なぜ、日本の職場は世界一ギスギスしているのか (SB新書)
- SBクリエイティブ (2021年12月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815610777
作品紹介・あらすじ
人間関係、生産性、やりがい、満足度……
日本の職場は「ワースト1位」!
「誰が何をやっているのかわからない」
「部下が細かく報告・相談してくれない」
「自分でやった方が早い」と思って仕事を抱えてしまう
「部署間の連携が取れない、敵対している」
「誰も発言しない会議が苦痛」
あなたの職場は大丈夫?
デジタルネイティブ世代の入社、そしてコロナ禍でテレワークなどデジタル化が促進され、働き方や人間関係構築の正解は変わりつつあります。
本書では、日本の職場の「働きにくさ」「ギスギス」の正体をデータをもとに解き明かし、新しい正解を導き出します。
感想・レビュー・書評
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日本の職場が世界に比べてもギスギスしている。時代が変わったが、考え方が追いついていない。確かにそうだけど、急に変われない。ヒントはたくさん提示されているが、これを活かせるか。組織に属している以上、自分が出来ることをやってみようと思う。
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「能力も意欲もあるが従来の日本企業の制約で活躍出来ない人」が活躍出来る世の中が早く来るのに何か出来ればいいなぁーと思います。
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思い当たるところが沢山ありました。旧態依然のマネジメントや職場環境・体育会的マインドなど振り返る所ばかり。まずは、Z世代の所作をみて、カルチャーやマインドを変えていこうと思う。
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人が辞めてギスギス。後任との比較や成果が認められないことなど。管理職が現場を知ろうとしないことなど。
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日本の職場の日本らしい良くない風潮をとにかく羅列。
そうだよねー。と思いつつ読むけれど、そんなに新しい知見が得られる感じでもないかな。
ギスギスというワードを掲げたために全ての良くないことをそのワードで表現しているためにややクドくて読みづらい部分はある。
まあタイトルどおりの内容なので文句はないが、タイトルにある「世界一」というのは根拠に乏しいので、そこに期待はしない方がよいかな。 -
情報を含めた環境、個々の求める仕事&会社観・・・
ピタッとはまるのは本当にレアなことだと思う。でも、組織を預かる者として、共通の最大公約数的な部分だけでもギスギスしない職場をつくりたいな。
統制的と自律的、外資の中にもコアのトップ経営人材は社歴も長く、長期視点で考えることも多いという指摘は、リアルに実感できるかも。 -
まさに自分の会社だなと思った。
昭和な考え方から抜け出せない。
若者がどんどん辞めていくのに、その原因に気づけない、もしくは見て見ぬふり。
逃げ切るのに必死の働かないおじさんだらけ。
上司と若者の乖離が激しい。
環境が良くない。古い建物、和式のトイレ、新しい建物が建っても一部の人しか使えない。
社食がない。食べる場所もない。
ただ、最近は少しずつ変わってきた。
中途採用を多く入れたり、メンターや1on1を取り入れてみたり。
まさに過渡期なのかも知れない。
自分がもっと上に行くころにはもっと住み良い会社であることを期待しつつ、自分の影響の輪の中から変えて行きたいと思った。 -
職場がギスギスしている理由と言うことだが、人が辞めていく職場、情報が共有できない職場、これらがギスギスしている理由として挙げられているが、むしろギスギスしているから人がやめたり情報が共有できないのであって、因果関係が逆である。評価制度ごとに職場アンケートでも取って、どういう制度がどのように職場の人間関係に作用するのかを考察しなければ、役に立たない。裏表紙には、豊富なデータを基に原因を掘り下げと書いてあるが、それがどこにあるのか。
最も、職場がギスギスしている理由がわからないなら、そもそも問題だろう。妬み、僻み、競争心からくる悪意。離職が多いからギスギスしているのではなく、悪意に溢れるから、ギスギスしているんだろう。評価への不満の根本も、人との比較、自己評価とのギャップといった、認識のネガティブな差異に生じるもので、ネガティブな差異を強調する行動、制度こそギスギスの根源だろうから、そういう項目を分析して欲しかった。
収益化装置を量産化、再生産する仕組みを機能させるために、人間らしさは無視して、競争心を煽るから、光の当たる成功者の下、影となる多数のネガティブを生み、ギスギスする。健全な職場とは、煽られなくても成果を上げる組織。出来ない事はないはずだが。
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第1章 環境によるギスギス
職場環境によるギスギス1 人が辞めていく
職場環境によるギスギス2 情報が共有できない
職場環境によるギスギス3 管理職、上司が現場を知らない
職場環境によるギスギス4 相談や提案がしにくい一方通行のコミュニケーション
職場環境によるギスギス5 誰に何を聞けばいいのかが分からない
職場環境によるギスギス6 部門間の連携が取りにくい
労働環境によるギスギス1 公平すぎて不公平な働き方
労働環境によるギスギス2 テレワークで仕事がはかどらない
労働環境によるギスギス3 物理的環境がよくない
第2章 スキル・メンタリティによるギスギス
スキルとキャリアによるギスギス1 組織は集団主義、行動は個人主義の日本
スキルとキャリアによるギスギス2 雑用が多くてスキルが伸びない
スキルとキャリアによるギスギス3 日本特有の採用ミスマッチ
スキルとキャリアによるギスギス4 待遇で区別される非正規社員、働かなくても大丈夫な正社員
メンタリティによるギスギス1 新しいことへの挑戦を阻む5教科主義と減点評価主義
メンタリティによるギスギス2 いまだに目立つ根性論
メンタリティによるギスギス3 確認が多くてイライラvsしっかりと仕事しているか不安
第3章 制度によるギスギス
制度によるギスギス1 毎日出社しなければいけない
制度によるギスギス2 条件が厳しくて働けない
制度によるギスギス3 自分が動いても変わらない
制度によるギスギス4 終身雇用がモチベーションを下げる