気高き愚王と野卑なる賢王 (ラルーナ文庫)

著者 :
  • 三交社
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本棚登録 : 51
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784815532031

感想・レビュー・書評

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  • 主人公が生まれも育ちもひたすらみじめとしか言いようがなく、教育も悪いので間違った歴史観を植え付けられて隣国を罵倒する姿がいわゆる不憫主人公とは手触りが違って無理だった。読んでてずっと好きになれなかった
    根は清廉潔白な主人公をスパダリ賢王が囲うところも王の立場とか考えると安易なBL展開だなあって感じ
    何かすごいレアな猫に好かれる主人公もよく分からなかった。序盤、暴漢に襲われて全裸で大立ち回りやってたとこが主人公のピーク

  • 人身御供として狭い世界、偏った知識を与えられ父王の身代わりとして敵国に囚われた秀英
    秀英に世界の広さと知識を与え導く敵国の王、瑞龍
    秀英の育ち故の無垢さと生来の賢さと天邪鬼的な可愛さに惹かれる瑞龍と素直になれない秀英の可愛さが善き

    王の教育を受けていた秀英の気高さと頑なさは異国で囚われた幼子が必死に自分を保つ姿に思え庇護翼が湧きます。瑞龍との丁々発止的なやり取りも面白いです。今後は瑞龍はヤキモキしながら囲いこむんでしょうねぇ、秀英モテると思いますもの(笑)

  • 受の性格が、野原さんにしては男っぽくて良かった。
    不憫度も今までの中では一番。話もまとまっていて良かったです。

  • とても好みのお話で堪能しました。
    秀瑛の境遇がとても不憫で痛ましいんですが、とても高潔で男前。瑞龍に対してはすぐに突っかかっていくのも微笑ましい。少しずつ瑞龍を信頼していく様子がよいです。
    瑞龍はとても懐が深くおおらかで、意地悪くからかって楽しんでるかと思えば、秀瑛の言葉や行動にいちいち喜んだり落ち込んだり、振り回されている様子なのがすごく萌えます。ぞっこんだなぁとにやにやしてしまいました。
    マールの存在も癒されました。

  • 面白かった。秀瑛視点で、厳しく育てられたのは「王位継承者として」そういうもの、って世界なのかなー、って読んでたら、結構不憫なお子でした。不遜(それもそう育てられたから?)だけど真面目で素直、物語から始まってぐんぐん読書して笛吹こうとしてうまく吹けなくて、マールちゃんを可愛がってたり、なんだろうこの人の可愛さったら。
    これを、瑞龍さん視点……いや、文官さんとかの視点で見てみたい。
    敵国の「皇子(王)」だから憎まれてただろうけど、王そのものじゃなくて顔を知られてないし、囚われてる間の態度を見てるうちにみんなの心情も変化したんだろうなと思うと。だって瑞龍さんと秀瑛さん祝福して欲しいから~✨

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