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- Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
- / ISBN・EAN: 9784815811174
作品紹介・あらすじ
イスラム的世界帝国の理念・現実・変容――。ナショナルな主権国家とは異なる秩序観に基づき、多様な人々を包摂した大帝国。そのダイナミックな「国際」関係や対外交渉行動を描くとともに、近代の西欧国際体系との関係を、外交使節や公館、革命や大戦への対応などから論じた、碩学の労作。原初から終焉までの600年余を文明史的視角から一望する。
感想・レビュー・書評
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外交態度が自国の立ち位置(強さ)によって変わる様を、オスマン帝国の全盛期から滅亡まで追うことによって眺める。他国(ヨーロッパ諸国)に駐在公館を許しながら、自らはそれをしないスタンスは、中華王朝に似た世界秩序感があるものの、それが転じたのが清朝よりは速かったのは、列強との距離的な近さによる危機意識の差だろう。外交感覚は情報を知っているか否かではなく分析能力が伴わなければならず、それが鋭敏だった欧州諸国がやがて世界制覇する様は、近世から近代への移り変わりそのものに見えた。
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227.4A/Su96o//K:東2法経図・6F開架
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