「はやぶさ2」が拓く人類が宇宙資源を活用する日

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  • ビジネス社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828422503

作品紹介・あらすじ

「はやぶさ2」の成功により、宇宙資源を利用する太陽系大航海時代が始まる。

「はやぶさ2」のカプセルが、小惑星リュウグウの砂や石を持ち帰りました。現在、アメリカをはじめとする各国、および中国は、競って月探査に力を入れています。これらの活動により、宇宙資源の利用も本格的に始まろうとしています。小惑星にはレアメタルをはじめとする金属類が豊富にあるのです。
最新の宇宙探査で解き明かされる、太陽系の歴史、生命の起源。さらに、月開発の将来、宇宙資源を求めて始まる宇宙大航海時代など…。初代「はやぶさ」を奇跡の成功に導いたプロジェクトマネージャ・川口淳一郎教授が、わかりやすく解説します。

「はやぶさ2」プロジェクトが目指したこと
小惑星リュウグウの砂や石から、宇宙の起源に迫る!
「はやぶさ2」に搭載された最先端の技術
今だから話せる「はやぶさ」2代プロジェクト秘話
地球に水をもたらしたのは、小惑星か!?
火星に生命はいるのか?
米中が力を入れる月の開発と利用
工衛星と宇宙デブリの問題
深宇宙港と「太陽系大航海時代」の幕開け など

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  • MINERVA
     データ処理機能のトラブルで地表では温度測定ができない
     リュウグウを周回させてその軌道変化から内部の密度分布がわかる。
     その前に
     余ったターゲットマーカーを周回させ太陽光やフラッシュの反射から位置位置検出
    サンプル
     5.4gの資料、10mmの小石
    カプセル
     帰還時の加熱量、速度の3乗
     他国の技術者に回収時に立ち会わせて証人に 
     パラシュートのタイミングは加速度から算出
     宇宙で最も豊富な元素は鉄 恒星の核融合が進むと最後の安定状態が鉄
    ラグランジュ点
     太陽、地球の重力と遠心力が釣り合う点 5か所ある
     L1,L2は1か月から数日で行ける

    嫦娥5号
     8tの無人月探査機 サンプルリターン1.7kg
     月面着陸機が軌道モジュールへドッキングしサンプル転送
     火星探査では必須な技術を先行
     遠方になる重力の大きい天体は運動の時間スケール(遅れ)低下し自動制御必要

    宇宙条約 世界中の国が批准 天体の領有は認められない
    月条約  投資には見返り  先進国は批准していない
      
    高度500km程度の人工衛星は数年で大気の抵抗で落ちてくる。
     ISSも定期的に高さを修正している。
     静止衛星高度36000km

    エレクトンロケット
     リスクの小さい妥当な技術で小型化
     2段式、推進剤1960年代主流のケロシン+液体酸素、機械式ポンプ、CFRP機体

    アルテミス計画 2024年着陸 
     NRHO軌道上にベースキャンプ「ゲートウェイ」建設 日本は住居と補給で参加
     2028年月面基地 大気も磁場もない 昼夜温度差300℃ 地下シェルター?
     重力はあるので地球と同様の設備で済む
     氷はある 月面の元素40%は酸素 

    はやぶさ2 打ち上げ含めて400億≒アベノマスク費
    JAXA 2020年度予算 1600億円  NASA2.5兆円 ESA8500億円
     実証機+本番機 の2回体制で実績をつくる

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著者プロフィール

1955年、青森県弘前市生まれ。「はやぶさ」プロジェクトマネージャー。
京都大学工学部卒、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。工学博士。旧文部省宇宙科学研究所に助手として着任、2000年より教授。現在、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所宇宙航行システム研究系研究主幹、月惑星探査プログラムグループプログラムディレクタ。専門はアストロダイナミクス、システム制御論。

「2012年 『はやぶさパワースポット50 = Hayabusa's Power Spot 50』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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