- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784838722501
感想・レビュー・書評
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春樹さんのエッセイは、スマートで、あたたかくて、
ちょっとお茶目なところが、読みながら心地よくしてくれる。
読んだあとには、Take it easy! と、軽やかな気分にしてくれる。
とにかく、この世界にいるだけで、心がほぐされる・・・
その幸福感だけを求めていたのだけれど、
今回のこのエッセイでは、なかなかどうして、学ぶことも
多かった。
特にラストの「ベネチアの小泉今日子」には、春樹さんが
本当に悲しく、つらい思いのときに、音楽がどのような
効用を果たしてくれたか・・・それは、また小説にも同じ
機能がある・・・その役目が自分の文章にもできれば・・・と
声高にでなく、そっと、ささやくように語ってくれていた。
心地よく遊んでいた湖に、そっとやさしく導くように何かを
なげかけられたような感動が、胸に広がった。 -
実はこの人、小説よりも、未訳の極上小説の発見やエッセイのほうが、実力を発揮してるんじゃないか、と私は思うのです。
(あまたの村上ファンには叱られそうですが。)-
こんにちは。こちらでもよろしくお願いします。村上氏のエッセイ本当に面白いですよね。最近発見しました。こんにちは。こちらでもよろしくお願いします。村上氏のエッセイ本当に面白いですよね。最近発見しました。2011/07/09
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村上春樹さんのエッセイは文章がわかりやすく、楽しい。個人的に合うのかもしれない。三十を超えた人間を信用するなを自分にも適用している、というのが面白く、真似したい…
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エッセイばかり書くと小説のネタがなくなっていくからとっておく必要があって、でも小説を書きあげた後に結局余ったネタがあるからそれをエッセイにまとめたくなるって話、なんか好きだな
だから何だって言われたら困りますけど、みたいなオチのない話が多くて心地いい -
浅田彰だったか、村上春樹の作品世界を称して「貧乏臭い」と貶したのは。だが、これはある意味春樹の世界の本質を射抜いた「褒め言葉」ではないかとこのエッセイ集を読んで思った。春樹の作品からは、小説は議論の余地もあるだろうがエッセイは「成金」「成り上がり」的なガツガツした欲を感じさせないものとしてできていると思う。手作りの「貧乏臭い」牡蠣フライを食べるような、敢えて時代に逆行した儲からないことを楽しむような、そんな楽しみ。それが可能なのは春樹の文章が熟達した技芸によって成り立つ洗練されたセンスに基づくから、では?
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村上ラヂオ2冊目。 軽快な感じで書かれていても、独特の表現とか、本人の感じ方が見られて、人柄の一端に触れる事ができた。 "人を信頼しながら信用しきれない人生というのも、時として孤独だ。そういう微妙なすきまが痛みをもたらし、眠れない夜もあるだろう。でも「大丈夫、ただのミートグッドハイと思えば明るく耐えていける」" と、長嶋茂雄さんの言葉を借りながら、ユーモアと鋭い切り口が存在し、楽しめた。
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村上春樹=「難しい」「理解できない」というイメージだったが、とても読みやすいエッセイでした。
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前回同様。割と血の気の多い人だということはわかった。
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食の話、音楽の話、外国の暮らしなどどの話も興味深く読みました。
ちょっと笑えること、考えさせられることのバランスも絶妙でラジオのように気軽に向き合うことができます。村上春樹エッセイやはり大好き!
大橋歩先生の挿絵も好きです。 -
相変わらず村上さんのエッセイは本当に面白い。
ご本人は「エッセイは本業ではない」と書かれておりました。
しかしエッセイ大好きでエッセイをたくさん読んできた私をしても、
村上さん以上に面白いエッセイリストに出会ったことが無い。
つまり村上さんは本当に素晴らしいエッセイリストです。
ご本人が「どう思っているか❓」は別にして。
確かにエッセイは創作と違って、砕けた感じですよね。
しかし私は2は未読、3が出たから文庫になるかなぁ~と期待し...
確かにエッセイは創作と違って、砕けた感じですよね。
しかし私は2は未読、3が出たから文庫になるかなぁ~と期待したけど、、、未だみたい。
エッセイでは、春樹さんのユーモアをたっぷり楽しめるところも好きなポイントです。
文庫化...
エッセイでは、春樹さんのユーモアをたっぷり楽しめるところも好きなポイントです。
文庫化されて、早く楽しまれるといいですね