いっぽんの鉛筆のむこうに (たくさんのふしぎ傑作集)

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  • 福音館書店
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (40ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834006513

感想・レビュー・書評

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  • 手元にある一本の鉛筆ができるまでにどこでどのような人の手を経ているのか、鉛筆づくりの工程を追いながら、スリランカで黒鉛を掘る人、アメリカの木こりさん、それをトラックではこぶ人、それをまた日本まではこぶ船のコックさん、そして日本の鉛筆工場につとめているお母さん、さらにその鉛筆を売っている文房具屋さんと6人をとりあげて仕事ぶりや家族との暮らしをレポートしている。
    ひとつの品物を核にして世界中の人とつながり合っているというのは吉野源三郎「君たちはどう生きるか」にでてくる「人間分子の関係、網目の法則」をおもいださせる。ちいさな鉛筆一本にも多くの手がかかっていて、たくさんの人の思いが込められていると知れば、身の回りのものや人々を見る目も養われよう。
    最後のページの西条八十の詩「なくした鉛筆」も感慨深く読ませる。

    (2013年2月13日中央図書館)

  • 小学生のとき、教科書で読んだのを思い出しました。

    でも、内容まはあんまり覚えてなかったです。

    覚えているのは、トラックの運転手のトニーゴンザレスさんと

    きこりの人がサンドイッチのお弁当を早弁することぐらいだった・・・。(苦笑

    改めて読み直してみると1本の鉛筆を作るのに

    こんなにたくさんの人の手を経てここにあるのかと感心してしまいます。

    大量生産、大量消費の今だからこそ、ものを大切にしようと思います。

  • 忘れもしない、「たくさんのふしぎ」創刊号がこれでした。たった一本の鉛筆を作るのに、膨大な工程があるということ、たくさんの人の手がかかっていること。とてもふしぎで、楽しく読めた本でした。今でも大好きな本です。

  • はるとのお気に入り

  • 何気なく使っているいっぽんの鉛筆も、私たちの手に到るまでに多くの人の手を経ているんだということ、感じて欲しくて置いてみました。

    青山の万年筆屋さんで見つけた一冊で、昔から本棚に並んでいたような佇まいに心動かされました。

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著者プロフィール

1931年東京生まれ。詩人。1952年、21歳のときに詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以来、子どもの本、作詞、シナリオ、翻訳など幅広く活躍。主な著書に、『谷川俊太郎詩集』『みみをすます』『ことばあそびうた』「あかちゃんから絵本」シリーズ、訳書に『スイミー』等がある。

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