「考える力」をつける本

著者 :
  • 三笠書房
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感想 : 25
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  • / ISBN・EAN: 9784837916710

感想・レビュー・書評

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  • 20210311 斜め読み
    ☆2.6評価で四捨五入☆3つ評価
    覚書
    第Ⅰ部 考える力をつけるための第一歩
      一章 今日1日から始める知的生活術
      二章 新聞から何をどう読みとっていくか
      三章 量の読書と質の読書
      四章 いい問いかけの条件
      五章 メモの作法と方法
      六章 鍵のタバとしての辞書と索引
    第Ⅱ部 考える力と表現する力を磨く方法
      七章 考えるきっかけをどうつかむか
      八章 書くことは考えること
      九章 ワープロ・パソコンで出来る事出来ない事
      十章 情報を生かすための考え方
     十一章 議論の方法-論理的な考え方、話し方とは?
    第Ⅲ部 発想の豊かさはここから生まれる!
     十二章 オリジナルなものを生み出す力
     十三章 好奇心の領域を広げてゆく法
     十四章 遊び上手は仕事上手

    A新聞記者出身で社会部デスクを経て論説委員を
    されている御方である。
    Aは気に食わないが記者の文章力に興味があって
    斜め読みした。

    1997年の出版本なのでワープロといふワードが。。
    そういえば、
    宮部みゆきさんはワープロ派で同じ機種を4台ストック
    されていた話を某作家さんから聞いた事があったが、
    今はPCを原稿用紙のフォームにして愛用中だそう。

  • 新聞会社に勤めた著者の経験から考え方を養う方法について述べられています。文章からは著者が非常に多くの知識を備えていることが窺える一方で、タイトルで「考える力をつける」の定義されている割には、「書く力をつける」に内容が寄っているように感じられました(もちろん書くことが考えることにつながることは踏まえていますし、そのことについても論じられていますが)。また書かれたのが数十年前であるので、現代では少し通用しにくい箇所も多少あるように感じられました。

  • "日頃から、考えることを習慣づけるため、どんなことに意識を向ければよいのかを語った本。時間管理、情報入手の習慣、新聞・本の読み方などが語られている。
    若人に向けた語り口。"

  • 書店で同書名・同著者の本を目にして、「考える力」に自信がないので、気になっていた。
    図書館の蔵書検索でこちらがヒットしたので、古いけれど借りてみた。

    朝日新聞の夕刊・一面「素粒子」を8年担当した論説委員による本。
    現在書店で販売されている本は、内容はほぼそのままで、人物に関する記述が少し変わっているようだ。

    ・今日あなたは「自分のために」どれだけの時間を使ったか?
    ・新聞にはのっていない「生きた情報」も見逃すな
    ・月曜日の新聞には気をつけよ
    ・問いかける相手は、まず自分自身
    ・「あとで調べよう」の「あと」は永遠にやってこない
    ・観察は常に小さいもの、身近なものを出発点に
    ・ワープロを使うことで、文体さえも変わってしまう
    ・「論理的」イコール「正しいこと」とは限らない
    ・無神経に「業界用語」を使う人間になるな
    ・「オリジナルとは、一%のひらめきと九九%の伝統を学ぶ努力である」
    ・着想は三つめが面白い
    ・連想ゲームを楽しむように……
    ・思いもよらない潜在能力を引き出す「遊び」の力

    なるほど、言われてみればそうだな……という感じだ。
    地方によって新聞の版が違うということも初めて知った。
    知らないことが多すぎて、恥ずかしくなる。
    「生きた情報」の在処にあたりをつけることも、調べものの役に立ちそうだ。
    私も「論理的」な人間になりたいと思っているので、結局は直感なのでは、という記述には驚いた。
    もっと、みんな、良くなっていける、と思った。

  • 参考になった。
    少々古い。本の題から少し離れている印象。
    但し、内容は悪くない。
    ストローの穴から天井を覗く。

  • 本から
     ・新聞用紙は、縦方向、つまり活字が並んでいる方向に
      繊維も並んでいる。だから、縦方向にピーッと裂く。

     ・人間は教えたい動物なのである。そのためには質問を
      具体的に設定することだ。そう努めることによって、
      質問者であるわたしたちは、思考を広げ、具体化して
      くれる資料のほうに向かっておのずと出発していくことになる。
      俳聖・松尾芭蕉がいっているではないか。松のことは松に
      きけ、竹のことは竹にきけ、と。「探す」とは「問う」ことなのである。

     ・「三」というのはいかにも整理されている感じで、なるほどと
      思わせる力がある。実際は、四つも五つもあるのだが、
      答えを印象づけるには、なんといっても「三つ」なのである。

     ・スケッチによる全体像を残しておいたおかげで、あれから
      十五年たった今も・・・(略)。

     ・『新漢英辞典』(研究社)

     ・辞典は「知」そのものの「総索引」なのである。

     ・「同質性」を知って得るのはただの「安心」だが、「異質性」を
      知って得るものは「知」の楽しみである。

     ・観察を妨げるものこそ、紋切り型の「考え方」、「物の見方」、
      「言葉」だ。

     ・「書くように考えるべきだ」と、私は説いた。ならばいう。
      「なぜ?」という問いこそ、人に考えることをさせ、先へ
      先へと考えつづけてゆくエネルギーなのだと。

