つるにょうぼう (日本傑作絵本シリーズ)

著者 :
  • 福音館書店
3.96
  • (27)
  • (21)
  • (26)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 417
感想 : 33
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834007572

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 図書館本。5歳2ヶ月娘と3歳9ヶ月息子に読み聞かせ。
    発表会で年長クラスが『つるの恩返し』をやるので赤羽末吉さんの絵のこの本を選択。
    絵もさることながら文体も品があって読みながらいい本だなぁと思う。
    絵が子どもには少し怖いかな?と思ったけど娘はこの本がすっかり気に入った様で良かった。

  • せっかく鶴が恩返ししてくれたのに、見てはいけないの約束は人間には無理なのね~

  • 日本人なら誰しも知っているお話ですが、赤羽末吉さんの絵となると一味違います。

    最後のページの鶴が飛び立つシーンでは、絵本のもつ美しさや芸術性にはっとさせられます。

    自分のポリシーみたいな「絵本は芸術作品だ!」ってことの
    原点のような絵本なので、もしご存知ない方は是非!読んでみてほしいと思います^^
    <紫>

  • ツルの恩返しとは違うのか。おじいさんおばあさんじゃなくて若者です。絵が柔らかくて切なくていい。

  • 2003年度  5年生  2月 

  • 平成17年度1月 使用

  • 誰もがしっている「つるの恩返し」の絵本です。
    数あるこの絵本だけれど、私は赤羽氏の絵が大好きなのでこれをチョイス。
    お薦めします。

  • 特に区別したことはありませんでしたが、改めて読んでみたところ、
    つるにょうぼうは、与平という若者がつるを助ける話、
    鶴の恩返しは、おじいさんおばあさんがつるを助ける話なのですね。

  • 小さい頃読んだことがあるはずのほん。
    あらためて読んでみると すごく切なくて
    そして暖かいはずなのに悲しい・・・。
    読み聞かせする側の心にもしんみりと響き渡ってきました

  • 雪深い山里の話です。
    1人暮らしの貧しい若者が
    翼に矢をうけて
    苦しそうにしている
    鶴を助けてあげました。

    その夜遅くに
    家の戸をたたく音がします。
    若者が出てみますと、
    奇麗な娘がたっていました。
    「女房にしてくださいまし…」

    娘は機を織りたいので
    準備をしてくれるように
    頼みました。

    そして、
    「私の織っているうちは
     決して、覗き見しませんように…」

    娘は三日三晩
    飲まず食わずで織り続け
    4日目にようやく
    やつれた姿で
    一反の織物を持って
    部屋から出てきました。

    その織物は
    たいそうな値で
    売れました。

    この若者が
    欲をださなければ…
    部屋を覗き見しなければ…。
    幸せは続いただろうに…


     みなさん
    ご存知の昔話。
    でも、伝承の場によって
    「つるの恩返し」だったり。
    何が違うかって…。

    「つるにょうぼう」
     若者の所にお嫁に来る。
    「つるの恩返し」
     おじいさんおばあさんの所に
     子どもにしてもらいに来る。
    こんな感じかな…。

    でも、この福音館から出ている絵本。
    絵がステキです。

    若者がそっと
    覗き見しようとする絵。
    障子の影が
    ぼんやり鶴のような…。

    機を織るたびに
    鶴の姿に近くなっていく…。
    奥が深いです。

    春にちかい、
    はるかな山並みの上を
    鶴が1羽
    飛び去ってゆく絵。

    なんだか
    じぃ〜んって
    心に響きます。

    おもく切ない
    つるの気持ちが
    冷たい空気の中に
    伝わって来るようです。

全33件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

東京生まれ。東京大学文学部美学美術史学科中退。著書に『架空の庭』『わたしのメルヘン散歩』、翻訳書に『おばけリンゴ』(福音館書店)、『キスなんて大きらい』(文化出版局)、「ババール」のシリーズ(評論社)ほか多数。

「2018年 『タイコたたきの夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

矢川澄子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×