- Amazon.co.jp ・本 (241ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829176108
感想・レビュー・書評
-
世界最強のインドア生活日記である。著者は人気作家の桜庭一樹さん。先日、最新の書評集『小説という毒を浴びる』を読んで、読書日記の既刊があることを知った。で、シリーズを調べたのだが、毛色は違うけれど、日記繋がりで、この本のほうが古いのだと知って、読んでみた。ライトノベル作家という印象が強かった頃の桜庭さんの日常を綴った日記。
なかなか笑わせて頂き、小説『GOSICK』のことが出てくるので、(もともとそちらを読みたかった事もあって)面白く読ませて頂いた。読書日記の博覧強記ぶりを期待すると、あれっとなるが、本の話になると真摯で、シャイなのが印象的だった。『このひとの本は面白いだろうと思う』とお書きだったレビュアー様がおいでだったが、そのとおり。その予測も、さもありなんと思う真剣さ、それ故の、読者への気遣いが、ふわりと滲む。
桜庭さんが注目され始めた、その頃の日記なので、なおさらピュアな感じがする。ご自分のことを『俺』と表記されるときの、絶妙な味。そして、照れと、ほんの少しの、嫌味のない、スタイリッシュ。ああやっぱり、創作をなさる方って、すごいなあ。と感じいった。最初から最後まで笑わせて頂き、なんて楽しそうな暮らしぶりかと思ったが…。そんな似物事は甘くない。
マニュアルもないし、方法論や正解もない。群れて責任を分け合うことも出来ない。自由だけど、責任は全部自分で抱えねばならない、作家という職業。この方が沢山本をお読みになるのは、無論、好きだから。でも、それだけじゃない。より、素晴らしい物語を、夢中で読める本を綴るための。楽しくシビアで、孤独で贅沢な。プロの一端なのだなぁ、と…。
そのうえで。
読書家は、星の数ほどいる。
けれども。
小説家に、表現者になる方は。書かずにいられない何かを、読んだもの以上に熱く熱く、お持ちの方がなられるのだなと教わった。それを、形にできる、稀有な人々なのだ。今や人気作家のお一人だけれど、今から読書日記も、小説も読んだって、遅くない。
テーブルには『GOSICK』がある。
さぁ、次の1ページを開けよう。人に惚れてから作品に惚れるんだって、いいじゃないか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
作家・桜庭一樹さんのウェブ日記。
読書日記のシリーズはずっと読んでるけど、最初はここから始まったのかな~と読んでて思った。
この時はまだそんなに本のことは書かれてない。
読書日記の方も読み返したくなった。-
「読書日記の方も読み返したくなった。 」
あの本を読むと、「読んでいない」が沢山あって、「読みたい」に火が付くので、あまり読み返しません。...「読書日記の方も読み返したくなった。 」
あの本を読むと、「読んでいない」が沢山あって、「読みたい」に火が付くので、あまり読み返しません。。。2014/03/27
-
-
『少年になり、本を買うのだ』以来の桜庭一樹の本。実はこの人の小説は読んだ事がない。積読本が貯まり過ぎて読むモチベーションを上げようと無類の読書家の日記を読んだが、今回のこの本は読書日記ではなく個人的にがっかり。でも日常の出来事を面白く書いていてきっとこの人の書く小説は面白いのだろうと思う。
-
結構前に買ってて、やっと読み終わった。読書日記シリーズが大のお気に入りなので、それと比べたら微妙かなあと勝手におもってたら、たいして中身変わらなかった。読書に特化しようとしなくても、桜庭さんは桜庭さんなんだなあ。
私が知った時点ではそれなりに有名な作家さんだったので、タイムスリップしたようで楽しかったです。いろんな方向から、けど自分のお気に入りレーダーには嘘をつかずにいろんなものを吸収して、そして表現してくれる作家さんなので、やっぱり好きだなあとおもいました。 -
ウェブ日記
読書日記より私生活寄り。
注釈の熱意とおもしろさは読書日記の方が上。 -
2/18-
-
101202*読了
-
作家って本当に「何かおもしろいことないかな」って視点なんだ
日常のことが書いてあるのに小説みたいに一気読み
じわじわとはまっていき、途中から声をあげて笑いながら読みました
本てこうやって出来上がっていくのだなぁ、と感心しながらも、
それ以上に「この人変な人」って感想
この人の周りも変な人(笑) -
『少年になり、本を買うのだ。』
の方が先に読んだけど、
日記としてはこっちのが先に出版された。
もう完全にハマっている桜庭一樹の読書日記。
でもいまのところ小説は読んだことがない、読書日記だけ。
でも好き。
なぜだか知らないが、読むとやる気が出る。
第3弾も絶対買う。