ふたりはいい勝負―ショヴォー氏とルノー君のお話集〈5〉 (福音館文庫 物語)

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  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834006476

作品紹介・あらすじ

父と息子の優しくも軽妙なやりとりから、底抜けのナンセンスが、しみじみと胸を打つ物語が、そしてファンタジーが、おしげもなくあふれ出し、43篇の物語の星雲が渦を巻く。

感想・レビュー・書評

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  • いい勝負してます、ほんとに。

  • ルノー君の屁理屈攻撃に「うるさいな」と言いつつもリクエストに
    応えてお話を作ってあげるジョヴォー氏のお父さんぶりが可愛い。

    なぜなに小僧を持つ親の苦労が多いに笑える。
    好奇心むき出しの子供の率直さと、そんな言葉、
    何処で一体覚えてくるんだろうと言う、
    妙に大人びたセリフがたま~に出てくる驚き。

    作者の本当の息子のルノー君が成長したら、
    どんな大人になったんだろうな、と思っていたら、
    ルノー君が幼くして、大人に成長する事無く
    亡くなっている事を知った。
    ネットで調べてみると、どうも父親である作者が息子の
    虫垂炎の手術をミスって死なせてしまった、と言う事が書いてあったが、
    この「ショヴォー氏とルノー君のお話集」は、
    幼くして死んだ息子の為に父親としてしてあげたかったものを
    詰め込んだ宝物なんだな、と言う気がした。

  • 小学校の図書館にあったこのシリーズ。大好きなんです。また、この挿絵が、いい。

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著者プロフィール

(Leopold Chauveau) 1870年、フランス・リヨン生まれ。のちパリへ出て医者になる。1896年に結婚、四男をもうける。その後アルジェリアへ移住し農業をはじめるが、第一次大戦前夜にパリに帰還。戦中は志願して軍医となった。当時の経験を綴った『戦場の後方で』を1917年に発表。1924年に再婚、医者を廃業し、創作活動に専念する。ブロンズの怪物像や絵画を制作するかたわら、ジッドやマルタン=デュ=ガールら知識人とも親交をむすび、小説も書いた。1923年より、亡き息子ルノーとのやりとりによって生まれた物語をもとにした『ルノー君のお話集』を次々に出版。1940年、ドイツ軍侵攻に際し、パリ脱出をはかるが、途上、ノルマンディーの村ベルレームにて没する。

「2006年 『いつまでも、鰐』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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