並行宇宙でしか生きられないわたしたちのたのしい暮らし

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  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834253429

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった…笑
    ブクログのランキングで上位に入っていたので、何の気なしに買ってしまった本です。本でこんなにゲラゲラ笑ったのは、久しぶりかもしれません。この感覚は、さくらももこさんのエッセイ集を読んで以来な気がする。
    共感できるエピソードも、できないエピソードもたくさんあったのですが、特に 08 番の「恐怖」と 22 番の「絶叫マシン」は、本当に私の話をしているのかと思ってびっくりしました。かといって 05 番の「仮想現実」みたいに、全く共感できない話もあって、パラレル・ユニバースってこういうことか…と一人で納得したりもしました。
    日常から面白シーンを探して面白文章に落とし込む才能って、本当に尊いな…と思います。これはさくらももこさんの話を読むと毎回思うことなのですが、それと全く同じ気持ちを、この作品を読んで持ちました。私にも眠れる才能があったりしないかな…
    本当にすごく面白かったです。他の作品も読んでみたいな。

  • 何作か読んだことのある作家さんのエッセイ。
    勝手に男性作家さんだと思っていたので、女性だったのか!と、まず驚きました。(逆に住野よるさんは女性だと思っていた)
    【左右】エレベーターの開閉ボタンがどっちか分からなくて、乗って来た人を挟んでしまう。
    序盤で分かる!と共感しきりでした。

  • この作者らしい世界観なのでちょっと不思議で面白い。

  • 「左右」は全く同感

  • 著者の作品がすきなので拾い読みして、ああなんか楽しめそう……優さんだしな……と思い切って、結果、とても良かった。
    久しぶりにほぼ一気読みだった。

    単純に文章力がたぶん凄まじすぎるんだと思うんだけどとにかく楽しい。あとバランス感覚最高。大好き。
    だからこそ(?)巻末の対談は苦手。お相手と自分の相性が悪い。

    編集さんの場合は著者の書き方がこうニュートラルでするっと視点が違うんだなって思えたし、そう見えるのかそういう売り方になるのかってなるけど著者自身が並行宇宙を実感しているし、既刊の公式紹介(?)に疑問を感じることがあった人間としては、その辺り少しふわっとした。
    基本、読解力に自信がないものだからほっとしてしまった。100ほっとしたらいけないけど。
    著者の思うものを著者の思うとおりに受け取るって難しいものだという認識は、常に持っていたい。
    わたしに技術がないだけだけども。いつも相性に頼って読んでる。

    卓越しすぎていてあまりにも露骨で同世代だからついちょっとしんどくなる。打ちのめされる。
    全然関係ないけどこれは例えばみゆきちでも起こる現象で、でも大好きなのだ。
    自分にとって圧倒的なものに出会うとどきどきする。

  • 独自の感性で書かれたエッセイ。
    個性的な着眼点とテンション低めな文体がよかった。
    ワッフルの話が特に好き。作者の食べ物系エッセイをもっと読んでみたい。

  •  もし、著者が自分の家族だったら、すごく心配だったりお小言を言ってみたりするんでしょうね。
     友達だったら、面白くて長ーく付き合えそうだと思う。
     全体的に、淡々と面白い事を言ってる女の子って感じ。

  • 仲がいい友達のおもしろい話をずっと聞いてるみたいで、たのしい。我慢しても終始フススッて笑っちゃう。イラストも最高にかわいい。

  • このエッセイを読んで思ったのは「あ、私は私でいいのか」でした。そして、作者である渡辺先生が面白いのです。自分では普通と思っていた事、不安や苦手なものが他の人からすれば「分からない」ものだったりして、そんな事柄を「私はこうだ。どうですか!」といい放つ。苦手なものに怖いけど突っ込んでいく姿は清々しくて一気に読んでしまいました。左右が咄嗟にわからなかったり、飛びたい一心で大学生の頃浮遊する練習をしていたり、人には分からない自分の中の宇宙。

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著者プロフィール

1981年静岡県生まれ。天理大学人間学部宗教学科講師。東京大学文学部卒業,東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了,博士(文学)。2011-2013年,フランス政府給費留学生としてパリ・イエズス会神学部(Centre Sèvres),社会科学高等研究院(EHESS)に留学。2014年4月より現職。専門は宗教学,とくに近世西欧神秘主義研究,現代神学・教学研究。訳書に,『キリスト教の歴史 ―― 現代をよりよく理解するために』(共訳,藤原書店,2010年),論文に「もうひとつのエクスタシー ―― 「神秘主義」再考のために」(『ロザリウム・ミュスティクム:女性神秘思想研究』第1号,2013年),「教祖の身体 ―― 中山みき考」(『共生学』第10号,2015年)など。

「2016年 『ジャン=ジョゼフ・スュラン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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