- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829162927
作品紹介・あらすじ
姉さんより大切なモノなんて何一つなかった。ずっと一緒に。それ以上、何も望まなかった。けれど、姉さんはいなくなった。あの日、あの瞬間、始まったのだ。-すべてが。僕は、死んでいた。最期の瞬間は覚えていないが、気付いたそこにはいわゆる三途の河原、ってやつだ。「君のようなものに進むべき道を示唆する案内人だよ」目の前に現れた、死神のような案内人。まだやり残したことがあることがあると言う俺に、案内人は新たな身体を与える。霧崎いづみ、という女の身体を。新しい生活。新しい身体。霧崎いづみとして生活する俺に、ある日、転機が訪れた。クラスメイトの死。犯人は、世間を騒がす連続殺人犯"キリサキ"だと言う。-なぜだ。なぜ今"キリサキ"が現れる?そいつはこの世に存在するはずがない。なぜなら"キリサキ"は…。俺は"キリサキ"を追うが-。戦慄のサイキック・サスペンス。
感想・レビュー・書評
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140814読了。
ラノベだからできるミステリーという感じ。
ご都合主義が過ぎるかなぁ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
う
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ヨミガエリ系?
読み終わってから、驚いて、もう一度読み返してしまう。
が、逆に言うと、ちょっと複雑で一読ではよくわからないかも。 -
方向性としては、西澤保彦の『人格転移の殺人』見たいな感じ。
ラノベ系ミステリーなので、そこまで重くなく。
途中で違和感が出てきたりして、こいつはなんなんだと思ったら、最後に正体が出てきた。
ちょっとやられた感じ。
こういうのは読み終わった後に爽快感が合っていいね、やっぱり。
非常に楽しめました。 -
後に刊行の「シナオシ」に世界が重なる
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「俺」は死んだ。
気がつけばそこは三途の河原。現れたのは死神ならぬ<案内人(ナヴィゲーター)>のナヴィ。
ナヴィによると寿命が残っているのに死んでしまった「俺」は元の世界に戻れるらしい。
しかし「俺」が「案内」されたのは元の体ではなく「霧崎いづみ」の体だった。
元の体にはすでに「誰か」が入っていたのだ。元の体に戻るには<「誰か」の入った俺>を殺すしかない。
とりあえず「霧崎いづみ」として生活していたところ、同級生が連続殺人犯<キリサキ>に殺害される事件がおきた。
なぜ今<キリサキ>が現れる?そいつはこの世に存在するはずはない。なぜなら<キリサキ>は・・・。
いわゆるライトノベル。初挑戦です。
評判が高いので手にとりましたが、かなり勇気を必要としました。表紙のイラストがぁ~。萌え系の女の子がぁ~。うう・・・。
いや、でも読んでよかったです。
上記のあらすじからは想像できないようなミステリでした。
ほんと、何を言ってもネタバレになってしまいます。
しっかりミスリードされ、真相が明らかになるくだりではかなり驚かされました。
ただやっぱり読者を選ぶかなぁ。上記のSFチックな設定が許せるかどうかでまず変わってきますね。
あと私が気になったのはやっぱり挿絵!
絞殺後、顔を切り裂かれるというサイコな事件なのにこのかわいらしい挿絵では興ざめ。
なにげにほのぼのラブコメも盛り込まれているのもなぁ~。
一番ツッコミたいのはいづみの女子高の制服!いくらなんでもやりすぎだよ~。
しっかりしたミステリなのに、こういったところが気になって没頭できませんでした。
でもこの叢書にそれを言ってはいけないのでしょうね。 -
某作品+森絵都の某作品+トンデモSFファンタジーという感じ。どうでもいいことですが主人公のビジュアルイメージと挿絵のイラストがどうにも一致しなかった。
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ある男が死に、死後の世界で出会った『案内人』によってもう一度生き返る。しかしそれは他人の体で・・・というのが始まり。軽くネタバレすると、この主人公は女子高生だけを狙う通称「キリサキ」と呼ばれる殺人者。死後の世界から帰ったキリサキだが、そこでまたキリサキによる事件が起こる。主人公キリサキは自分の模倣犯を探すことに。
この本もさよならトロイメライのように読み手を選ぶと言われてました。あの作品とは違う意味で面白かった。最後のどんでん返しにはかなり驚かされた。
まさかこんなところに伏線が!?っていうのが良かった。一度死んだ人間が生き返るとか言うのはやっぱりライノベだなぁとは思うけど、そんなことは気にならない。かなり良作だとおもいます。