イノベーション・ファシリテーター ― 3カ月で社会を変えるための思想と実践

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  • プレジデント社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784833421324

感想・レビュー・書評

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  • 未来志向とは物事を考える視点を未来において、そこから現在を振り返ることによって、今起こしたいアクションを決める思考方法のこと。

    本当にクリエィテイブんあ人とは、たくさんのアイディアを出す人というよりも、大切なアイディアやプロジェクトを実現するために自分自身を変えてしまうことをいとわない人。

  • ◆第1部 イノベーション・ファシリテーターの思想
    □第1章 フューチャーセッションを開くまえに
    思いを引き出す質問
    □第2章 問いを立てる
    そのままでは届かない思い
    あくまでもサポート役
    引き寄せる問い・引きはがす問い
    □第3章 ゴールを見つめる
    ゴールはあいまいなままでいい
    □第4章 信頼関係を生み出す
    目的をキープする
    傾聴に特別なテクニック不要
    □第5章 参加者一人ひとりを主人公にする
    □第6章 集まった人たちならではの意見をつくる
    □第7章 デザイン思考と未来思考
    プロトタイプすることの重要性
    □第8章 関係性のつなぎ直しで課題解決
    ◆第2部 フューチャーセッションの実践
    問いづくり
    ステークホルダーを招待
    コミュニケーションをとる
    イノベーションを構想
    ◆第3部 不安、疑問に答えるQ&A

  • ファシリテーターの参考書となるような本だった

    問いが大切
    誰に参加してもらいたいかを考えて問いを作る
    問いはしっかり練る

    たくさんの参考事例や進め方など具体的な記述がある
    付箋が張ってある所を度々読み返すべき

  • ”フューチャーセッションズ 野村恭彦さんの新刊。
    CMC読書会09(2016年2月)の課題本として。

    <キーフレーズ>
    ・イノベーション・ファシリテーターとは (p24、25)
     新しいアイデアやプロダクトを新しい方法で世の中に提供して、社会に変革を起こそうとする人々を支援し、うまくことが運ぶよう舵取りする人
     ステークホルダーたちの関係に変容を生み出していくことが目的
    ・想いをそのまま投げかけても、その当事者と同じ属性の人にしか届かない(p38)
    ・よい問いの3つのポイント p44
     (1)誰も考えたことのない問いであること
     (2)多くの人がおかしいと思っているテーマであること
     (3)公共性があること
    ・「あなたの考えたことや気づいたことを教えてください。一人ひとりの想いにとても興味があります」(p99)
    ・イノベーション・ファシリテーターは、どれだけ大人数を相手にしているときでも、常に参加者とは一対一の関係で話す姿勢を保つことが重要です。(略)そうすることにより、参加者はこのようなメッセージを受けることになります。
    「あなたの考えたことや気づいたことを教えてください。一人ひとりの想いにとても興味があります」
    (略)いつでも自分が言いたいときに、自分の意見を全員の前で言えるんだという感覚が、場に対するオーナーシップを生み出します。(p98-99)

    ・p163「目標とするべき5つのゴール」
    (1)横断型のプロジェクトを生み出す
    (2)組織としての計画をつくる
    (3)多様なメンバーでチームをつくる
    (4)多様なメンバーでアイデアをつくる
    (5)参加者一人ひとりに変化が起きる

    ・p190 以降に「フューチャーセッションでよく使用する対話のメソッド」
     ※3フェーズ(???)それぞれに対応したメソッドあり
     ?参加者の信頼感を高める
     ?参加者に自分で決めてもらう
     ?試作(プロトタイプ)してみる


    <きっかけ>
     CMC友人のレコメンドから。”

  • ファシリテーションについて、久々先駆者の言葉をインプットしたくなって購入。フューチャーセッション自体はフレームが固定されていたりしてそんなに好んで使わないのですが、社長の野村さんの言葉はさすがというか、たくさん響く言葉がありました

  • 【由来】
    ・amazonでDoodle本の関連本で

    【期待したもの】
    ・GISの営業って、コンサル的な性格が求められてて、さらに言えばファシリテーター的なスキルが必要なのではないかと思ったため、この本に反応した。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • イノベーションファシリテーターというのは資格でないが可能性をもったリーダーシップに直結した新しい職業。
    こういった職業は増えてくることでしょう。
    フューチャーセッション受けて見たい。
    →他の本も読んで見よう

