- Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834006230
作品紹介・あらすじ
世界中の子どもたちに読みつがれて足かけ四世紀を経た、孤島物語の傑作。読みやすい訳文に、1725年刊行のフランス語版から復刻した美麗な挿絵をそえて贈る「決定版」です。
感想・レビュー・書評
-
『二年間の休暇』
『ガリバー旅行記』
と、冒険ものを続けて読んできましたが、正直いちばん苦手でしたww
何がって航海に出ることになった理由から気に入らない。
三男で、自由奔放に育ち、元来の冒険好きだったロビンソン。
自分は旅して生きてゆきたいという気持ちを抑えられず、父も母のいうことも聞かず出ていく…
しばらくは良かった。ブラジルに出て、農園で成功しかけていた。
そこに上手い話、黒人奴隷売買が金になると友人たちからそそのかされ、また航海に出ることに…
そしてその船が嵐におそわれ、座礁し一人、無人島にたどり着くのです…。(だから言ったじゃん!みたいな)
そして28年もの間暮らした無人島生活が事細かに描かれます。
時間だけはたっぷりあるので、工夫しつくされた手作りの暮らしは私にも面白く読めました。
野生の山羊を家畜化して、まるで王国の支配者のように暮らし、もうこの島に来て10年以上たった頃に、野蛮人の姿を見つけることになります!
またこの辺りで急に聖書を読み始めるところは、都合が良すぎてまあ、面白かったのですがww
後にこの野蛮人(差別用語)、人喰い人種たちから救った黒人の青年をフライデーと名付け、自分の下僕として暮らし始めるのです。しかたないのですが、白人至上主義な言い回しがあちこちに見られ、私には辟易とするところが多々ありました。
しかし、
この作品が無ければ、ジュール・ヴェルヌも、宝島のスティーヴンスンも、その他の重要な文学が生まれなかった、つまり歴史的に読まれていくべき作品。
そういう意味では1年間頑張って読んだ、ローラの物語とも通ずるところですね。
過ぎてしまうと、読んでよかったなとなんだか懐かしく思えるのが不思議です。結構面白かったよねって。
福音館古典童話シリーズから読みましたが、なんとイギリスに着いてから以降の部分がバッサリとカットされています。
岩波少年文庫には一般書と同じようにその後の3章分がきちんと書かれていました。訳者が違うので読み比べも楽しいですね。
トゥルニエの『フライデーあるいは太平洋の冥界』
という、フライデー側から見た物語もあるそうで、いつか読んでみたいものです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一度は読んだほうが良い、世界的にとても有名で長い間読み継がれてきた作品である。
-
The Life and Strange Surprising Adventures of Robinson Crusoe(1719)
福音館書店の2003年版で挿絵はB.ピカール、訳者は坂井晴彦氏で坂井氏はあとがきも書いている。
完訳ではないが、それでも長い話である。危険を顧みず、自身の冒険に対する欲求を満たすことだけを考え行動し、父や母の言うことを聞かなかった主人公が、無人島で悔い改め、全ての物事に対して神に感謝を奉げるようになる。誰もいない島で一人取り残されるという絶望的な経験によって、やっと、父の忠告を守らない、自分の都合に良い時だけ神を信じるといった愚かだった自分に気づく。ロビンソン・クルーソーを通して、危機をきっかけにこれまでの自分の行いを反省し、新たな人生を始めることを知った。 -
やっと読み終わった~!ながい旅だった。。
フライデーが登場するあたりからがぜん面白くなった。
やっぱり人間って人とのやりとりに興味示すものだな。 -
無人島ものの古典中の古典。400年前に書かれたとは思えない面白さ。自然を加工して生活品を作り出していくのも面白いが、孤独に耐えぬく心理の動きもリアル。
-
やっと読んだぞ~!!!
次はトムソーヤ、宝島を読みたくなるね。
子どもの頃に読んでいたら、人生少しは変わっていたかな。
今、読んだということは、
今から人生変わるかな。
2学期から、学級文庫に入れておこう☆ -
n.
-
孤島物語の傑作としてあまりにも有名なこの作品は、世界じゅうの子どもたちに熱烈な支持を受け、読みつがれて、すでに足かけ四世紀の時をきざんでいます。ていねいに練られた読みやすい訳文と、一七二五年刊行のフランス語版から復刻した美麗な挿絵で贈る「ロビンソン・クルーソー決定版」