出る杭の世直し白書

  • ビジネス社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784828423326

作品紹介・あらすじ

対米従属、官僚支配、大資本主義刷新の試みは破壊され、日本の政治の迷走は続く。
このままでは日本はだめになる!
感染症対策、外交問題、脱炭素と脱原発、経済政策、教育、そして政治。
この国の未来を憂うがゆえに、メディアに人格攻撃までされた4人が徹底闘論!


★新型コロナ対策は機能したのか ― 「後手後手」「小出し」「右往左往」という政府のコロナ対策
★戦後の指導層の対米従属で生まれた日本の政治構造の歪み
★原発ゼロでも脱炭素社会を実現できる可能性は十分にある
★補正予算73兆円は5回分の一律給付金にできる
★高等教育の無償化まで目指すべき
★“なんでも官邸団”で官邸のいいなりになった官僚たち

感想・レビュー・書評

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  • 憂国の士四名による「日本国論」。政府は歓迎しない内容だが、クォリティは極めて真っ当、マスコミが逃げて書かない情報・知見の価値は大きい。お勧めの書。それにしてもタブーだらけの国家の行く末は、戦前日本を想起させる。それを変えられるのは「国民の力」しかない
    1.右往左往のコロナ対策 検査利権村 医療崩壊
    2.21年ロシアのウクライナ侵攻を予言
    3.CO²11億トン→ゼロへ 発電Δ5 運輸Δ2 家庭Δ1
      人口減Δ1 あと2億トン・・・森林+海洋植物
      原発の耐震設計基準 福井地裁樋口英明裁判長
    4.コロナ補正73兆円 給付20は透明 残り50兆円?
      資金繰り19兆円政府金融機関へ出資
      対策費など21兆円 予備費10兆円
      アメリカ政府予算 プログラム支出+裁量支出
      日本政府全体のBS(内閣府国民経済計算GDP)
       一般政府=日本政府+地歩政府+社会保障基金
       資産超過98兆円 1,433 1,335
    5.教育 「権威」→「子どもの権利」
      戦時体制「1941国民学校令」⇒多様性の欠落
      2006教育基本法の改正 権威主義 厳罰主義 復古
      PISA調査「自分の頭で自主的に考える」 
    6.政治と行政「対米追随」の強制
      米国の意向 官僚パッシング→弱体化 政治・経済
      世界のトップにバカな指導者は居ない
      一度愚かなトップを選ぶと、その後も愚かなトップ
      安倍・菅忖度=現代日本のファシズム
      自由・平等・博愛

    7.
    8.9.10.

  • 一線から疎んじられた存在の良い4人の奇跡のコラボ。このメンツを揃えただけですごい。

    鳩山由紀夫、孫崎享、前川喜平、植草一秀の4人の対談。「出る杭」だから打たれたというメンバーによるコロナ、外構、原発政策、教育を語る。

    それぞれ専門が異なるので正直あまり噛み合ってない対談。鳩山由紀夫のトンデモぶりが目立つ。原発政策の中でCCSという二酸化炭素を地中に閉じ込める実験結果が中越地震をもたらした説。さすがに他の方はスルーしているが。

    官僚の優秀性が強調され、国民のため行政の再建が必要という強い主張、特に外務省、文科省出身のお二人。完了の暴走を避け統制するため官邸の力を強くした様に思うが、それではいけないらしい。民主党政権でも進められた政策だだたはず。選挙で選ばれた政治家が完了を統制しないならどうやって官の暴走を抑えられるのだろう。

    「国民のため」と言いながら、官僚の抵抗と単にアンチ安倍なだけのご都合主張のように思われる。

    内容よりエンターテイメントとして考えると楽しい一冊なのかもしれない。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役、政策連合(オールジャパン平和と共生)運営委員。事実無根の冤罪事案による人物破壊工作にひるむことなく言論活動を継続。人気政治ブログ&メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」を発行。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。『現代日本経済政策論』(岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『アベノリスク』(講談社)、『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社)、『25%の人が政治を私物化する国』(詩想社)、『日本経済の黒い霧』『出る杭の世直し白書』(ビジネス社)など著書多数。

「2023年 『千載一遇の金融大波乱』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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