アナ-キ-・国家・ユ-トピア 下: 国家の正当性とその限界

  • 木鐸社
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  • Amazon.co.jp ・本 (558ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833221368

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  • 上巻が、賠償というマクロな司法権から国 家干渉の限界について探求していたのに対 し、本下巻では所有権、処分権というミクロな権限から、国家干渉の限界および理想郷(ユートピア)のあり方を提言していく。

    所有権、処分権といった私人の財産権において、最適な配分が選択できる環境(国家)を、私人自身が選択できるようになる というのは、本日現在においてピラミット のうち上位数%を筆頭に実現可能になっている。

    これをモデルに時間軸に乗せた場合『国家干渉の大きい国=国民所得の小さい国、国家干渉の小さい国=国民所得の大きい国』 の二極化が進むストーリーが視野に入ってくるといえ、干渉の内容が搾取的なものに走らないインセンティブこそ必要になるのではないかと感じた。

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著者プロフィール

ロバート・ノージック(Robert Nozick): 1938-2002年。アメリカの哲学者。コロンビア大学で学士号を、プリンストン大学で博士号を取得。ハーバード大学教授を務めた。『アナーキー・国家・ユートピア』で政治哲学者として注目を集める。その後は、政治哲学を離れ、認識論から価値論にわたる広範な問題について独創的な考察を行う。他の著書に『考えることを考える』などがある。

「2024年 『生のなかの螺旋』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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