本日のバーガー 4 (芳文社コミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784832235342

感想・レビュー・書評

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  • 子ども向けハンバーガーの話の続きから始まる。子ども向けハンバーガーの中にハンバーガーの本質論が語られる。ハンバーガーはジャンクな味が魅力である。高級ぶったグルメバーガーはハンバーガーの原点から逸脱する。
    一方でライバルキャラには高級グルメバーガーの哲学を貫かせる。誰もが主人公の考えを絶賛にしないところは作品世界の奥行きを深くする。私にとってハンバーガーの魅力はファーストフードであることである。そうではあるが、ライバルキャラには、あまりギャップを感じない。それはライバルキャラがファーストフードチェーンのような制服を着ているためである。むしろ神宮寺の方がシェフという感じである。

    神宮寺の牛肉の調達先は梅原ミートである。この梅原ミートの話では肉の本質が語られる。A5ランクだからって美味しいとは限らない。ランクよりもどのような環境でどのように育てられたかを重視する。
    『本日のバーガー 1』(2016年)「仕打ちへの一品」では特定の産地の肉ではなく、その時々の良い肉を供給すると語られた。「牛の味は一頭ごとに違うし同じ牛でも夏と冬では脂肪の乗りが全く変わってくる」として「一つのブランド牛に拘るのは違う」と言う。消費者志向の発想である。消費者にとって美味しい肉を食べることが目的である。ブランドだから美味しいというものではない。それでは本末転倒である。
    恋の三角関係になりそうな流れである。物語的には準主人公の後輩に感情移入させたいところかもしれないが、肉の哲学を持った梅原に感情移入する。

  • バーガーをめぐる人々のお話はもちろんのこと、
    登場人物たちそれぞれの間にもいろいろ関係が発展してきて、
    ドラマが膨らんできたように感じます。そらモテるよね神宮寺さん(笑)
    で、そっち方面のドラマはどう転がっていくんでしょうかw。

  • 野球好きな上杉さんの様子がちょいとかわいかった気がします。
    そして、最初の幼稚園でのお話納得だな~って思いました。

  • ほんと、私って人間はシンプルにできている
    やっぱり、この(4)を読んだら、ハンバーガーが食べたくなってしまった
    しかし、それでこそ、実力のある食漫画と言える
    つくづく、ハンバーガーってのは奥が深い。パンに野菜とハンバーグを挟んだモノを、「ハンバーガー」と聞けば、想像する人が多いだろうけど、自分のイメージ力が、貧困かつ常識に囚われているか、をガツンと教えてくれる
    一概には言えないけど、今後、ますます、進化する可能性がある料理の一つはハンバーガーかもな。ちなみに、肩を並べているのは、ラーメンと丼もの
    外国の料理の良い所を、抵抗なく受け入れ、和風の域に技術で改良できる、それが日本人の凄さであり、そこを主人公の神宮寺は体現しているのではないか
    彼もまた、頂の見えぬ山に挑んでいる。一つの山を登り切ったと思ったら、その頂上から見えるのは、更に高く険しい山。そこも、ボロボロになりながら制覇した、と達成感を覚えたのも束の間、まだまだ上がある、と思い知る
    大抵の料理人は、途中で心が折れ、そこで足を止めてしまう、つまり、自分の限界を自分で決めてしまう訳だが、神宮寺のような、良い意味でバカな料理人は自分の前に示された無限の可能性に喜びを覚え、一歩ずつ登っていけるタイプだ
    料理人としちゃ超一流であり、優れた人格者でもあるのだろうけど、鮮烈すぎる才能は時に多くの敵を生み、また、周りの人々との間にも溝を作ってしまう
    今はまだ、仲間との絆が強いけど、何がきっかけでギスギスとした雰囲気になってしまうのか、は分からない。何せ、神宮寺は自分がモテている事に気づいておらず、恋愛に関しちゃ、料理としての才能がズバ抜けている反動か、と思ってしまうほど、ニブい
    辛うじて、均衡を保っている女の友情は、バトルに発展してしまうのだろうか
    不安なような、待ち遠しいような
    また、この(4)でも引きの巧さを見せている。これは、次巻も読んでもらえる自信が、先生方にあるからだろう。悔しいが、その通りだ
    どのハンバーガーも美味しそうで、再現してみたくなる。個人的に、特に味が気になったのは、第28話「羊を生かしたバーガー」で、神宮寺が梅原さんの夢を手助けするべく作った、ハギスバーガーだ。ハギス、それ自体は以前、『創竜伝』に単語が登場していたので知っていたが、それをハンバーガーのパティに使うって発想力、さすがだ
    この台詞を引用に選んだのは、浅川の割には的を射た、いい事を言うな、と感心したので。時にはライバルに頭を下げねば、事態が好転させられぬ。矜持も大事だが、それで野望成就が遠ざかっては本末転倒だ。戦うためには安いプライドこそが大切だ、それが判っている男ならば、カッコいい頭の下げ方ができる。そんな男の薄っぺらくない姿勢を高く評価し、力を貸すのも、良い男にしかできない

  • キッチン風でコーヒーを待ってる時に読んでたのが、
    本日のバーガーの4巻!
    豚の生姜焼きを食べ終えてから読むハンバーガーもの。
    しかし、
    現状で僕、ハンバーガーには飽きてきた。。。
    もう、
    上板橋のハングリーヘブンと、
    北千住のサニーダイナーで十分です!
    他に美味しいハンバーガーのお店ってないと思ってる!
    4巻は、
    今まで通りハンバーガーと、
    ちょっと恋愛要素を多くしてるかな?
    それがうざい。
    そしてハンバーガーの登場がパターンかされてて飽きてきた。

    創作バーガーをだすとか、
    もっと、
    しっかり恋愛要素を増やすとかしないと飽きが増して、
    買わなくなるなぁ。。。

    頑張れ5巻!

  • 2巻から4巻まで読了。
    なんだか登場人物皆さん感情的な人が多い。で、バーガー食べて一件落着、というスタイルにちょっと違和感を覚えたり。店長さんだけは飄々としてますけどね。
    それにしても知識がすごいのはある程度調べれば何とかなるとは思うんですが彼は料理の腕はどこで磨いたんだろう。元サラリーマンとの事ですがその前にどこかレストランか何かで働いていたのだろうか。じゃ無きゃ知識があっても内蔵料理なんておいそれと作れないんじゃないかなぁ…なんて思ったりもしました。そして毎日バーガーじゃあ飽きそうだな…とか。

  • 白桃、トマトソース、マスカルポーネチーズを挟んだバーガー、食べてみたい。日本の有名なチェーンでも一店舗だけ、ってどこだろう。スコットランドのハギスバーガーも、西洋臓物煮込みオンパレードな感じで気になる。わたせせいぞう「北のライオン」で見かけてから、ハギスは気になる一品。ミートソースとチーズを挟んだスロッピー・ジョーも気になる一品。それにしても、人生の岐路を、ハンバーガーで照らすという趣向も興味深く。

  • いつだってどこか改良の余地あり。完成されきったって思うのではなく、よりよく。ミートソースとチーズのハンバーガーおいしそう。上杉さんの野球好きなところがかわいい。

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