学校図書館の司書が選ぶ小中高生におすすめの本300 (なるにはBOOKS 別巻)
- ぺりかん社 (2017年6月26日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784831514776
作品紹介・あらすじ
学校図書館で働く司書と司書教諭が自信をもっておすすめする300冊を一挙紹介! あなたの「この1冊」を見つけてください。
感想・レビュー・書評
-
ブク友さんのレビューで知り、とても興味を持った本。
ブックガイドも様々だが、これは小学生から高校生までと幅広い。
大人の私も読みたい本がたーくさん。
次は何を読もうか。違う分野にも手を出してみたいけど、何が良いか分からない。
そんな方にピッタリの一冊だ。
夏休みに東京都内の中学校・高等学校の図書館を公開するイベント「東京・学校図書館スタンプラリー」→ https://tokyohslib.ehoh.net/
本書はこのイヴェントから生まれたブックガイドを元に制作されたもの。
世界中の本を厳選した300冊は、学校司書さんたちが選書した本だ。
書名の下に載せた200字前後の紹介文が大変読みやすい。
NDCの分類法に沿ってすすみ、「0」の総記から始まり「9」の文学まで。
全ての分野に選書されているのが心地よい。
タイムラインで良く見る書名も多いので、少し挙げてみる。
「14歳の君へ(池田晶子)」「君たちはどう生きるか(吉野源三郎)」
「わかりあえないことから(平田オリザ)」「怖い絵(中野京子)」
「センス・オブ・ワンダー(レイチェル・カーソン)」「モモ(エンデ)」
「へんな生きもの へんな生きざま(早川いくを)」。。。。
「ハーレムの闘う本屋」もあり、「似ていることば」も、MAPSもある!
中学生くらいになれば、大人と変わらない本を自分で選んで読んでいく。
ただ影響を受けやすい年齢でもあるので、良書であることが大切。
このブックガイドがそんな時手元にあると助かるだろう。
良い本の価値って、大人になってからの方がよく分かる。
様々な暮らしを経て、ものの見方・考え方が身に付くからだろう。
再読するのは、自分の頭の中だけしか見ていなかった頃と決別するときだ。
本書の中には、大人がもう一度読むにふさわしい本もたくさんある。
どんな発見があるか、今も興味深く読めるのか。
私もそれが楽しみだ。
巻末には選書と紹介文を載せた司書さんたちの名簿付き。
スタンプラリーの様子も載せられている。
ソフトカバーの手になじむ一冊。見かけたらぜひどうぞ。 -
学校図書館の司書が小中高生に向けて本を紹介している本です。分類ごとにまとめられていて、すごく見やすいと思います。個人的に小中学生対象だけではなく、本に慣れしたみたいと思っている大人の方にもおすすめしてみたいです。小説だけじゃなくて、芸術や科学、思想や歴史までも幅広く記載されているので小説以外でもとっかかりがしやすい気がします。もし、その本が欲しくなったり図書館などでかりてみたいと思った場合でもISBNも載っているので、参考にしやすい情報が満載です。
-
このガイドブックは「東京・学校図書館スタンプラリー」という都立・私立の中高図書館イベントで景品として配布されたブックガイドをまとめたものです。小学生~中高生を対象に300冊が紹介されています。紹介されている順番は「日本十進分類法」という多くの図書館で使われている本の並び方の決まりと同じで、0~9の分類順に掲載されています。つまり同じジャンルの本が各章にまとまっているので自分好みの本を探しやすいです。また、1冊ごとについているキャッチコピーの吹き出しも参考になるでしょう。
(H.T) -
面白そうな本がいろいろ。気になるものは読んでみようと思う。
-
NDCの分類別におススメの本が紹介されている。
学校図書館には、望ましい本の分類比率というのがあり、それが悩ましい問題でもある。
データの変化がはやい2類の地理、6類の産業。4類の自然科学なども放って置かれて、冥王星が太陽系に入っている本や恐竜の姿がこれいつの時代?みたいな本も書架に並んでいたりするので、何年も管理されていなかった学校図書館などは、廃棄する本が山積みとなり、比率がめちゃくちゃになってしまう。
この本はそんな状態の学校図書館には、とても有り難い本だ。図書館用の本のカタログを見ても、なかなかない6類がちゃんと紹介されている。
しかし、データが必要な類いのものは本ではなく、ネットで情報を集める時代。文科省の比率も変えて欲しいなぁ。2018.7 -
読みたい本、多数。
-
488
2017年では122冊目 -
範囲が幅広すぎ
-
本がたくさんありすぎて、何を読んだらいいのか分からない……。
子どもたちのそんな声に応えて、学校図書館で働く「本のコンシェルジュ」司書と司書教諭が自信をもっておすすめする300冊を一挙紹介! 「日本十進分類法」の"0"「総記」から"9"「文学」まで分類順に掲載。あなたにとって「面白い」「感動する」「ためになる」1冊を見つけてください。
もし良い本や良い方法ご存知でしたら教えていただきたいことがありまして…
小学校での読書で、低...
