- Amazon.co.jp ・本 (76ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834001259
作品紹介・あらすじ
アンデルセン『親指姫』の絵本を、このたび復刊します。本作は、『はなをくんくん』『ピーターのいす』の訳者で詩人の木島始と、『ぐるんぱのようちえん』の画家・堀内誠一が、原作に忠実に訳し、描いた1967年初版の意欲作です。このたび原画から新たに作り直すことで、アンデルセンの世界が、美しくよみがえりました。文字も読みやすくリニューアル。周囲に翻弄されつつも、まっすぐに生きたちいさな少女の物語を、お楽しみください。
感想・レビュー・書評
-
堀内誠一展で見かけて購入。「ぐるんぱのようちえん」や「くろうまブランキー」とはまた違う雰囲気の絵で、画風の幅広さ、自在さに感嘆する。鉛筆と色鉛筆だと思うけど、ざっくりした感じと、繊細な印象が同居していて惹きつけられた。ちーちゃんにとって森のような麦畑は荒々しく、住処となる白い花は柔らかく。真冬でも輝きを失わない、ちーちゃんの金色の髪もきれい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
堀内誠一さんの特別展に行き、美しい画に惹かれて手にした一冊。
親指姫って、どんな話だったっけ?読んだことあったっけ?というところから読み始めたので、先入観なくフレッシュに読めた。
人の美しさってなんだろう、って考えさせられる。
子ども向けの絵本って、物語や物語に登場するキャラクターの発言や表現が、残酷だなと思うことがある。例えばこの本なら、ヒキガエルに対する表現や、モグラの発言とか。
“美しい”ちーちゃんの言葉だって、王様の言葉だって、見方によっては残酷。
美しさとは、醜さとは、なんだかいろんなことを考えさせられる作品なので、大人にもぜひ読んでほしい。