年収崩壊: 格差時代に生き残るための「お金サバイバル術」 (角川SSC新書 10)
- 角川SSコミュニケーションズ (2007年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784827550108
感想・レビュー・書評
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・この本は、まるで今の世界や日本の経済を予測していたように、そのような状況における私たちのありかたについて示唆を与えてくれます。
この本は、2008年11月25日に発行されたものですが、直前の9月に破綻したリーマンブラザーズのことについては言及していませんでした。
森永卓郎さんの肩書は、経済アナリストですが、この本はどちらかと言うと、経済の専門家が論じた社会哲学のような感じで、新自由主義など、まるでマイケル・サンデル教授の講義かと思われるような言葉が出てきます。
ただ、サンデル教授が、これからリーダーになる人に向かって、社会を俯瞰した視点で話しているのに対し、森永さんは、私たち庶民の目線に立って、社会を見上げるように書いています。
リーマンショック、ギリシャ破綻、タイの洪水と世界経済を翻弄する事件も起こっていますし、日本は東日本大震災の後遺症に苦しんでいます。
この本は、まるで今の世界や日本の経済を予測していたように、そのような状況における私たちのありかたについて示唆を与えてくれます。
結局、社会システムは、一人ひとりの国民が、安心して暮らせるためにあるんですよね。 -
文字通り、高度経済成長が終わり、企業の倒産やリストラの可能性がある現在、どうやって自分の年収を維持し、かつ老後の資金を蓄えるかということを記した一冊。
大企業ならばしがみつけなど、良く言えば地に足が着いてる、悪く言えば夢のない話が多いが、それが著者の転職履歴や経済状況などに根ざしているので、説得力があった。 -
格差が広がっていく社会において、生き方を変えていかないと普通の生活もままならない。余談だが、タコの話(メスから仕留めないと、オスから仕留めたらメスは逃げてしまう)が物悲しかった。201401
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2007年の本なので、かなり古い情報で書かれているが、この辺の話にうといもので、なかなか新鮮に読めた。自分の価値感を大事にというのは、そりゃそうだよね。
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とっても読みやすい本でした。
ただ結論とか考え方はこれまで読んできた他の著者と違っていて、日本人っぽいなぁという感じでした。
自己啓発、というよりこういう考え方もあるかなぁって思って読むと良い本。やる気を起こさせる本では無いです。 -
経済学者モリタクさんの本。
この方の自論はおもしろいのでなるべく読むようにしている。
以前、年収防衛を読んでおもしろかったのでこの本も読んでみようと思ったが、実は年収崩壊のほうが先に出版されてたんだなと。
中身は、格差社会が広がる中でどのように生きていくのかが大きなテーマ。
ライフスタイルや資産運用、節約などなど、著者の考えがまとめられていうます。
最もそう思うのは、そこそこに稼いで、ほどほどに生きるということです。
これからの生き方も考えないとですね。
記載内容は、
欧州との労働時間、GDPの比較や、ハイブリッドカーに買い換えてもあまり節約にならないなど、一部は年収防衛と同じようなコンテンツもあります。
第1章 崩壊する日本人の年収
第2章 格差社会がライフスタイルを変えていく
第3章 格差社会は広がっている
第4章 あなたを守るための資産運用
第5章 定年後、楽しく生きるための知恵と工夫 -
一番に思ったのは、結婚の女性への捉え方が、古いということ。ここではお得意の欧米ケースは書かないのだろうか。問題はそんなに明瞭画一ではない。
著者の生活水準はともかく、適宜参考にするときにはする。 -
すこし古い本だけあって内容に目新しさはないが、語り口が平易で読みよいため頭の整理には役立つ