ヤコブと七人の悪党

  • ホーム社
3.71
  • (4)
  • (5)
  • (7)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 34
感想 : 11
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834250992

作品紹介・あらすじ

ヤコブの息子を救うため、七人の悪党が集められた…。だれだって、奇跡を起こすことができる!全世界で話題マドンナの絵本シリーズ第3弾。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • マドンナが6冊もの絵本を世に送り出していることを、つい最近知った。これは、その3冊目。
    しかも収益のすべてを教育福祉機関に寄付してると言う。
    「我が校のマドンナ」じゃなく、かつて「ライク・ア・ヴァージン」で華々しくデビューした、あの歌手のマドンナのこと。
    ぷっくりした身体にふわふわのスカート、ポニーテールで歌って踊ってた姿があまりに可愛くて一気にファンになった。
    その後過激な言動ばかりが取り上げられることが多くなったが、歌のクオリティの高さは変わらず。
    2000年に英国の映画監督ガイ・リッチーと結婚し、この監督の作品も好きだったので、親戚の慶事のように嬉しかった(笑)のを思い出す。

    この本は2004年の出版だからマドンナ・リッチーだった頃のもの。
    息子さんも生まれて順風万端だったのか、温かく強いメッセージがしっかりと伝わってくる。
    美しい彩色のクラシックな絵は、数々の賞を受賞しているガナディ・スピリンのもの。
    ちなみに日本語訳は角田光代さん。リズムのある美しい翻訳になっている。

    靴職人・ヤコブの息子が重い病に伏している。
    救いを求めて、天使と話が出来るという老賢人を訪ねると、賢人が集めたのはよりによって七人の悪党だった・・

    七人の医者でもなく賢者でもなく、悪党だったというのが興味深いところ。
    これは、18世紀のウクライナに実在したユダヤ教の偉大な師バール・シェム・トブの話を元に書かれたものだという。
    「天国」という概念は日本人には今ひとつで、まして「天国の門」「天国の鍵」となると多少説明が必要になってくる。
    それでもこの本の素晴らしさはそのメッセージ性にある。
    どんな人でも天国の門を開くことが出来、自分はつまらない人間だと思っている人も例外ではないという。
    なぜなら、自分のわがままな考えをぐっと我慢すれば、信じられないような奇跡をこの世で起こすことが出来るから。
    幸せになりたかったら、自分勝手だったり間違っていたりするところを直さなくてはいけない。
    悪い部分は良いものに変えていかなくては。
    ・・大人が読んでも、ここで自分自身に思わず問いかけてしまう。
    表現こそ違え、仏教の教えにも通じるところがあるような。

    テキスト部分が案外多く、欧米社会の歴史観もあり、読み聞かせ向けではないかもしれない。
    ただ、クリスマスの時期にお子たちに読むには良いかも。
    親の、子を守る一心に国境はないのね。マドンナの母心が熱い。

    • vilureefさん
      こんにちは(*^_^*)

      いやー、作品がどうのこうのというよりも・・・。
      なんとnejidonさんがマドンナのファン!?
      意外すぎ...
      こんにちは(*^_^*)

      いやー、作品がどうのこうのというよりも・・・。
      なんとnejidonさんがマドンナのファン!?
      意外すぎてびっくりですよ~!!
      今までのイメージと違いすぎる・・・。
      エンタメど真ん中のスターを好きだなんていやー、意外です(笑)

      かく言う私も、若い頃にマドンナに夢中になった一人ですよ(笑)
      音楽もビジュアルも好きですが、強い女性が好きです。逆境にも負けずに今日まで輝いてる彼女をこれからも応援したいですね!
      2017/10/31
    • nejidonさん
      vilureefさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます。
      お気に入りもたくさんくださって、本当に嬉しいです。
      わーい、わーい...
      vilureefさん、こんにちは♪
      コメントありがとうございます。
      お気に入りもたくさんくださって、本当に嬉しいです。
      わーい、わーい!!(←喜んでおります)

      ええ?マドンナのファンって、そこにツッコミですか(笑)?
      一体ワタクシのイメージとはどんなものなのでしょう???
      そこが一番の謎です。
      はい、マドンナは大好きでしたよ。今も時々聴いたりします。
      ちなみに日本ではレベッカが大好きでした。カラオケでも必ず歌います。

      そうですよね。強い女性はいいですね。
      弱い女性は自分のことばかりで、周りのことなど考えません。
      でも強い女性は周りを助ける心配りができます。
      どうせ年を重ねるなら、そんな強い女性になりたいものですね。
      2017/10/31
  • 信仰のいい部分はとりいれたい。
    (大人になった子供たちにも)という文が良かった

  • 絵が緻密。話は深い。

  • 息子が不治の病を患った靴屋のヤコブが、天使と話せるという賢者のもとをたずね、賢者一人の祈りでは果たせなかった奇跡を、町の七人の悪人とともに祈ったら、ヤコブの息子が奇跡的に完治した、という筋書き。「あの悪党たちは、悪かったり、まちがっていたり、自分勝手だったりするときの、わたしたちのようだと思わないか。本当に幸せになりたかったら、そういうところをなんとかしなくちゃいけない。奇跡を願うとき、わたしたちはまず、自分の悪いところを知る必要がある。それをちゃんとみとめて、悪いおこないを良きものにかえなくちゃならない。そう、あの悪党たちが真剣にいのったようにね」と言ったところがキーだとは思うのだけど、どうして七人必要だったのか、どろぼう以外の悪党はどういう役割を果たしたのか、などは、もうすこし考えてみたい気に。

  • 図書館で偶然出会った本。
    しかも作者のマドンナがあのマドンナって事にもビックリ!「エビータ」を映画館行って観た事懐かしいなぁ。
    息子のためにすべての財産を投げ打って完治を願う両親の気持ち、よく解ります。
    親なら皆そうだと思う。
    病気の治し方も秀逸!予想外の展開で
    とてもおもしろかったです!
    マドンナさんの絵本は他にも出版されているらしいので
    それらも読破したい。

  • 久々に絵本を読んだ。歌手のマドンナ作の本。なかなか深くて、絵も素敵です。

  • マドンナの絵本だったのか…。
    7つの大罪、とか7って何か宗教的に意味がある数字なのだろうか。
    色鉛筆か何かかな?挿絵は細かくて色使いも素敵。

  • マドンナ絵本シリーズの第二弾。村上由佳さんの翻訳です。
    見た目で決めつけようとしないで、汗水たらして真実をさがそうよ。というおとなのための絵本です。
    ぷりっとした陰影の濃い絵は素敵です。
    トミーが風に吹かれた羽毛を見上げる顔は、口がぽかんと開いていてリアルだし。
    もちろん表紙になっている絵も風を感じたり、おしりプリプリでGoodです。

  • そして、時には浪漫を。

  • マドンナの絵本

全11件中 1 - 10件を表示

マドンナの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
モーリス・センダ...
トミー=アンゲラ...
三浦 しをん
酒井駒子
パット ハッチン...
デヴィド・ウイー...
東野 圭吾
ショーン・タン
エリサ クレヴェ...
ピーター・レイノ...
ジョン バーニン...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×