氷結鏡界のエデン10 黄昏讃歌‐オラトリオ・イヴ‐ (富士見ファンタジア文庫)

著者 :
  • 富士見書房
4.06
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784829138045

作品紹介・あらすじ

虚空に穿たれた小さな亀裂。それは幽幻種を穢歌の庭へと還すために開かれた扉だった。その身に宿す魔笛が呼応し引き寄せられるシェルティスと、彼を救うべく手をさしのべた天結宮の巫女ユミィは穢歌の庭へと堕ちてゆく。彼の地にみちる濃密なる魔笛と夢数の幽幻種たち。その先にあるものは-「あなた次第です。このままでは二人が浮遊大陸に戻ってくる可能性はゼロなのだから」異篇卿イグニドがモニカたちに語る、穢歌の庭に堕ちたシェルティスとユミィを待ち受ける運命とは-強き決意が奇跡へと昇華する、重層世界ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • この巻は「詠使い」「イリス」とのリンク度が濃密で
    読み応えありました。
    自分的には「イリス」読み終えてこの巻に入ったのは
    大正解だったのですが、逆にこちらの後「イリス」に
    入った方のほうが「イリス」は腑に落ちたかもしれない。

    あと、前巻でぎょっとした幽幻種については、この巻で
    納得しますというかだからのこの巻のサブタイトル。
    てか今回は「詠使い」から色々と満腹でした。

    そしてこの巻で明かされる幽幻種との戦いの終わらせ方、
    なんで誰も察しないんだよおおおおおお!
    読者はすぐわかると思うので誰にも言わないシェルティスが
    もどかしいですが、気づけないゆえに全力でシェルティスと
    ユミィを助けるため奮闘する皆は泣けます。
    このあたりは8巻踏まえてないと泣けないので、
    丁寧さに唸ります。

  • 読了

  • 『イリス』とは同じ世界と思っていたが、『黄昏』ともそういう風につながっていたとは。名前だけ登場した人達もこれから出てくるのだろうか?

    シェルティスの危機には、やはり部隊のメンバーが駆けつける。
    紗砂の活躍も見逃せない。

    天結宮の地下にある動かない人型機械体というのも気になるし、シェルティスの決意をユミィや仲間達が知ったときどうするのかが次の焦点か。

    イグニドとユミィが出会ったときどうなるのか、イグニドの真意は何か、いろいろ興味は尽きない。

  • 第10巻を読破。

    三体のセラの虚像をなんとか“穢歌の庭”へ還すことができたシェルティスたち。

    けれどそのときの影響で魔笛を帯びたシェルティスまで“穢歌の庭”へ吸い込まれて。

    近くにいたユミィまで一緒に“穢歌の庭”に落ちてしまい――

    前回の終わりがあんなだったからドキドキして読み始めたのに!!

    メイメルと爛のやり取りに噴きましたww

    ちょっ、メイメルがめっちゃ怒っているんですけども!?

    爛がめっちゃ怖がっているんですけども!? って。

    爆笑

    しかもそれが全編に渡ってちょいちょい絡んできて。

    読んでいて「ぷっ」ってなりましたよww

    そしてさりげなくメイメルの前の千年獅さんも出てきていました。

    た、多分、あの人だと思うんだけどな……うん。

    そんなすごい人だったとは……ああだからサラもフラリとやってきたりしたわけだ。

    さて、ユミィとともに“穢歌の庭”に落ちたシェルティス。

    襲いかかってくる幽幻種を倒しながらも深奥へとたどりついて。

    けれどユミィとは離れ離れになってしまって。

    読んでいるとき、ユミィを抱き寄せればいんじゃね? とか思ったけれど、そういえばこの子たちエルベルト共鳴で触れあえないんでしたね。

    さらにはそのエルベルト共鳴に関する新事実も判明して。

    もう読んでて(>_<)って気持ちでいっぱいでした。

    どちらの道を選んでも、結局はどちらかが犠牲にならなくてはいけないなんて。

    いったい彼らはどちらの道を選ぶのか……。

    まだ他に違う未来への道もあると、あると思うし、思いたい。

    それにしてもまさか「不完全神性機関イリス」のキャラが登場するとは思っていなくて。

    しかもなんかすごいことになってるみたいで。

    どちらのシリーズもつづきがちょー気になります!!

    いったいなにがどうなってそんなことになったのか!

    そして皇姫サラがエリエに頼んだ人形機械体〈アンドロイド〉の修復。

    もしかしてイリス? とか思ったのですが、どうなんだろう……。

    イリスの本体があるのかなあと思ったのだけれど……気になる(>_<)

    はあ、第11巻の発売が待ち遠しいですね。

    ヴァイエルにちょーなついているユトがかわいかったw

    あと「不完全神性機関イリス2」を読んだあとだったので、皇姫サラの登場ににやにやがww

    今では世界を守る最高峰の巫女だけれど、千年前は凪を「駄犬」呼ばわりでしたものねww

    ああ、凪のお師匠さまのこともちらりと話してましたね。

    これはイリス第3巻も楽しみですね。

    おもしろかった!!

  • 黄昏とエデンのガチリンク。

    ミクヴェクスやアマデウス、ミオや凪と、更にはあの人やあの子まで。
    黄昏の世界とのつながりが非常に気になる。
    別世界だろうけど、ネイトやカインツが訪れることができるのか、時間軸はどうなっているのか。

    本編もサラの告白など引きが凄くて早く真実が知りたい…

  • シャオの名前が出てきたところで鳥肌。互いに繋がってる物語とはいえ、まさか出てくるとは。そして『イリス』の主要人物も登場とシリーズを読んでる身としてはワクワク感が止まらない。シェルティス・ユミィの選ぶべき道が互いに壮絶で。それでも周りの素敵な人たちに支えられながら、最高の結末を迎えられる手だてを見つけ出してくれると祈りつつ。続巻まで長いなぁ。

  • エデンに落ちたシェルティスとユミィ。
    そこで見たもの。聞いたこと。
    アーマ。凪。ミオ。クルーエル。ネイト。シャオ。カインツ。アマリリス。
    これまでの話がどう絡んできて、この話がどこへ向かうのか。

    夜の始まりである「黄昏」のサブタイトルを冠したこの10巻。
    細音ファンにはたまりません。

  • シェルティスと魔笛の関係性が明らかになりました。1巻でユミィとシェルティスを遠ざけていたエルベルト共鳴も実はシェルティスを守るためモノもだったことが判明しました。
    今後、この二人はどんな結末を迎えるのか期待大です。

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著者プロフィール

『黄昏色の詠使い』にて第18回ファンタジア長編小説大賞佳作を受賞。『氷結鏡界のエデン』『不完全神性機関イリス』をファンタジア文庫にて刊行。

「2023年 『キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦15』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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