もし良い本や良い方法ご存知でしたら教えていただきたいことがありまして…
小学校での読書で、低学年の頃は読めるけれど、中高学年になると徐々に本好き嫌い興味ないが別れてきますよね。
低学年は言葉からお話の世界に入り込むような本はありますが、中高学年にもお話への興味を続けられるような示し方はどのようにされていますか?
小学校によっては「読書の時間、読書週間、朝読書」などがありますが、
興味ない・嫌いな子だと、仕方なく学研まんがを借りてパラパラみてるだけだと、本の時間って休憩時間とか、苦痛とかになるなら逆効果だなとも思いまして。
でも苦手な理由も子供それぞれですよね。
そもそも文字を読むことが嫌い、物語を読んでもまったく想像できない、読むことはできるけれど落ちとかがきちんと書いていないと理解できない、絵の多い簡単な本を読むけれどかえって絵と文字の処理ができない(どの順番で読んでいいかわからない?)など。
もちろん本嫌い、興味ないならそれも良いのですが、読書の時間とか取るなら漫画パラパラってしょうがないよね、という気もします。
もしこんなやり方で中高学年生徒と本の架け橋になったような本とかありましたら教えていただけませんでしょうかm(_ _)m
中学年向けの選書の難しさって、ありますよね。
好みもはっきり出てきて、低学年のときのような可愛いだけのお話では満足できませ...
中学年向けの選書の難しさって、ありますよね。
好みもはっきり出てきて、低学年のときのような可愛いだけのお話では満足できません。
その後の成長を思えば、出来るだけ上手く橋渡しをしたい。それで皆さん悩まれるようです。
持ち時間にもよりますが、「落語えほん」(←これはカテゴリに入っています)「狂言えほん」「講談えほん」などはいかがでしょうか。
少し大げさに読むと良いようです。少しね。
後書きまで読んで、子どもたちに伝えたいことがあったらそれも添えてください。
「朗読」もたまには良いと思いますよ。
残り時間がありましたら「素話」を。
覚えておくと本当に便利ですし、子どもは何回でも聞きます。
「それ、この前聞いたよ」ともし言う子がいたら「じゃ、また聞いてね」と言ってしれっと始めましょう。
「おいしいおかゆ」「腰折れすずめ」「アナンシと五」「ねずみのすもう」「王子さまの耳はろばの耳」などは季節を問わずいつでも使えます。所要時間も短いですし。
「間」をじょうずにとって、盛り上がり場面をよくおさえて語ってみてください。
最初のひとつふたつは大変でも、3話目くらいからぐっと楽に覚えられるようになります。
余談ですが、理論編では脇明子さんの「読む力は生きる力」と「物語が生きる力を育てる」も、大変学びが多いです。
橋渡しの時期に何が必要か述べていますので、お時間がありましたらどうぞ。
ええと、これでお答えになっているでしょうか。
何かありましたらまたお尋ねください(*^^*)
そうそう、中学年からは、可愛いだけでは物足りない、子供のものはファンタジーが多いけれど嵌れる子...
そうそう、中学年からは、可愛いだけでは物足りない、子供のものはファンタジーが多いけれど嵌れる子と嵌れない子が出てくる、そもそも読書レベルがまったく違ってくるというところでやっぱり皆さん悩みどころなんですね。
脇明子さんの本は確認してみます!
落語えほんは、nejidonさんの読み方も書かれていて参考にさせていただきます。
講談・狂言はYou Tube観て練習かな。
「素話」もいろいろなところでおすすめされていますがやったことなく…まずは本を読むことをもう少し安定させてからになると思いますが、やはりすぐに語れるお話があるのは良いことなんですね。
突然の質問に本当にありがとうございます。
今後もよろしくおねがいします。