新八犬伝〈上の巻〉 (fukkan.com)

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  • 復刊ドットコム
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  • Amazon.co.jp ・本 (405ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784835448091

作品紹介・あらすじ

昭和48年放送のNHK人形劇ドラマ「新八犬伝」をノベライズ。

感想・レビュー・書評

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  • 平均視聴率20%、ときに30%を越すこともあったという、子供のみならず大人をも魅了し、また原作八犬伝の人気も大いに高めた伝説のNHK人形劇・新八犬伝。残念ながら映像は数本しか残されていないものの、その冒険活劇が楽しめる上中下三冊のノベライズここにあり! 明るい文体で、原典を巧みにアレンジしたストーリーに時に笑い時に怒り時に涙し、時間も忘れて夢中になること間違いなし! 八犬士の運命の至る先、ハラハラドキドキの物語が今ここに甦る!

    まだまだ八犬伝関連書籍読書の旅は続いております。というわけで、やはり八犬伝と言えばその名を世に多く知らしめた人形劇新八犬伝でしょう!
    実はノベライズは古本で買ってずーっともってたのです。はい、復刊じゃない方。見たら昭和50年刊行でしたん。すごく古いです。
    最初はですね、えーと確か何でか弓張月の話になったりもするんだよね? 荘助は額蔵のままだし、最後犬になるし(NHKアーカイブスだったかの特集で見た)実際そんなにすごい話じゃないんだろうな~~って驕った気持ちでいた私。
    もう殴り飛ばしたいですねw はい、あのその、めちゃくちゃ!! 面白いです!! 今中巻を読んでいるところですが、どうなるのどうなるの?? な気持ちでいっぱいで、すごく久しぶりにワクワクした読書をしてるなって思うんです。オリジナル要素も勿論沢山盛り込みながらも原典の流れをうまーく活用してたり、アレンジ加えつつ、時に忠実だけど時に裏切ったりもして、ああここでこうするの!っていうのとか言う展開が多く、それが原典知ってる側から見ると本っ当に面白いんですよ~! 文体もいい意味でライトなので楽しいです。あと伏姫と玉梓好きな自分からしたらこの二人ちょいちょい現れるので嬉しいですっ ていうか玉梓は出過ぎだww もはやバイオハザードにおけるゾンビの領域ww 内容についてはいろいろ書き切れないのでいつかブログに書こうかと思います^^

    しっかしこれは、まあ、ハマるわな! 八犬伝そのものの人気を高めたっていうのも本当に頷けます。この人形劇から入った方が今でも八犬伝研究進めてたりするのですからすごいものですよー。そして気付いたらDVD買ってた、私。三本しかソフト化されてないんですっけね…? 最近四本目がNHKライブラリーで見れるようになったと「新八犬伝を見ようよ!」さんに書いてあったような… 全部読み終わったらDVD見るのだー!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「しっかしこれは、まあ、ハマるわな!」
      若いのに出来たお方だねぇ、私ゃ嬉しいヨ・・・
      私は左母二郎と舟虫のファンでした。特に阿部寿美子の声に...
      「しっかしこれは、まあ、ハマるわな!」
      若いのに出来たお方だねぇ、私ゃ嬉しいヨ・・・
      私は左母二郎と舟虫のファンでした。特に阿部寿美子の声にシビレていました(変な子どもだったかも)。
      この人形劇を見てから辻村ジュサブローの人形劇は観に行くし、三島由紀夫の書いた「椿説弓張月」は読むし、高嶺剛の映画「ウンタマギルー」に感涙する等、後々の影響大でした。ちゃんと作品見直したいなぁ~
      2013/04/15
  • 「南総里見八犬伝」と「三国志」は大好きなので、いろんな作者のバージョンを読むことを半ばライフワークとしている。本作は1973~75年にNHKがテレビ人形劇で週5日放送し、最盛期は視聴率30%に達したという超人気作品をノベライズしたもの。人形作家辻村ジュサブローの写真集と合わせて読んでみた。1回15分の人形劇をそのままノベライズしているので連作短編集を読んでいるようで心地よかった。また舞台は室町時代なのに、それより後に伝わった鉄砲や望遠鏡が登場する等、滝沢馬琴が時代考証にはこだわらなかった点を指摘するなどの独自の記述も興味深かった。これだけ面白い作品の放送テープがNHKにほとんど残っていないというのは残念というほかはない。
    (A)

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著者プロフィール

1959年のNHK『ピエロが泣いた』でテレビのシナリオ作家としてデビュー。1971年、筒井康隆の『時をかける少女』を原作の少年ドラマシリーズ第一作『タイム・トラベラー』が好評を博す。その後、オリジナル続編を執筆し、自身で『続・時をかける少女』として小説化。ついで1973年、NHK人形劇『新八犬伝』のシナリオを担当、これが大ヒットとなる。1977年にはNHK時代ドラマ『鳴門秘帖』、1979年人形劇『プリンプリン物語』のシナリオを担当、『ラーマーヤナ』。SF的発想と独自の楽屋落ちに才腕を揮ったが、58歳で死去。

「2017年 『新八犬伝 結』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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