説得できる図解表現200の鉄則

著者 :
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784822291778

作品紹介・あらすじ

「囲む」「つなぐ」「配置する」の3技法で説得力大幅アップ。「絵ごころ」不要の作画テクニック。

感想・レビュー・書評

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  • 良書、デザイン思考にもつながる、文章だけでなく、図表をつかって視覚的に読み手にメッセージを伝えるための表現をあつかっています。
    図をつかって、ロジカル思考をアピールすること、そのために、どう図を書けばいいのかを説明したのが本書です。
    基本は、囲む、つなぐ、配置するの3技法をつかって説得力のある資料を用意する
    概念図をこう書くを、豊富な図解をつかって表現しています。

    図解のメリットは、「伝えたい内容の概要とポイントを分かりやすく表現できること」、「内容を素早く伝えらえること」です。
    そして、図解は、「ちょっとしたコツや表現の仕方を知ってつくるだけで、見違えるように説得力のあるものにできる」です。

    気になったのは、以下です。

    ・図解とは、送り手お考える思考を図解の形に圧縮するときに、ある種のルールが必要になってくること
    ・大事なのは、絵心ではなく、論理的な構成力である。
     ①伝えるべき内容が明確であること
     ②その内容を図解できること
     ③実際に図解して、相手に正しく伝えることができること
    ・考える技術⇒図解の技術 
     考える技術とは、 ロジックチャート、ピラミッド構造、帰納法、演繹法、クリティカルシンキング
     図解の技術とは、 マトリックス、ロジックツリー、時系列表現、視覚原理、囲み+つなぎ+配置の技術
    ・図解の基本は、囲む、つなぐ、配置する。
    ・図解のアプローチ 何のために図解するのか ⇒ トップダウンで形を決める ⇒ キーワードの整理 ⇒ ボトムアップで図解を行う ⇒トップダウン・ボトムアップの両面から図解を進める
     状態・構造、関係、変化を表す キーワードでグループ分け、
    ・作画のコツ 細部までを表現しようとしない ⇒ 図解には正解はない ⇒ 図解の特徴を生かす
    ・表現のポイント 
     ①代表的パターンを積極的に利用する 座標図、マトリックス、ロジックツリー、ピラミッド構造、ABC分析、デシジョンツリー、PPM,SWOT,WBS,PERT、ガントチャートなど
     ②表現方法によって意味がかわなないかを注意する
     ③表現方法をカテゴライズしてみる
     ④シンプルで分かりやすくする 図形を選ぶ、時系列表現、左から右へ、右回転(時計回り)、テーマを示す、タイトルをつける、主従を明確にする、7±2を意識する
    ・基本パターン
     ①三角形 ピラミッド
     ②座標 象限 ポートフォリオ、矢印で変化
     ③マトリックス
     ④包含関係 ベン図
     ⑤重なり ベン図、
     ⑥中心と周辺
     ⑦放射 中心から周辺へ
     ⑧収束 周辺から中心へ
     ⑨循環 円、循環図、
     ⑩分岐 分岐図、樹形図
     ⑪フロー 流れ図
     ⑫ロジックツリー 
     ⑬ピラミッド構造
     ⑭ABC分析 パレート図
    ・表現の基本ルール 同格、中心と周辺、かかわり合い(矢印)、基本図形、線、縁と重なり(ベン図)、シンボル、箇条書き、ロードマップ、時系列、方向、回転
    ・分かりやすさの工夫 ①文を補う ②メタファー(比喩)を使う、③グラフを使う
    ・矢印の意味(⇒、→) 
     ①動作、予測、傾向(上昇・下降)、変化、増加、減少、衰微、成長、集中、拡散、循環、連続性、分化、分岐、合流、運動、方向、相互作用、圧力・対立、反射
     ②順接、逆説
     ③因果関係
     ④アクション

    ・仕上がりの表現技術
     ①メリハリ
     ②線の強弱
     ③強調
     ④影で変化を出す
     ⑤四角と網掛け
     ⑥形や色をかえる ⇒ 色には意味を持たせる

    目次

    第1章 図解とは何か
    第2章 基本の考え方をマスターする
    第3章 手順を踏んでロジカルに作図
    第4章 すぐに使える図解パターン
    第5章 ルールを活かして更に分かりやすく
    第6章 豊富な用途の矢印活用法
    第7章 Officeアプリケーションを活用する
    第8章 仕上がりの質を高める表現技術
    索引

    ISBN:9784822291778
    出版社:日経BP
    判型:A5
    ページ数:216ページ
    定価:1600円(本体)
    発売日:2002年11月25日

  • スライドにチャート図盛り込もうとしたときに、図解表現とその効果について知識が無さすぎたので、会社の本棚にあったこれを読んでみた。
    クックブックのように、目的に適した図形やその使い方がページごとに紹介されており、使いやすくて便利だった。

  • 必要に応じて、手に取りたい本。グラフが意味することでまとめられているため活用しやすい。

  • 仕事の上で必要に迫られ、あわてて買ったが予想外によかった。

  • 20121028読了。

  • まずは頭の中で伝えたいことを整理して、
    図式化できる思考になりたい…

    あと、2007になって、officeの使えそうな図形がたくさんあることに気付いた。
    いつも手作り感満載な資料になってるので、
    効率的にこれ使ってパワーアップしたい!

    実践してこー。

  • 図解表現はコンサルタントの基本スキルなので私が学んだことはそれほど多くないです。とはいえ図解表現に慣れていない人は頭が構造化できていいかもしれません。

  • 見た目でパターンがわかって参考になる。手元においておきたい。

  • H22.5
    我流で作っていた図、図になりきれていなかったプレゼン資料が変わるかな?これからの資料作りがちょっと楽しみになった。

  • 基礎的な図解表現のサンプルが多いので、入門書としてはポイントを抑えていると思います。実際の説明にはチャートを複数組み合わせストーリーを作ることが非常に大切な要素ですが、図解によるストーリーについてはそれほど記述されていませんでした。ま、それは仕方ないことかもしれませんが。

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著者プロフィール

ビジネスコミュニケーションスキル研究所代表。1975 年横河電機入社。取扱説明書や技術文書の制作・標準化・電子化など、28 年間、一貫してドキュメント関連業務に携わる。2003 年に独立。ビジネスにおけるテクニカルコミュニケーション、ビジュアルコミュニケーションの研究・教育を実践している。『説得できる文章・表現200の鉄則 第4 版』(共著)、『説得できる図解表現200 の鉄則 第2 版』(共著)、『説得できるビジネスプレゼン200 の鉄則』(共著)(以上日経BP 社)、『報告書・レポート・議事録が面白いほど書ける本』(KADOKAWA)、『できる! ビジネス文書のつくり方が身につく本』(高橋書店)など、多数の著書がある。

「2019年 『きちんとした文書とメール 完全速習ガイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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