     ・「夏もおでんですよ。うちjは、おでん屋ですから」

     ・「考え方」とは、自らに「なぜ?」と問いかけながら深さを
      獲得してゆく方法ではなかったのか。多くを考えて、
      多くを捨てる。「考え方」とは、問いかけによる「削り方」
      なのである。

     ・文章を書くうえでの「最良の教師」とは?
      自分で自分に「制約」を課せばいい。四百字、一時間、
      というふうに。
      最良の本はやはり本。(略)たくさん読むことこそが、
      たくさん捨てることに連なってゆくはずである。

     ・丸谷才一さんの『文章読本』(中公文庫)
     「人は好んで才能を云々したがるけれど、個人の才能とは
      実のところ伝統を学ぶ学び方の才能にほかならない。」

     ・わたしたちは、大量の情報の中に生きている。そこから、
      ほんとうの意味で生かすべき情報を選び出して活用する
      ことは、実は人生の選択の問題にもかかわっているのである。

     ・情報は「情報」という名札をつけて、そこらに転がっている
      ものではない。人間が、その気にならない限り、「情報」という
      ようなものはない。

     ・人の命にかかわるような情報も、人の命に関係する立場に
      ある人が、命の問題に人間として誠実に立ち向かおうとする
      ことによって、はじめて「情報」として存在することになり、
      生きてくるのである。

     ・「情報」の生かし方とは、人生の選択であり、判断であり、
      決定であり、そして勇気である。

     ・ビジネスマンのための十か条
      ①社会や組織の中に生じる毒ガスを鋭敏にかぎとるように
        努める。
      ②想像力の大切さを自覚しよう。
      ③自分自身を笑える人でありたい。
      ④組織から抜け出して、たの組織を観察せよ。
      ⑤マナーの人であれ。
      ⑥自腹を切って遊べ。
      ⑦詩を読む人であれ。
      ⑧歴史を学ぶ人でありたい。
      ⑨ユーモア精神こそ、人間の精神で最も大切なものの1つ。
      ⑩現状の認識についてはやや悲観的に。しかし、未来と
        将来の展望については楽観的に。

     ・「論理的」という言葉には、どこか肩をいからせ、目をつりあげ
      たような気配があるけれど、「筋道」には、語り合いながら
      森の中の道を歩いてゆくような風情がある。

     ・人は好んで「論理」ということを口にするけれど、早い話が、
      それは「直感」を筋道立てて説明することに過ぎないのでは
      あるまいか。

     ・感動こそ、論理の源。

     ・辞書を読め。

     ・「オリジナルとは、一%のひらめきと九九%の伝統を学ぶ
      努力である」

     ・「書く」ことのすべては「読む」ことにはじまるのだ。

     ・自分自身に対する、「なぜ?」という問いかけの中にこそ、
      あなたが存在する

     ・思いもよらない潜在能力を引き出す「遊び」の力

     ・人はみな、自分の美術館・博物館を持つべし

     ・「勇気のない人は、遊ぶべからず」
      「知性は、仕事よりもむしろ遊びに宿る」
      「遊び上手は、仕事上手」

     

  • 「考える力」とは、ものごとの細部にわたって、積極的に意識して行動する力なのだろう。

    「いい問いは答えより大事だ」
    質問はすべて具体的にせよ

    ・「書くこと」は「考えること」
    書くように考える
    ①観察を大切にすること
    ②「なぜ?」という自問自答を繰り返すことだ。

    「なぜ?」と問い続けることによって、枝葉末節は整理されて、その底から、「考え」の本質ともいうべきものが、ゆっくりと姿を見せてくる。

    「考え方」とは、自らに「なぜ?」と問いかけながら深さを会得してゆく方法ではなかったのか。

  • 私に本を読むきっかけをくれた人からもらった本

  • いつだって次に書くものは、前に書いた文章に対する批判と反省から始まる。

    「考え方」とは自らに「なぜ?」と問いかけながら深さを獲得してゆく方法。

    情報は、人間それぞれの生き方に応じて、存在したり、しなかったりするもの。アンテナを持っていなければ、見えない電波を価値あるものとして受信する事はできない。

    人や組織との付き合いは言葉を介して行われる、
    言葉を大切にする人 = 付き合いを大切にする人。

    言葉が最も美しく劇的効果をあげるのは詩である。

  • メモに日付をつける、読書しながらメモを取るのは、
    リズムを狂わすからやめとけとか、メモは時と場合をわきまえろとか、
    新聞記者らしい情報との向き合い方を披露。
    ただ、全体感がつかめず、ビビッとくるものがない。
    まとめると『考える 力の要素の 寄せ集め 技術というより 備忘録かな』といったところでしょうか?

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著者プロフィール

轡田隆史(くつわだ・たかふみ)
1936年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞東京本社に入社。社会部デスク、編集委員などを経て論説委員となり、1996年までの8年間、夕刊一面コラム「素粒子」の執筆を担当。その後、編集局顧問となり、1999年に退社。テレビ朝日系ニュース番組「ニュースステーション」「スーパーJチャンネル」などのコメンテーター、日本大学法学部非常勤講師を務めたあと、現在は著作、講演などで活躍中。日本記者クラブ、日本ペンクラブ、日本エッセイスト・クラブ、日本山岳会会員。ポーラ伝統文化振興財団評議員。
著書に、『「考える力」をつける本』『100歳まで読書』(以上、三笠書房)、『60歳からの人生の整理学』『「考える力」をつける読書術』(以上、三笠書房《知的生きかた文庫》)などベストセラー、ロングセラーが多数ある。

「2021年 『快老生活のすすめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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