エイラ 地上の旅人(13) 故郷の岩屋 下

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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834251173

作品紹介・あらすじ

「本邦初訳」感動の第五部ついに完結!世界中で愛される最古のヒロイン、エイラの愛と勇気の物語。

感想・レビュー・書評

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  • このエイラのシリーズ、13冊。とっても面白いと思うんですけれど、映画化されないのかなぁ。 

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「映画化されないのかなぁ。」
      4月に完結編「聖なる洞窟の地」エイラ地上の旅人(14~16)が出るみたいですね。
      映画は第1作「The Cla...
      「映画化されないのかなぁ。」
      4月に完結編「聖なる洞窟の地」エイラ地上の旅人(14~16)が出るみたいですね。
      映画は第1作「The Clan of the Cave Bear」のみ作られてるみたいです。エイラは「ブレードランナー」でレプリカントのプリスを演じたダリル・ハンナが演じてます(観てませんが、、、)。
      ソフトはImportしかありませんでしたが、Amazonで調べたら出てきますよ。。。
      2013/04/04
    • kinutinesisさん
      え~まだ続き(完結編)があったんですね・・!
      一作だけ映画版も出てたんですね、お知らせありがとうございます。ちょっと観てみたいです。
      え~まだ続き(完結編)があったんですね・・!
      一作だけ映画版も出てたんですね、お知らせありがとうございます。ちょっと観てみたいです。
      2013/04/04
  • 縁結びの儀式。
    おまえらやっと結婚したかという感じ。
    儀式したあとにもまだ相性を確かめる期間があったりしていたのに、結局離婚→再婚も少なくないとのこと。
    出産。読んでる時にちょうどお腹が痛くなって、陣痛とは比べものにはならないだろうけど追体験みたいな感じで読みました。

  • 中巻で、美しい白い洞窟を見つけた続きから始まります。
    この美しい洞窟の中で霊的な世界を垣間見たエイラは、これまでの旅の中でも似たようなものを感じてきており、ゼランドニア(霊的指導者集団)に近しいものといえます。
    大ゼランドニは、エイラをゼランドニの一員にしたくて溜まりません。
    様々な技を持ち、人々を驚かせる、異郷から来た女。
    それだけでなく、美しい容姿と細やかな心遣い、深い洞察力と思考力、鍛錬と努力を知る女。
    これらの力を持つ女が霊的指導者の地位に無いことは、人々をかき回すことになりかねないと考えています。

    そうした思惑を大ゼランドニは持ちつつ、夏の集いは進んでいきます。
    夏の集いの目的は、多くの同族が集まることが中心では無く、初潮を迎えた女が「初床の儀」を行ったり、結婚式にあたる「つれあいの儀」が執り行われることです。
    人は、集うことで、様々な様式やしきたりを生み出してきました。
    物事を特別なことだとお披露目したり、それぞれの意味を儀式を通して実感させたり、それは経験が積み重なることで培われていった智慧とも言えそうです。
    この作品はそうしたものを丹念に描いていきます。

    そして、みごもっていたエイラが子を産み落とすまでがこの下巻の話です。
    そのさなか、エイラは自分の子どもに関する考えを大ゼランドニに明かしていきます。
    女は子を産み落とすが、男はなんで作られたのだろう、と考えられていた時代、子どもは男と女の霊が混ざって生まれてくると考えられていますが、それは、多くの場合、同じ炉辺に集う男にも似た子が生まれてくる、という経験からで、時には別の男に似た子どもが生まれることもままあるため、子どもは女に属し、「俺の炉辺の子」と言うことはあっても「俺の子」とは言わない、考えない社会です。しかし、エイラは自分が氏族と呼ぶネアンデルタール人との子を産んだことや、他の様々な例を元に、男の精髄が女に入ったから子が生まれてくると考えます。媾合は女神を嘉するためでは無く、子を産むためにしていることなのだと。
    大ゼランドニは、こうした考えもまた、同族たちに大きな衝撃をもたらすことも分かっています。
    そしてまた誘うのです。ゼランドニアの一員にならないか、と。


