- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815612764
作品紹介・あらすじ
2021年12月、緊急発売!
先生、最後にすてきな本ができてよかったですね──(聞き手・瀬尾まなほ)
今を生きるすべての人へ――
寂聴先生が最期に残したかったメッセージとは
●見返りを求めないのが本当の愛情です。「渇愛」ではなく、「慈悲」の心で
●若き日に薔薇を摘め。トゲで傷ついてもすぐに治ります
●人間の「我欲」には限りがない。それは苦しみを生み出す原因にもなります
●自分を責めて落ち込んでいる人には、ほめて自信を取り戻させる
●他人と比べたり、過去を悔いたりしても、人は幸福にはなれません
●「私なんか」と自分を否定せずに、「私こそは」と思って生きなさい
●好きなことが、その人の才能です。何歳になろうが好きなことは見つかります
●いい波が来たら見逃さずに乗りなさい。都合が悪いことは忘れても構いません
●この世に変わらないものなどない。苦しみや悲しみもいつかは変化する
●「あの世」があるかどうかわからないが、あると思ったほうが楽しい
(目次より)
感想・レビュー・書評
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寂聴さんと秘書のまなほさん、本当の親子のようで心が温かくなる本だった。生きるために大切なお話をありがとうございました。 #読了
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瀬戸内寂聴と瀬尾まなほの対談。瀬戸内が亡くなる直前の2021年夏収録、同年12月刊行。
その収録から、もう2年も経つ。当時はコロナ禍の真っ只中であった。
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著者の瀬戸内寂聴と秘書の瀬尾まなほの対談形式で進行していくため、ささっと読むことが出来た。
同著者の『愛に始まり、愛に終わる』を先に読んでいたのだが、この本は対談形式のため、『愛に始まり、愛に終わる』で掘り下げられなかったことや、対談形式だからこそ見えてくる瀬戸内寂聴の一面が垣間見えて面白かった。
それこそ、行動力のある瀬戸内寂聴がノイローゼになったことがあったりするのは驚きだった。
二人はエネルギーがある為、精神的に大分疲弊している時に読むのはしんどかったが、少し落ち込んでいるくらいの時に読むと元気を貰える考え方も色々あって良かった。 -
瀬戸内さんの本は久しぶりです。
不倫経験や、夫や子を捨てたこともあるある瀬戸内さんは数々のバッシングにもさらされてきました。
とても強い女性だなぁという印象ですが、こうした女性に特有の芯の強さや信条に触れられるのはやはりいいものです。
昔ほど切羽詰まっていないからか、心を励ましてくれたり、生き方を示してくれるような本よりも、具体的な生き様に興味を持つようになりました。
そうした意味では本書は考え方や励ましの言葉をくれる本で、心に入ってくるものは少ない…。
とはいえ、正直に、ポジティブに生きていた寂聴さんの元気の秘訣を聞くことができたし、歳をとるにつれての自分の中の変化にも目を向けることができた。
身体の衰え、老化だけではなく、自分の中の価値観ですら変わっていくのだと今の自分の中に起こりつつあるものを認識するきっかけをもらえました。
嫉妬のような他人を貶める感情、
自分のことばかり考えること…。
今は自分のことばかり考えてしまい、いっぱいいっぱいになっているけれど、本書の中に出てきた、「自分のことばかり考えていないで、いつも宇宙と自分、世界と自分、日本と自分ということを意識しながら生きていきなさい」という言葉が印象的でした。
こんなふうに行きたい。
広い視点を持てる人でありたいと思いました。 -
苦楽で人は成長する
「恋愛でも好きなことを歳関係なくしなさい」とは寂聴さんは死ぬまでとても好奇心に溢れた方で常に行動が伴い実行した方だと判る。現代、特に若者の「面倒くさい」ではなく、なんでもやってみなければ、死ぬ時に悔やまれると思ったに違いない。「考えている間に体が動く」はやはり実践することで「苦楽」に会い、人は成長するということだろう。 -
いろいろな意味で、背中を押してくれる本。
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ふむ
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いくつになっても、好奇心旺盛だった寂聴さん。ご自身の恋愛論や生き方について、語っていらっしゃる本です。