- Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
- / ISBN・EAN: 9784819112475
感想・レビュー・書評
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頭の下がる思いでした。子どものためにここまで出来るってすばらしいと思いまいた。文中に書かれているテキストも書店で見つけてみました。色々吟味して自分に役立てたいです。話題の本だけに、読んでみてよかったです。そして、巻末に紹介されていたブログも拝見しています。参考になります。なにかと参考にしています!!
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最近、受験ものが流行っているが、ちょっと一線を画していると思う。両親とも中卒の小学5年生が桜蔭を受験する話。親としてできる限りのことをするところは、お金で塾に行かせる親と違い感動的。
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お父さんの熱心さが想像以上だったというか、ここまでできる親御さんってなかなかいないだろうし、自分自身が親だとしても到底できないと思いました。
文章にも時々ある「中卒」であったがためになめた辛酸の多さが、やはりここまで突き動かす原動力になったんでしょうか…。
娘さんの置かれている状況を冷静に見つめ、塾に安易に丸投げせずに親子での二人三脚を決め込まれたのは本当にすごいです。
そして娘さんの勉強に付き合うことでご自身も「学び直し」され、過酷な時間を過ごす中にも時折新たな発見に心躍らせ興奮されている様子は、とても羨ましくも感じました。
先日読んだ「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」でも感じたことですが、どちらも親御さんが子どもと向き合っている真剣さがすごいです。どこの親も「うちだって真剣だ!」と思うでしょうが、「ここ(=2冊の本に出てくる親御さんほど)までできるか」と問われるとそう簡単にはできない域のような気がします。それくらいの熱量を感じました。 -
ただの中学受験本ではない。
親としての姿勢が書かれている。勉強を教えているんじゃなく、生き方を教える。
著者は自身を中卒と蔑視しているが、学歴など関係なく親として本当に尊敬できる人物だと思う。
まだ小さい娘をもつ親として、大きくなったら同じ目標に向かい共に歩める親になっていたい。 -
自身も「親塾」を完遂した者として、筆者の気持ちがよく理解できました。ただし私の場合は「失敗」したものの中学受験経験者であり、そこには大きな差があることは間違いなく、心から感服しました。
選ばれた教材も、親も同じように問題を解くという点でも共通点は多いと感じましたが、それだけに、実際にはこの文章の裏に更なる壮絶な苦闘・苦悶があったであろうことを想像しました。
この挑戦が厳しかっただけに、終えられて、御嬢さんが通過点として満足できる成果が上げられたことを祝福します。 -
父親の娘への気持ちがよく伝わっただけでなく,受験勉強とは何かがわかる本。特に,最後の反省のシーンは非常に納得。知識は整理をして入れていくという習慣がないと失敗をする。
*何度も痛い目にあった。反省した。一応がんばってみたこともあった。でも実感がわかなかった。辿り着く感覚を知らないから努力が無駄に思えて仕方なかった。それでも一度痛い目にあう方がいいのか?辿りつく感覚を知るほうがいいのではないか。 38頁
毎日がんばっていることを,これを評価してもらおうとしてはいけない。俺のような三流の人間は結果を出すことに慣れていないからついがんばりを評価してもらおうとする。この考えが染み付いているのだ。この染みは簡単には抜けない。だからお前は父さんの二の舞になってはいけない。つまり、毎日がんばっていることを評価してもらおうとする人間になってはいけないんだ。プロセスが大事だなんて言葉を信じてはいけない。結果にこだわるから評価されるプロセスになるんだということに気づかなければならなない。・・・今夜もがんばったなんて満足の仕方はダメだ。私は真夜中まで勉強しているという満足ではダメだ。今夜も一近づいた。今夜はこれができるようになり結果に少しだけ歩みよった。そういう満足の仕方をしなければならないんだ。 -
僕は私立中学受験についてよく知らなかったが、こんな世界もあるんだ、と知ることができた。単純に、そういう世界に縁がなかった人にとっては、視野が広がる。
国語の解法についての内容もあるにはあるが、算数との格闘についての記述が濃い。
数学を解く、ということをおもしろく感じるとはどういうことか、が分かる気がするようになる。
それは、「数がしゃべっている」とか、「数の表情」という言葉に端的に表れている。
また、「ヒューマンエラー」をふせぐための工夫や、その重要性についても語られている。
算数ができるようになりたい人や、高いレベルの仕事をがんばってやりとげたい人には、大人にもおすすめできる。 -
最後は読みながら涙が止まらなかった。娘さん、本当によくがんばったと思う。絶対に賛否両論あるだろうけれど、受験についてだけでなく、今、暮らしを営む中で大事なことが朧げに見えてくる、そんな一冊だった。