日本経済論講義

著者 :
  • 日経BP
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本棚登録 : 73
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822236885

作品紹介・あらすじ

「私は、日本経済に関心を持つビジネスパーソンとしては、本書程度の内容は基本的な『たしなみ』として身につけておいてほしいと思って、……本書をまとめた」
著者の小峰氏が本書の冒頭で述べるように、本書はビジネスパーソンならぜひ知っておきたい日本経済の基本について、シンプルな理論で分かりやすくまとめたものです。

本書では、難しい経済学の解説はしません。「人口減少で国内市場は縮小する」「東京一極集中は是正すべき」など、
よく聞く「もっともらしい」議論に鋭く切り込み、経済学的視点から「正しい」結論を導きます。
ほかにも、国を挙げて取り組んでいる「働き方改革」についても、本質的な目的と改革に必要な「覚悟」を丁寧に解説。これから成長を続けるために、
企業に必要な施策は何か、一人ひとりの働く人に不可欠の心構えとは何かを説いています。
本書によって、経済に関する新聞やニュースがよく理解できるようになるだけでなく、自分なりに景気の先行きを占うことができるようになるなど、
経済の知識をビジネス現場で役立てることができるようになるでしょう。
新入社員の方々にもおすすめの一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 以前ライフネット証券の出口さんが推奨していたのを思い出して読んでみた。

    5回の講義をもとにして書かれた本であることもあり、日本経済において何を論点としているのかが、非常に分かりやすく整理されている。
    アベノミクスの成果と限界、働き方改革が叫ばれているマクロ視点での理由、後回しになっている財政再建、人口減少を踏まえての今後などが分かりやすく説明されており問題とされている内容をよく理解できた。

    財政再建は、国民に理解を得ないといけないし、選挙もあるし、国民全体がゆでがえるというかグループシンクになっているというか、合理的になっていないことはよくわかったが、どこかで啓蒙しない限りはいつまでたっても着手されないような気もした。
    最後の章の人口減少下の話は、人口が減るからと言っても、必ずしも市場が小さくなるとは限らないという話も分かってされているのだと思うが、一人ひとりの生産性が上がるわけでもないし、すべてがいきなりプレミアム市場に移るわけでもないから、話の持って行き方として若干苦しい感じに思えた。
    まずはそれぞれでコンパクトシティー的なアプローチをして、スマートシュリンクをやろうという方向性だったけど、AIなどを駆使するとかして人手を介してやらずに提供できるようなサービスに置き換えるなどしないと、GDPベースだと生産性があがっていくような感じにはならないような気もした。
    必ず更新しなかればならない社会基盤がある中での話だから結構難しい話だなと思えてきた。

  • 2017/12/14 木 08:25 TBSラジオ「森本毅郎・スタンバイ」にて紹介。

  • 出口さんの紹介で手にした本。
    素人なりに自分の頭で考えて、自分なりの仮説を持つことの重要性を改めて実感することができた。

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著者プロフィール

大正大学地域創生学部教授、日本経済研究センター研究顧問
1947年埼玉県生まれ。1969年東京大学経済学部卒。同年経済企画庁入庁、経済企画庁長官秘書官、日本経済研究センター主任研究員、経済企画庁調整局国際経済第一課長、調査局内国調査第一課長、国土庁審議官、経済企画庁審議官、経済研究所長、物価局長、調査局長、法政大学教授などを経て現職。

「2019年 『激動の平成 日経 平成三部作』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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