    ※想いから問いに変える事でストークホルダーを巻き込む→ゲーム感覚。
    ※デザイン思考→プロトタイプ試作品をつくる→
    ※未来思考

  • フューチャーセッションを行うためのファシリテーションのフレームワークが書かれている本。成果を出すためには入念な準備が必要であるが、一度フューチャーセッションを実践してみたくなる。

  • ・ イノベーション・ファシリテーターの目的は、会議で合意形成を作ることではありません。達成したい社会的な課題に対して、課題の当事者及びその関係者=ステークホルダーたちの関係に変容を生み出していくことが目的なのです。関係に変容を生み出すとは、簡単にいうと、それまで知らなかったもの同士が互いの想いや背景を理解し合うということです。
    ・ 好奇心を発揮して話を深堀すると、当事者の本質的な想いに触れることができます。
    ・ その目的を達成して、あなたが一番仕合せにしたいのはどんな人ですか?
    ・ こんなことが起きたら嬉しいと思える、最も小さな成功は何ですか?
    ・ フューチャーセッションは、社会的な課題の達成に向けて、何度も重ねる探求のプロセスです。
    ・ 課題の構造をタテからヨコに→ワークライフバランスは仕事と暮らしがトレードオフではなく、調和するもの、と課題を見直す
    ・ よい問い ①誰も考えたことのない問い ②多くの人がおかしいと思っているテーマ ③公共性がある
    ・ 小さな問いを組み立てながら、メインの問いが少しずつ自分ごとになるようにしていく
    ・ 多様なステークホルダーが理解できて、なおかつ共感できるシェアードバリューを作ると、お招きしたいステークホルダーの顔が見えてきます。
    ・ 誰かのために本気になる
    ・ ゴールは曖昧なままでいい
    ・ フューチャーセッションの目的は対話をスムーズに行うことではなく、社会的な課題を解決することです。そのために最も効果的なことは、これまで交わらなかった人同士が交わり、お互いの立場を理解して、相互に支援し合えるように関係性を結び直すことです。
    ・ 本当にクリエイティブな人とは、たくさんのアイデアを出す人というよりも、大切なアイデアやプロジェクトを実現するために自分自身を変えてしまうこともいとわない人
    ・ 未来思考とは、物事を考える視点を未来において、そこから現在を振り返ることによって、今起こしたいアクションを決める思考方法のことを言います
    ・ フォアキャスティングで物事を考えすぎると、予測可能な問題に対していかに対処するかという発想に縛られてしまい、発想の転換が起きなくなってしまうことなのです。
    ・ 問いはポジティブに
    ・ ハイポイントインタビュー:最高の体験について尋ねるインタビュー手法
    ・ 短い時間だからこその「試しにやってみよう」という前向きなパワーを引き出すことは、イノベーション・ファシリテーターの重要な役割なのです。
    ・ 議論(考え方をぶつけ合いながら1つの答えを打ち出していく)>対話(特定のトピックに関して、お互いの意見の違いを理解し合い、質問によって相手の知性を引き出す)>会話(楽しむための言葉のやり取り)
    ・ クイックプロトタイピング。大切なのは試作して可視化すること
    ・ 何かすごくいいたい意見がありそうなので、せっかくならみんなの前で話してみていただけませんか?その話の中にイノベーションのヒントがあるかもしれません

  • No.773

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著者プロフィール

株式会社フューチャーセッションズ代表取締役社長、金沢工業大学(K.I.T.)虎ノ門大学院教授、国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM)主幹研究員。博士(工学)。富士ゼロックス株式会社にて事業変革ビジョンづくり、新規ナレッジサービス事業KDI立ち上げなどに従事。2012年6月、企業、行政、NPOを横断する社会イノベーションを牽引するため、株式会社フューチャーセッションズを立ち上げる。著書に『フューチャーセンターをつくろう』、『イノベーション・ファシリテーター』(いずれもプレジデント社)、監訳書に『シナリオ・プランニング』、『発想を事業化するイノベーション・ツールキット』(いずれも英治出版)などがある。

「2015年 『未来が見えなくなったとき、僕たちは何を語ればいいのだろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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