ハッピーノート (福音館創作童話シリーズ)

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  • 福音館書店
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感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834020311

感想・レビュー・書評

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  • 打算的なのに臆病で、ヘタレな主人公にイライラする。
    根暗で、私によく似ている(*`へ´*)

    「正直だと、ぶつかってばかりで疲れる。
    嘘ばっかりだと、つまらなくてイライラする。でも、ときどき意見をゆずると、逆にゆずってもらえたりする。
    ビート板なしで泳ぐのって、むずかしい…。」

    久々に本を読んだけど、子どもの時のあのはっきりとしない苛立ちや、うまくできない自分、うまくいかない現実が、あまりにリアルで、とても読み応えがあった。いい作品だ!

  • 2017.1.15 懐かしい本だった。素敵だなこの本。
    自分に素直に生きたら、楽になるんだろうな。

  • 小学5年生の女の子が主人公。同じ仲良しグループにいる友達とは、本当は全然仲良くないし、仲良くなりたいとも思っていない…
    学校でも塾でも友人との関係に悩む主人公の姿を読んで、共感できる女の子も多いはず。

  • 最近いいことがなくて少し滅入ってはいたけど、レポート用にこの本を手に取ったら予想以上に心に響いて、「図書室じゃなかったら思い切り泣けたのに!」なんて思ってしまいました笑 とても勇気が出る、あたたかい本です。
    http://www.lib.miyakyo-u.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=334603

  • リサちゃんってなんかすごい

  • 一気に読めた
    もっと小さいころに読んでいいなと思った本で、また更にいいなと思った
    特に、のり子や、リサのようにはっきり自分を言えるのって大切だなと思った

  • 小学四年生のときに夢中になって読んだ本
    何がそんなに好きだったのかわからないけど
    今読んでもやっぱり好き。
    お話はちょっと重い気がするけど

  • まわりと同調すること、嘘をつくこと、親はわかってくれないと思うこと…今だからわかるのかも。

  • 小学生の女の子を主人公とした、ちょっと切なくてなんだか温かい、夏休みの日々を綴った物語です。

    ”聡子は六年生。好きな男の子霧島くんと仲良くなるために、塾の夏期講習のあいだ、お互いの苦手科目を克服する「ハッピーノート」をつくって一緒に勉強するのですが……。なかなか自分らしくいられない女の子が、わがままでも人の言いなりでもない自分のペースをつかんでいく、ひと夏の体験。読んだ後ちょっぴり前向きな気持ちになる一冊です。(「BOOK」データベースより)”

     「ハッピーノート」というのは、お互いの苦手科目を克服するために主人公の聡子と霧島くんとで交わされていた交換ノートのこと。塾でのやりとりが中心となったこの物語は、家庭でも友達同士でもイライラすることにばかり直面する聡子の心の動きを追った物語です。

     一人っ子の聡子は穏やかな両親に育てられながらも、家の中ではいつもイライラしています。私立中学に合格するために自ら通い始めた塾。父親は聡子の成績が上がっても誉める事は無く、下がっても特にしかられる事も無い。「無理するなよ」というだけの父親にいらだちを募らせます。

     優しくて大人しい母親はなかなか希望の仕事に就く事が出来ず、結局はデパ地下の販売員として働き始めますが、そんな母親の事を聡子は「恥ずかしい」と敬遠してしまいます。

     学校ではリーダー格の友達の顔色をうかがいながら過ごし、塾でもこれといって仲の良い友達が出来ない聡子。それでも自分の気持ちに折り合いをつけながら毎日を過ごす聡子は、最後に自分の殻を破って成長して行きます。

     子を持つ親としては、聡子のわがままな考え方や周囲とのトラブルなど、読み進めながらじれったくなるようなことが多い内容です。しかし、ラストには色々な誤解が解けて、読み終わった時には爽やかな気持ちになることが出来る一冊でした。

     今の子どもは大変だなと思いながらも、自分が子どもの頃にも大なり小なりこんな悩みがあったなと思いえる一冊。いまの自分も頑張らなくちゃいけないなと思える一冊ですし、子どもたちにもオススメの一冊だなと思います。

  • 小学生のときは気づかなかったけど、読み直して思った。
    全体的に重いし、これは小学生のストーリーじゃない!わら

    色々つっこみたいとこあるけど、共感する部分も多いし
    なにより家族と笑いあえる関係になってよかった。

    人間関係って大変。

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著者プロフィール

1970年神奈川県生まれ。実践女子短期大学卒業。99年『透き通った糸をのばして』(講談社)で第40回講談社児童文学新人賞、01年児童文芸新人賞を受賞。07年『ハーフ』(ポプラ社)で日本児童文学者協会賞を受賞。

「2016年 『Q→A』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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