ガモフ全集 1

著者 : ジョージ・ガモフ 伏見康治

• 白揚社 (1950年11月1日発売)

感想・レビュー・書評

[信州大学中央図書館さんの感想 · 2023年10月17日]

◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら：
https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BN01963829

[ますたぁさんの感想 · 2021年7月28日]

物理学の講義を聞いた銀行員のトムキンス氏の夢で起こる、物理の定数が違った世界の現象のお話


光の速度が時速20kmだったり、プランク定数がとても大きかったりする世界

遠くが赤く見えるのはまぁ星なんかはそうだからわかるとして
宇宙が２時間で膨張と収縮を繰り返したり、それに伴って温度が急激に上がったり下がったり
ビリヤードの球の境界が確率的にしか存在しないためにあやふやになったり、三角の枠で囲むもトンネル効果ですり抜けたり
自転車に乗ってる人が横長になったり、自分が自転車に乗ると通りの間隔が狭くなったり、商談のために移動ばかりしている人は若々しいのに奥さんが老けていたり、同時という概念がなくなったり

僕の知識として、そうなる事は知ってはいるけど、何故そうなるのかという根本まではちゃんと理解できていない
物理学に詳しい人が読んだらもっと物語の解像度が上がるんだろうな

ちなみに、発刊されたのが1950年と、70年以上前なので使われている言葉が古い
「量子常数」はプランク定数ってことでいいんだよな？
他にも「土人」という単語が普通に登場するあたり、当時の時代背景を考えるとさもありなんとも思う

[gbh10103さんの感想 · 2013年3月20日]

アインシュタインの相対性理論や重力場、宇宙の膨張、量子力学等について、少し興味を持った人なら、是非、お勧めした本である。学習する学問ではなく、なぜ学問が面白いのかを教えてくる本である。是非、高校の物理の先生は、授業の合間にこの本の話をしてくると、物理の勉強がとても楽しくなるのでは、と思った。