    命のつながりとは、ふしぎなものですね。生命科学を知っていても尚、やはり神秘を感じざるを得ません。
    今、目にすることが少なくなった命のきらめきを、実感している時代だからこそ、今より豊かなものもあったのでしょう。歴史は進む一方では無いのだと、多くの創作を交えているとはいえ、感じさせてくれる作品でした。


    2013年3月、現時点で読めるものの最終巻です。
    第6部があり、続く形で終わっていますが、未翻訳です。調べてみると、本国での出版も2011年のようなので、もう少し待つ必要があるかも知れません。
    この作品が日本で初めて紹介されたのは、抄訳版でした。青少年には不向きな表現――媾合のシーンのあまりの多さ――があったためでしょう。
    初めて翻訳した出版社は第4部まで翻訳していましたが、第4部になったと同時に翻訳者が変わり、読み継ぐことができず、放っておいていました。
    もう一度読み直すことになったのは、その抄訳版の第一巻「大地の子エイラ」について「あり」をいただいた際に、別の出版社から出ていることを教わったからです。
    それで一念発起し(大袈裟)はじめからすべて読み通すことを去年からの目標に掲げていました。
    今回も、様々な翻訳者が関わっていましたが、それほど大きく違和感を感じることも無く、描写から、壮大な氷河期の自然や、そこに生きる人々や動物たちの息づかいを感じることができました。エイラが癒やし手でもあるため、多く出てくる植物の効用や治療法なども、作者の驚くほどの知識を感じさせてくれます。
    この本は、丹念な取材を元に創作されています。歴史とは、少しずつの積み重ねと普段勘違いしがちですが、このエイラのような、偉大な人物が階段を一つ押し上げる役割を果たしていることは疑いないように思われます。
    第6部が近いうちに翻訳されることを望んでやみませんと同時に、この本を読み直す機会を与えてくださった方々に感謝します。

    ちなみに全13冊、このサイトで購入しましたよ!(笑)

    某サイトより転載

  • 氏族と異人は同じ人間として進み始めた
    異人は先へ進み、氏族はそのままとどまりつづけた

    ------------------
    ミトコンドリアDNAの解析結果から、ネアンデルタール人と我々の直系先祖は別系統の人類であることが明らかになった
    ネアンデルタール人とホモ・サピエンスは別種であって、混血できなかったとする考え方が有力であった
    現生人類ホモ・サピエンスのDNAに分岐後ネアンデルタール人遺伝子が再混入している可能性があるとの論文が収載
    ネアンデルタール種属分類に新たな謎を投げかけることになった
    --------------------

  • H23.9.29

  • もっとトラブルありの盛り上がりを期待していたのだが、いたって平凡な生活に馴染んでいく様が描かれている。

  • やっと読み切りました。
    読み切ったと思ったら、まだ続いていたのね・・・

    文句なくおもしろいです。
    わたしは第一部が一番好きかな。

  • 出産を終えたエイラはセランドニの侍者にならないかと言われるところでこの本は終わっています。この次の巻はまだ発売されていないので、つづきが気になります。全6部の構成らしいので、どう話を終わらせるのかも楽しみです。

  • 読みたい 図書館にあり

    出版社 / 著者からの内容紹介
    話題沸騰、本邦初訳の第5部完結。
    ゼランドニーの一族が集まる〈夏のつどい〉に参加したエイラは、そこでもさまざまな癒しの技や知識を披露し、注目の的となる。そして、待ちに待った〈縁結びの儀〉が始まる。

    The Shelters of Stone by Jean M. Auel

  • まだまだ続きを書いてほしいような終わりですが、先史時代の人々の生活を描く、という意味ではここまでで十分なのかもしれないですね。
    小説は基本的に借りるか、買っても読んだら売ることが多いのですが、本シリーズは、手元に置いときたいな、と思った本のうちの一つでした。

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