- Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
- / ISBN・EAN: 9784829625217
作品紹介・あらすじ
日和が一人で切り盛りするたいやき店の裏の家に、朗らかな笑顔のカメラマン・陸が引っ越してきた。住み着いていた野良猫の親子をその大きな手ですっかりなつかせた陸は、やがて店を手伝ってくれるようになる。将来への不安に駆られていた日和だったが、一回り年上の陸に甘やかされ、自分が彼の手で撫でられる猫になったような気がした。陸の手はあたたかくて、気持ちよくて…。
感想・レビュー・書評
-
カメラマン×たい焼き屋
ずっと「読みたい」リストに入れてたのに、なかなか手元に来なかった本。
偶然見つけて、積まずに即読み。
ほっこり、穏やか、太陽。
多分、「物足りない」っていう感想が出る作品かも知れない。
でも、これすごく好き。
ちょっとリアルな部分が重すぎず、でも「わかる」って思わせて気持ちが寄り添う感じ。
12つ離れている二人だけど、どこか抱えてる焦りだったり孤独だったりをうまく補い合えて。
特段大きな波があるわけじゃなく、嫌なキャラもいない。元奥さんと別れたきっかけもどこかでありそうなことだし、たい焼き屋の友達が相談してきたこともその時話した同窓会でのたい焼き屋への印象も、どこかリアルで引き込まれた。
江の島を舞台に、普段観る観光客のにぎわう雰囲気じゃなくて、一本路地に入った静かな暮らしの漂う雰囲気とか、猫が取り持ってくれる空気感とか。
ホント、穏やかで暖かくて読んだ後すっきり頑張れそうになるお話でした。
☆4.7詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
可愛い系受けはさほど惹かれないのですが、これは純粋に良かった!
江ノ島のたい焼き屋の話。
ほのぼの日常生活が丁寧に描かれていて、話に無理なく入り込めました。 -
ふふふ、自分のしてきたことの意味について考えるなんて寂しがりなんだな二人ともw
なんとなく二人の年齢がリアルで会話にほっこりした -
ほんわかストーリー。
起伏のある流れではないけれど、日常の小さなあれこれに一喜一憂して生きる人々が、ほのぼのとしていて良かったかな。
誰もが身のうちに持つ悩みや焦り、それを口に出して言えずにいる。
それを話せる相手を主人公のふたりは互いに見つけることが出来たんだねぇ、と、近所のおばさんになったような気分だった(笑。
正直、肉体関係はいらないんじゃね?と思うところもあるけど、自分の思った道を真っ直ぐに進む主人公、日和の姿に誰もが愛しさを感じずには居られないんだろうな。
色んな経験をつんだ大人だって、年若い者から教わることはある。
自らを振り返るための時間に日和にであった陸には、10以上も年下の青年から教わることはたくさんあったんだと思う。
そしてそれは、日和も同じだったんじゃないかな。 -
ほんわかするお話でした。特に大きな出来事が起こるわけではないけど、日常のほのぼのやミケ一家との触れ合い、二人の出会いから惹かれ合って…という過程が丁寧に描かれてるなぁという感じがしました。何より読んでて、無性にたいやきが食べたくなった(笑)日和が焼く職人のたいやきがとっても美味しそう♪
-
お粥のようなお話だった。胃に優しい。
-
ほのぼのラブラブ
-
表紙買いでした。起伏はほとんどなくて、ほのぼのだし、なんか展開も、ん~?って感じでしたね。二人ともノンケなのにどうしてそういう展開になるんだ?って感じです。 でも不快なところも一切なく日和の友人の家族話はちょっとウルっときました。