邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん Season7 (ホーム社書籍扱コミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784834285239

作品紹介・あらすじ

邦画プレゼン界の生き字引! 『邦キチ』前人未踏のシーズン7に到達──!!
今回も「映画について語る若人の部」を舞台に、ヤバすぎてむしろ可愛く見えてきてしまっている邦画中毒女子高生・邦キチが、まずまずの洋画好きな部長・洋一を相手に絶妙なチョイスの邦画(一部例外アリ)を愚直にプレゼン! プレゼン!! プレゼン!!! その視点、その愛情、その圧力──。全てにおいてシーズン6を凌駕ッ!! 銀河系初の邦画プレゼン漫画、まだまだ伸び代だらけで底が知れません…!!

感想・レビュー・書評

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  • この巻の最高潮は2本目〈新解釈・三國志〉で間違いない!
    なんだか今まで言葉に出来なかった事を見事に分析して漫画の形に仕上げて下さっています。
    「映画でもない」(p25)はさすがにキツすぎると思いますが、あながち否定も出来ないという。
    愛のある(?)プレゼンでした。

    6本目〈君は彼方〉も名プレゼン。めちゃくちゃ観たい。

    一方で、発表時にTwitterで盛り上がってて表紙も飾った池ちゃん登場回が多数ありますが、うーむ…個人的にはそんなに刺さらず。
    しばらくずっとリアルな大学生と絡む機会が無いので、池ちゃんの具合がはかりかねるな。

    ただ、邦キチの「置いてかれない為に映画を観ているのですね」は超至言。
    映画でもドラマでも本でもなんでもそうだけど、謎の義務感であらすじさらうだけの人は確かにいる。本気でファスト映画を薦めてくる人もいる。
    「知らないです!どんな内容ですか?」って正直に聞ける方がよっぽど話が弾むと思うけどな。

    「flier」もどんなんだか興味本位でちょっと覗いてみたい気もするけど。


    1刷
    2022.4.27

  •  表紙にも起用されたカルチャーヘッズ(自称)の映画好き大学生・池ちゃんが新登場する7巻である。
     毎回切れ味鋭く邦画を紹介していくこの漫画、今回は切れ味が鋭いどころか核心を貫くような発言が連発され、読んでいて実に刺激的だった。

     今巻で中心的なのは池ちゃんだ。
     プールで女子高生グループをナンパする大学生の一人、という立ち位置からしてアレな彼だが、そんな彼のウザめなキャラ性と、それとは裏腹な意外に真剣な彼の悩みが後半のトピックとなっている。
     中年世代の恋愛メインとなったエヴァ編の三部作とはまた一味違った「花束みたいな恋をした」三部作は、本当に刺激的だった。
     偶然にもヒッチコックの言葉を踏襲した邦キチの返答は、実に味わい深いものがあった。

     ただ、それ以外も濃厚。読み応えがヘビーな巻である。
     特に「新解釈・三國志」における福田映画解釈などは舌鋒鋭く、まさに見るべき批評の類だろう。
     語られている内容は結構なものなのに、読後に映画未見の読者をして

    「……ちょっと観てみようかな?」

     と思わせるのだから、この作品のエネルギッシュなレビューは凄まじいの一言だ。
     主人公二人のイチャイチャ感が半端ない「恐怖人形」や、批判に傾き過ぎない際どいバランスで核心を突く「映画 えんとつの町のプペル」なども素晴らしいレビューであった。

     相変わらず最高に面白い。
     この作品で完結していることもさることながら、題材になった映画への関心を引くことにかけては人後に落ちない作品だと改めて思い知った。
     文句なしに星五つ、もうちょっと言うと星八つくらいで評価したい巻である。

     なお、ごく個人的な感想で恐縮だが、池ちゃんの性格は他人に思えず、なんとも言えない気分になった点は付記したい。
     彼を否定的に描かなかった点で、やっぱりこの作品は凄いなーと思う。
     ナンパ野郎のウザキャラもきちんと作中の関係性に落とし込む手並みは、普通に感心させられた。

  • わぁ(笑)
    また痛い新キャラ登場!
    見た目シュッとしてるのに、残念な大学生
    でもこれが正統派「映画マニア」な気もする…。

    え?部長…それ本当に
    「全映画マニア定番の会話」でありまするか?
    世界がゾンビだらけになったら…
    逃げるか、同化するかの2択しかなくね?(;ω;)

    ちなみに私は結構ツボだった『新解釈・三國志』
    好きな人間からしてもツッコミどころは満載。
    だから映子さんの指摘に大笑いしました〜。
    豪華俳優陣の無駄遣い!かもね!

  • 相も変わらず奇々怪々なる映画を次々と紹介してくれる……!
    ネットで有名な映画から全く聞いたことがない映画まで取り揃えて紹介しているのだから大したもの
    そもそも冒頭から東映版スパイダーマンを紹介している時点でインパクトは強大なのだけど!

    紹介されている中で怖いもの見たさ気分で見たくなった映画としては『君は彼方』が挙げられるかな
    勿論面白おかしい角度で紹介しているのだろうけど、それにしたってどういうアニメ映画なのアレ……
    これまでも展開が理解できない映画って数多く紹介されてきたけど、本作はその度合いがピカイチな気がするよ!?


    今回、最も印象深い存在を映画以外に挙げるとすればやはり新キャラの池ちゃんだろうね
    インスタで映画感想を上げている池ちゃん、誇るは鑑賞本数や映画に絡めた小ネタや漫才ネタの披露。
    思えば序盤における部長がニワカ映画好きみたいな立ち位置だったのだけど、話が進み邦キチとの絡みも増える中でそこまでニワカと言えないタイプになってしまっていた。ニワカ映画好き不足を埋める役として、改めて映画好きを勘違いしたタイプとして池ちゃんを登場させていると言えるのかな?

    でも、登場して早々に全く知らない映画を列挙されて撃沈する様は確かに笑えてしまうのだけど、読んでいるコッチだって聞いたこと無いっていうか、北朝鮮から核爆弾を奪う映画って何……???

    そんな池ちゃんが再登場した際に紹介される映画が『花束みたいな恋をした』なんだけど……
    これ、タイトルは気になりつつ見ないままになっちゃった作品なんだよね…
    このエピソードにおける池ちゃんの心情変化とか多分映画の内容を押さえた状態で読むと楽しめるものなんだろうなぁと思うだけに見る機会を逃し続けている現状が口惜しい…

    それはさておき池ちゃんを決定的に追い詰める一言が「たかが映画ではないですか?」っていうのが本当にもう邦キチは魂のステージが全然違い過ぎるよ……!

  • 19冊目『邦画プレゼン女子高生 邦キチ!映子さん Season7』
    (服部昇大 著、2022年3月、ホーム社)
    あの特撮から近年の大ヒット映画まで、基本は楽しく、時に毒舌たっぷりにプレゼンしてくれる漫画。今回から新キャラクターの池ちゃんが登場。こう言うやつ、いるよなぁ〜…。福田雄一とキンコン西野は私も苦手です笑

    『だから… 自分の感想のつまらなさは 痛い程 自分でわかる‼︎」

  • ウザい池ちゃん! そして実写版『魔女の宅急便』再び!サブリミナル? サブリミナルなの? 観たくなってくる……

  • テニプリの回のcv杉田智和に笑った。観ようかな。ラップ気になる。

  • 池ちゃんという形で顕在化した我々

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