聖書 聖書協会共同訳 旧約聖書続編付き 小型 SI44DC

制作 : 日本聖書協会 
  • 日本聖書協会
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  • Amazon.co.jp ・本 (2450ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784820213451

作品紹介・あらすじ

「変わらない言葉を 変わりゆく世界に ~31年ぶりにゼロから翻訳~
「キリスト教会の礼拝・典礼での朗読にふさわしい、格調高く美しい日本語聖書」のみならず、将来にわたり日本語と文化の形成に貢献できる翻訳を目指した聖書協会共同訳。

日本の8割の教会とキリスト教主義学校で採用されている1987年の「新共同訳」発行から31年。次世代の標準となるべく新たに翻訳された日本語訳聖書が「聖書協会共同訳」です。実質約9年の翻訳期間を経て2018年12月に初版発行。新共同訳に続き今回も、カトリックとプロテスタント諸教会の支援と協力による共同の翻訳事業です。そして聖書協会世界連盟(UBS: United Bible Societies)という世界最大の聖書翻訳のネットワークによる研究成果と、国内の優秀な聖書学者・日本語の専門家によって翻訳されました。新共同訳以後四半世紀の聖書学、翻訳学、聖書考古学などの成果を可能な限り反映しています。
2018年の初版は「引照・注付き」でしたが、こちらはそれらが付かない分、1ページあたりの本文の面積が広がったスタンダード版です。
キリスト教主義学校の教科書に、そして教会の新来者貸し出し等に適した小型A6判です。


『聖書 聖書協会共同訳』の特長より
●カトリック、プロテスタント教会による「共同訳」
●礼拝での朗読にふさわしい、格調高く美しい日本語訳
●固有名詞、書名は『聖書 新共同訳』に準拠
●巻末付録として、カラー聖書地図12葉、143語の用語解説を付す

『聖書 聖書協会共同訳』底本
(1) 旧約聖書
「ビブリア・ヘブライカ・シュトットガルテンシア」(ドイツ聖書協会)および、「ビブリア・ヘブライカ・クインタ」のすでに発行されている分冊(同)
(2) 新約聖書 「ギリシア語新約聖書(修正第五版)」(ドイツ聖書協会)
(3) 旧約聖書続編 「ギリシア語旧約聖書」(ゲッティンゲン研究所)
 ※『エズラ記(ラテン語)』「ウルガタ版聖書」(ドイツ聖書協会)

感想・レビュー・書評

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  •  聖書協会共同訳は口語訳と新共同訳の引照つきのように二段組みの本文の下にそれぞれ引照と注の欄をつけているので、この小型版では訳文のみの「スタンダード版」でいいだろうか。これで引照・注つきにしたら目がいい人でないと視力が落ちそうだ。
     新共同訳は原文の言葉遊びには割り注を入れているが、聖書協会共同訳では元々、引照・注つきを大前提にして本文の割り付けしたのか、「スタンダード版」には割り注がない。「スタンダード版」だけ新共同訳式の割り注入りの本文にしたら経費がかかるのでしなかったのだろうか?そこを除くと本の配列や書名は新共同訳そのままだ。「「旧約聖書続編つき」はカトリックが使う」と言われているらしいが、これは日本聖公会が刊行していた「アポクリファ・旧約聖書外典」(旧名「舊約聖書続篇」)に収録されている中身と同じだ。フランシスコ会の歴代誌にマナセの祈りが「外典に属する」と注にあるように新共同訳・聖書協会共同訳の書名で言えばギリシャ語エズラ記、ラテン語エズラ記、マナセの祈りはカトリックの第二聖典ではない。
     文語訳・口語訳で使っていた「高き所」を新共同訳では「聖なる高台」と意訳したような個所やエレミヤ書に出て来る預言者の書記バルクと兄弟らしいセラヤについて新共同訳では「マフセヤの孫ネリヤの子」と読みやすくする為に?意訳したのを「マフセヤの子ネリヤの子」に戻しているような個所が読みやすく思える。個人的には昭和53年の新約聖書・共同訳が「カトリックでもプロテスタントでも使われていない固有名詞を避けて原語主義を導入して、ノンクリ相手に読まれる事」を意図したはずなのに観念論過ぎて失敗した意訳を新共同訳でも残っている個所を文語訳・口語訳式に戻したのが成功ではないか。例えばエレミヤ書45章にあるバルクに「戦利品」として命を与えたという簡明な聖句を新共同訳では全体的に意訳しているので、おやっと思ってしまう。
     一方、ヘブライ語の発音に従ったのか?新共同訳までは「アブサロム」と音写されたダビデ王の王子を「アブシャロム」に変えている。「アブサロム」で通っているので今までの表記でよかったのでは。また列王記とエレミヤ書に出てくるイシュマエルの父親の表記は新共同訳では「ネタンヤ」に変えたのに文語訳・口語訳式の「ネタニヤ」に戻したのはイスラエルの首相のベンヤミン・ネタニヤフと弟が首相になったからか急に言及されるようになった実兄のエンテベで戦死したヨナタン・ネタニヤフの「おかげ」のような気がする。
     新約聖書でも以前なら「千卒長」、新共同訳では一般的なローマ史の本で使われている「千人隊長」を「大隊長」と意訳?しているのが不満だ。それなら百人隊長はそのままなのに「中隊長」にしなかったのか?
     革装は「スタンダード版」のみで小型版は「66巻」だけだったのに絶版になったのは人材が高齢化したからだそうだ。新共同訳では色々な装幀が出ていたのに聖書協会共同訳では意外と種類が少ないのは信者の高齢化で想定される読者が減ってきたのと関係があるのだろうか。

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著者プロフィール

一般財団法人 日本聖書協会は、日本国内の諸教会と諸団体のご支援とご協力により、聖書を頒布・普及して教会に奉仕し、伝道に貢献することを目的とした公益法人です。運営は自立自給で、聖書協会世界連盟(UBS)の一員として、130余の国々の聖書協会と同一組織、同一理念、同一使命をもって相互に協力し合いながら、聖書翻訳、出版、頒布を主な活動として全世界の聖書普及に努めています。 日本聖書協会は、1875年に活動を開始して以来、全国のキリスト教会に仕え、同時に教会と信徒の皆様に支えられて、わが国における聖書普及の働きを担ってきました。1887年に文語訳、1955年に口語訳の聖書を、それぞれの翻訳委員会の財政を支え、翻訳・出版しました。新共同訳は、日本聖書協会より1987年に発行された聖書です。

「2017年 『聖書(新共同訳 NI65ZTIエンジ) 大型ジッパー・サムインデックスつき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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