いっぽんの鉛筆のむこうに (たくさんのふしぎ傑作集)

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  • 福音館書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834006513

感想・レビュー・書評

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  • 世界のつながりを感じる。
    鉛筆1本にどれだけの人のドラマがあるのか、人が関わり合って生きていることが子供にもわかりやすいのでは。

    わが子は、鉛筆工場で働いてみたいと、感想を述べました。

  • “人間は鉛筆いっぽんすら自分ひとりではつくりだせない。

    いまでは、どこのうちのひきだしのなかにもころがっている鉛筆だが、

    そのいっぽんの鉛筆をつくるためには、かぞえきれぬほどおおぜいの人がちからをあわせている。”

    なにものにもなれなかった中年の自分の視点で読むと、「かぞえきれぬほどおおぜいのひと」であること、死ぬほど忌み嫌ってきた one of them になってしまった自分も、思うより悪くないんじゃないか?と、勇気というか、自尊心が回復するような経験をした。

  • いっぽんの鉛筆ができるまでに関わっている人たちとその家族。
    鉛筆って大人になるとあまり使わないけど、これからたくさん鉛筆をつかう子供たちにぜひ読んでほしいと思う1冊。

  • 4歳
    鉛筆工場に行ったので、そのおさらいに

  • 有名どころ、手に取る機会があって読んだ。

    鉛筆ができるまで。
    スリランカのポディマハッタヤさんは、ボガラ鉱山で黒鉛をほる。
    アメリカ合衆国のダン・ランドレスさんは、シエラ・ネバダ山中で、インセンス・シダー(ヒノキの一種)をきりたおす。
    それから……。

    世界は広くて、ありがたい。
    はじめの黒鉛をほる写真に見覚えがあると思ったら、小学校四年の国語の教科書に載っていた作品でした。
    ↓光村図書HP「教科書time travel」
    https://www.mitsumura-tosho.co.jp/chronicle/timetravel/s/4_01_ippon.html
    (最終閲覧日2020年4月6日)
    黒鉛と軸になる木の調達の話から、運送や輸出の話、そこから具体的に鉛筆の製造の話という流れ。
    それぞれに家庭があることも都度挿入される。
    いいなあと思ったのは、働いている皆さんが、おそらく繋がりを意識していないということ。
    それが現実的で、最後のまとめの文章になっていく。
    最後の「なくした鉛筆」という歌が唐突だった。
    でも、ふるいけれどふるびない本だなあと思いました。

  • 自分でなければできないような仕事

    この本はそういう生き甲斐と仕事をしっかりと見つめた本。
    ぼくは小学校の教師として、
    こういう本のような教育をし続けたいと思う。

    謙虚と感謝と情熱と。

    谷川俊太郎さんの本だよと子供が紹介してくれた。

    人間は鉛筆いっぽんすら自分ひとりではつくりだせない。いまでは、どこのうちのひきだしのなかにもころがっている鉛筆だが、そのいっぽんの鉛筆をつくるためには、かぞえきれぬほどおおぜいの人がちからをあわせている。

  • 「子どもを本好きにする10の秘訣」>「世界・社会」で紹介された本。

  • 課題本。

    ですが、私も小さい時にこういう本をたくさん読んでいたらもっと将来についてしっかり考えられたかな、と。
    ファンタジーな本ばっかり読んでファンタジー過ぎる心を持ってしまいいまいちしっかりできません。

    ただ目の前にある物だけではなくて、その繋がりにまで興味を持つと視野がすごく広がるのだな、と思いました。

  • 一本の鉛筆が作られるためにこんなにも多くの世界の多くの人にかかわっているのだとびっくりしました。

  • 1本の鉛筆が出来るまでにもたくさんの人が関わっている。

    ポディマハッタヤさんというスリランカ人がネタとして有名だけれど、自分の小学校の教科書に登場していたかは記憶にない。
    光村図書の小学4年生の教科書らしいので、縁はないかも。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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