞の過去を知って複雑な気持ちになったけど、やったことに対する過去は変えられない。

    いじめはいけないと言うのは簡単。いけないと分かっていてもなくならないのがいじめ。逃げることも立派な行為。

    最後の展開は嬉しいけど、その先が気になります。

  • 読みながら「自分はどうだっただろう」と振り返らしてくれる本でした。
    次第に主人公に感情移入してしまいました。

  • 「第一章」
    与えられた時間は49日分。
    たとえ遺書が見つかっていたとしてもクラス内での肩身は狭くなるだろうが、担任があれじゃ学校もまともに取り合ってくれない可能性の方が高いだろうな。
    虐めを止めるというのは勇気のいる行動だが、助けた相手に裏切られるだなんて想像しないだろう。

    「第二章」
    虐めた側に起きる制裁は。
    学校側としては虐めの一部を目にした事があったり相談歴があるからこそ隠したがるのだろうが、人の命が亡くなったのに保身に走るのは最低過ぎるな。
    虐められない為には自分がより強い立場に居る事も一つの手かもしれないが、虐めていい理由にはならないだろう。

    「第三章」
    最後に決めた道はどちら。
    自ら死を選んだのだから下手な罪より思いと感じるかもしれないが、それだけ生きている間に苦しんだのであれば死後ぐらい幸せに暮らしてもいいのではないだろうか。
    加害者と被害者が手を取り合う事など有り得ないだろうが、実現したのは本人が許したと伝えたからだろうな。

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著者プロフィール

東京都在住。2008年に書き上げられた代表作『天国までの49日間』は、その後2011年に第5回日本ケータイ小説大賞にて大賞を受賞し、作家デビューを果たす。現在、作家として小説やコラムを執筆し続ける一方で、開運アドバイザーとしても活躍。著書に『16歳の遺書』(実業之日本社文庫GROW)、『70年分の夏を君に捧ぐ』(スターツ出版文庫)、『線香花火のような恋だった』(集英社オレンジ文庫)など。生きることの尊さと儚さ、壮絶さを描いた作品が人気。

「2022年 『ひとりぼっちの殺人鬼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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