トムキンスの冒険: 完本

  • 白揚社
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  • Amazon.co.jp ・本 (461ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784826900423

作品紹介・あらすじ

不思議の国・原子の国・生命の国で平凡な銀行員トムキンス氏がくりひろげる奇想天外な冒険。相対性理論や量子力学から分子遺伝学・大脳生理学・人工知能まで、科学の現在と夢を語る。

感想・レビュー・書評

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  • 本当に、本を読む順番に恵まれてる!
    マクスウェルの魔物が出てきたけど、『ユーザーイリュージョン』を先に読んでいたおかげで、さらっとした説明でも理解出来た。

    宇宙は膨張し続けてる。毎秒、宇宙の半径が1000万キロメートルずつ増加してる。


    赤方偏移はドップラー効果みたいなもの。遠ざかる物体から発せられる光は赤くなる、光として低い調子のものになる。遠ざかるに従って動き方も速くなり、ますます赤く見えるようになる


    103マクスウェルの魔
    密度の統計的動揺
    太陽光線が地上の大気を通過する際、このような不均一性がスペクトル中の青色光を散乱させ、そのために空は青い
    もし密度の動揺が存在しなければ空はいつも真っ暗で昼間に星がみえる
    いろいろな液体を沸点近く迄加熱すると、かすかな乳光を放つが、これも分子運動の不規則性から引き起こされる密度の動揺による

  • 自然科学全般を巡る世界。

    トムキンス氏の夢の世界と教授の講義が交互に訪れる形式で本書は進んでいく。
    マクロの世界からミクロの世界まで、トムキンスの渡る世界は幅広い。

    最初の数章しか既読ではないため、現時点でのメモ。
    ■二つのロケットが逆方向に進む場合、それぞれの内部中央で発生した光(発生時には同位置)が端までに届く時間は2つのロケット間で異なる。
    →時間は相対的なもの。

    ■汽車に乗って食事を摂る例より、時間を空間に変換するのは慣例的に出来る。しかし、空間を時間に直すのはイメージしづらい。光の時間と距離に換算すると掴みやすくはなる。

    ■物質は光速に近づくほど質量は無限大に増加する。すると、抵抗もまた無限大に増加する。結果、物質は光速を超える事が出来ない。

    ■正の曲率(地球のような球状面)は平面に比べて面積が減少するが、負の曲率(馬の鞍状)は平面に比べて面積が増加する。

  •  相対性理論や量子力学の世界を小説で説明するとどうなるか、という実験です。非常に難解です。書かれていることの断片しか理解できないにも関わらず、その断片に触れるだけでも未知の世界を垣間見た喜びに打ち震えます。

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