眠れないほどおもしろいやばい文豪: こうして生まれたあの名作 (王様文庫 D 59-5)

著者 :
  • 三笠書房
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本棚登録 : 737
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784837969389

作品紹介・あらすじ

いくら天才作家だからって、ここまでやっていいものか――? 
誰もが知る文豪の「やばすぎる素顔」に迫る本。

酒も女も、挫折も借金も……全部、「小説のネタ」だった!?
「あの名作」は、こうして生まれた!


◇ハチャメチャな生き方で女にモテまくり! 太宰治
◇滅びの美学を表明! 「憂国」の天才作家 三島由紀夫
◇「狂気」に呑まれる前に死んでしまいたい 芥川龍之介
◇「女は『神』か『玩具』のいずれかである」 谷崎潤一郎
◇「知の巨人」は「痴の巨人」でもあった? 森鴎外
◇「東大教授の椅子」を蹴った理由は年俸額 夏目漱石
◇「文春砲」をつくった男の”男気“と”男色“ 菊池寛
◇金の使い道の最善は「女へやる事」 直木三十五
◇「純愛一筋」から「火宅の人」に大豹変! 檀一雄

感想・レビュー・書評

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  • ある者は女に走り、ある者は薬に逃げ、ある者は借金を踏み倒し……。天才作家たちの「やばい」生き方と、作品の魅力、時代背景がわかる一冊。


    歴史に名をのこす有名作家36人の、「やばい」一面を集めた文豪系の雑学本です。
    この手の本を読んだことがある人だったら知っているエピソードが多いかと思いますが、読みやすく、著作の一文が載っていたりもするので、興味を持つきっかけなどにいいかもしれません。

    スキャンダラスな話が多い中、室生犀星や高村光太郎、樋口一葉など一途だったり苦労人だったりする人の話にほっとします。

    余談ですが、表紙の太宰治の横に書いてある「刺す。」の一言がシュールで見るたびに何だかじわじわくる。

  • 読みやすかった。

    文豪って夭折。
    そして人間関係が複雑。
    身体が弱いのに愛人作る人ばっかり。


  • 有名人のバックボーンを知りたいみたいな気持ちで読みました。
    ちょっとぶっ飛び方が異常だけど、今のYouTuberみたいなもんなのかなって思いました。
    自分にはできないちょっと変わった人をみて面白いと思う、みたいな。
    いつの時代も変な人はいるんだな…

  • 総勢36人の「文豪」と呼ばれる人たちのヤバイ一面を教えてくれます。

    登場してくる人物を全員知っていたわけではありませんが、文豪同士の関係性なども書かれていて興味深く読めました。

    ブログにて詳しいレビューしています*
    https://happybooks.fun/entry/2021/08/02/173000

  • 一人一人魅力があり、一人一人狂っている部分があって、知れば知るほど面白い。
    この時代の文豪のような生き様をする日本人は現代には居ないな。
    激しい生き様で短命な人ばかりだけど、後世にこうやって名を残すだけのことはある。
    行いはぶっ飛んでいるけど、ある意味人の目を気にすることがアホらしくなる(´∀`*)

  • 文豪の知られざる一面あり!!

    太宰治や芥川龍之介、夏目漱石などのメジャー処だけでなく、「文豪」と言わしめる人々に平等にスポットを当てた本。個人的には有島武郎と佐藤春夫のエピソードが印象深い。やっぱり歴史に残る人はひと味違う。

    偉大な文豪の、憎めない人間性が垣間見えた1冊。

  • これ国語便覧に載ってたらもっと国語が楽しめたのにな〜
    授業でも実際の内容より先生の雑学的な内容の方が記憶に残ってる気がするので楽しめました。

  • いずれも著名な文豪をピックアップしているが、作品はともかく、その人となりを知っている人はどのくらいいるのであろうか。
    勿論そういったことを知らなくても作品自体に色眼鏡で見る訳ではないが、知った上でも、より作品の深淵の一部でも垣間見れるのかも知れない。

    それにしてもまず気をつけなくてはいけないのは、現代的な生活基準だけで判断してはいけないということである。しかしまあ時代背景を考慮しても、やはり偉人のぶっ飛んでいるところは絶句ものである。
    何事かに突出する人物は、どこか他人とは明らかに違うもの(それは大きな欠落かもしれない)があるように思え、長きに残る名作を作れるのは、まるでそのような破綻を抱えなければならないかのような錯覚さえする。

    少しでも人物の魅力から、また作品が読まれることを切に望みます。

  • 作家さんたちは薬物とエロス、そして自殺願望無しではダメなんじゃないかと思ってしまう。

  •  おもしろかった!有名な文豪たちがここまで堕落していたとは思わなかった

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著者プロフィール

板野博行(いたの・ひろゆき)
岡山朝日高校、京都大学文学部国語学国文学科卒。
ハードなサラリーマン生活から、予備校講師に転身。
カリスマ講師として、全国の生徒に向けての講義や参考書を執筆。
『信長公記』の中で好きなのは松永久秀。
著書に、『眠れないほどおもしろい源氏物語』『眠れないほどおもしろい百人一首』
『眠れないほどおもしろい万葉集』『眠れないほどおもしろいやばい文豪』
『眠れないほどおもしろい徒然草』『眠れないほどおもしろい平家物語』
『眠れないほどおもしろい吾妻鏡』『眠れないほどおもしろい日本書紀』
『眠れないほどおもしろい徳川実紀』(以上、三笠書房《王様文庫》)の他、多数。

「2023年 『眠れないほどおもしろい信長公記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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