江國 香織とっておき作品集

著者 : 江國香織

• マガジンハウス (2001年8月1日発売)

感想・レビュー・書評

[羽さんの感想 · 2020年12月5日]

処女作『409ラドクリフ』が読みたくて。恋愛なんて一筋縄ではいかないのよ、ほとんど狂気よ、という気持ちが江國香織の根底にはある気がします。大事なのは自由奔放でいられること、その点は今も昔も変わらないのだと思います。わたしが共感したのは「この人だけは傷つけたくない」という気持ち。大切なひとを守りたくなる瞬間。怖い夢を見ると、夢と現実の区別がつかなくなり号泣する江國香織の姿を描いた実の妹の「夢日記」や、父・江國滋が江國香織が生まれる日の前日からつけられている「香織の記録」も公開されていて、タイトル通りとっておきの作品集でした。

[あめさんの感想 · 2010年11月28日]

アメリカ留学の話がよかったな　あと　とろとろ　の構成がすき

[juanakitschさんの感想 · 2014年4月22日]

デビュー作の「409ラドクリフ」とお父さんの江國滋氏による「香織の記録」がいい。

[めいさんの感想 · 2013年8月24日]

「はなしたくない、とは言ってくれても、はなさない、とは言ってくれないのね」

[いしかわゆき（ゆぴ）さんの感想 · 2012年9月10日]

江國香織の生い立ちや過去が兄弟や父親の日記から垣間見ることができて嬉しい。ファンブックみたい。

[チヨンさんの感想 · 2012年2月25日]

江國さんの世界観はすごいなぁと思った。やっぱ違うわぁ。個人的にはぬるい眠りがすき。香織の記録は…飛ばして読んでしまったw

[みずみさんの感想 · 2011年7月12日]

江國ファンにはたまらない、盛りだくさんの内容。

江國の夢についての妹のエッセイが良かった。

[sparrowhawkさんの感想 · 2011年6月19日]

再読。

[寝猫さんの感想 · 2011年6月14日]

ずっと欲しくてやっと見つけた作品集。
特に父親の書いた手記と妹の書いた話はお気に入り。

[ayamiyazakiさんの感想 · 2011年4月3日]

そんなことはよくわかっている。
わかっていても、言って欲しいことだってあるのだ。

気づかないふりをして暮らすことはできるわ、でも、気づかないふりをしても、それはなくなりはしないのよ。

著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」